フィア・オブ・ミッシング・アウト

SNSユーザーなら分かるのだろうがFOMOなんてタイトルは難解、しかも友人の死を悼むことなら、取り残された不安という直訳だから、この流行り言葉の引用は不適切でしょう。
そればかりか映像は終始暗いシーンで何も見えない、セリフも音が取れていなくてモゴモゴ言っているだけ、自殺した友人を忍ぶのは分かるが今時死者の霊を呼び出すイタコ登場とはどういうセンス？
作家性の強いことは許せるが伝わってナンボ、プロを使える予算がないのかもしれないが技術的にも未熟、手抜き感の強い演出では評価以前でしょう。

半年前に亡くなった友人のボイスレコーダーが見つかったことが切っ掛けで、寺に行きたいと言い出した女性の話。

死んだ女性を知り車を持つ男友達を呼び出してお寺に向かう車中で語る様を軸にみせていくけれど、突然シーンが切り替わり状況が良くわからないことが頻繁にあるし、そもそもまるで何だかわからないシーンもあるし、友人が亡くなった理由がどうのという話でもなく…。

月の後のシーンではなんとな～くみえそうなものもあったけれど、そこで終わらず、そういえば何です寺？
あ～そういうこと…それだけ？もともとこれっぽっちもそう言う思想がない自分にはコメディに感じられた。