劇場公開日 2021年10月8日

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「欺瞞工作」ONODA 一万夜を越えて zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0欺瞞工作

2023年7月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

最後の帝国軍人、小野田さんのルバング島に着任から1974年に島を出るまでのことを映画にしています。 撮り方、音響は本当に素晴らしいです。映画館で観られるうちに観ておいた方がいいでしょう。

ただ、ダメなんです。これじゃ。
・小野田さん、結構早いうちに敗戦を認知してましたよね。自分の頑迷さ、意固地で現地人に多大な迷惑をかけ、部下も死なせてしまいました。しかし、この映画では「向こうは武器を持っていた」「向こうから撃ってきた」とか、自己正当化に余念がなく、不必要に現地人を悪役にしちゃっているとこに納得できませんでした。武器持った軍人がゲリラやって民間人を襲っちゃってたわけですよ、ハーグ条約に反しているわけですよ。そこはしっかりやらんとダメでしょ。単純に皇軍の命令の犠牲者だったんだ、ではないのです。予備少尉とはいえ、士官なのです。話にならんのです。

島田、小塚は現地を守るために戦った警察との銃撃戦で死亡したのです。それ、誰のせいですか?

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