「テレビ未履修、メインキャスト全員知らないおっさんが見た感想。」映画演劇 サクセス荘 侵略者Sと西荻窪の奇跡 callさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テレビ未履修、メインキャスト全員知らないおっさんが見た感想。

2022年1月11日
PCから投稿

なんでこれを見たのか、無料クーポンの期限がギリギリだったからです。
マトリックスは見た、ボスベイビーも見た。ほかの映画も趣味に合いそうなものが見つからない。
見ないとクーポンは消滅してしまう。事前情報に興味がなくても見てみたら面白い映画はいっぱいあるのに、見もしないで消滅はもったいない。
そこで、上映している映画のあらすじを片っ端から見て、なんとか少しでも興味を持てそうな映画……というのでヒットしたのがこれでした。

劇場内の客層と、入場前のスマホでの事前情報検索、始まってしばらくして「あー、ハズした」と確信。
テレビシリーズの続編でした。しかもイケメン売りの。2.5次元向けってことは女子がきゃーきゃーいうための作品かと。
開始早々、エチュードの話て……。テレビだとお約束だったんだろうなぁ。
これは初見お断りの身内ネタ満載、過去を知っている前提の話になるんだろうと。眠る覚悟さえ決めました。

……と、ファンを煽るような書き出しですが、結論として最初から最後まで楽しく見ることができました。
わちゃわちゃ出てくる「目にうるさい服装の」メインキャストの皆さん。
この目にうるさいのが非常にわかりやすい。赤い関西弁のコメディアン、紫の占い師、青は弁護士。
顔が頭に残らなくても色でなんとなく役柄を覚えていられます。個性をアピールするシーンもしっかり描写されているので各人のキャラもできる。
テレビシリーズを見ていないと分からないネタはそこそこ入っていそうな雰囲気は感じるものの、ちょいネタ程度なので初見を置いてきぼりにしない。

野郎ばっかの群像劇、ストーリーについても女っ気がなくて恋愛話に逸れていかないのがまた良い。
ストーリー展開はまぁこうなるんだろうなという方向に落ち着いた感じですし、
小ネタは新喜劇っぽいこてこてな使い古された感のあるものが多いものの、その分、安心して見ていられました。

初見の方、クーポン余っていて無駄にしないために口コミをあさっている方。
吉本新喜劇を見るつもりで観劇してみることをおすすめします。

call