劇場公開日 2021年7月24日

「観て良かったで終わらせたくない。」かば 2子5孫さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0観て良かったで終わらせたくない。

2021年7月31日
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鑑賞方法:映画館

人種、ルーツへの差別。
差別されることへの怒り、恨み、悲しみ。
親自体がそんな中で日々世間と闘ったり、生活で一杯いっぱいだったり、生活が崩れに崩れてしまっていたり。
子供としても生活でやっとで勉強どころではないだろう。
安心できる優しい場所がなければ曲がっていってしまうのは仕方ない面もあると思う。
あのような地域の場合、学校は学校教育以前に教師が半ば親代わりの気持ちでいかないと子供は安心してついてきてくれないだろう。
教師といえば激務、企業でいえばブラックど真ん中では?
その中で子供のプライベートにも取り組むとなれば大変な覚悟と体力気力、工夫が必要になるだろう。

映画の最後は希望の持てるラストになっているようで良かった。
観て良かったと思える映画だったが、観て良かったで終わりにする映画でもないと思った。
カメ止めの流れのように最初は限定的でも最後は全国津々浦々で上映してほしいと思う。
在日の人に苛められて未だにトラウマになっている私日本人としても考えさせられた。
出来たら仲良くしたかったが相手の殻が厚くとても怖くて無理だった。
しかし私にも反省点はなかったかもう一度考えるきっかけになる映画でもあった。

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2子5孫