そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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やさしい世界
今の世代の感動系なのか登場人物みんないい人であり懐がでかい。
虐待もなければイジメ(ライトには有るが)もない。
原作未読の強みか、二つの時代をうまく伝え分けあたかも二つの別の家族にして見せ、それが実は同一であった時の驚きと感動は凄い良かった。
リカさんの逞しい生きざまは強い人で間違いなく、その強さは奔放で自己中でわがままに見えるが、美しさもあり憎めない魅力を放っていた。
その生きざまが病のせいと分かる所でもぐっと来てしまう。
君のすい臓を食べたいもそうだが、原作未読で有るがゆえに何の憂いもなくただ作品を楽しめたのは本当にラッキーだった。
バトンとは良いね。よく使われる表現だけど、リレーの選手みんなが全力で次の人へ渡そうと努力する。大事に落とさないように使命感を持って。
バトンは嫌なものじゃなくみんなの期待と興奮と感動、そして声援を連れてくる。
小さな時は転んだ森宮さんも立派に選手として完走したね。
伏線が回収されいろいろ繋がれていた事が分かると泣ける。
2021年後半で観た映画で一番かも
本当になんとなく観たがすごくいい映画でびっくりした。
最初に「お?」って思ってた疑問点も最後の方で回収してくれるし、久々映画館で涙しました。
最後まで疑問点がなく、本当に泣ける良い映画でした。
今年のベスト邦画かも!
原作を読んだのは少し前なので記憶が不確かかもしれませんが、少し展開が異なる様な、でもこれは良い映画でした。今年のベストの邦画となりそうです。
おや、と思ったのは終盤の伏線回収シーンで、実は梨花さんと泉ヶ原さんが卒業式に来ていた!ところ。優子はステージ上から森宮さん、早瀬くんは見えているのに、あんなに目立ちそうな梨花さんと鈴ヶ原さんに気付かないなんてありえん、と思いつつ、そんなアラはどうでも良くなる出来の良い映画です。
ピアノがメインなBGMがよくて、帰宅後にサントラCDを注文しました。週末に届く予定で、楽しみです!
たまには素直に騙されるのもいいじゃない
泣かされにいったところは正直あるかなあ。
泣かせるものなら泣かせてみろ、というより素直に泣かされたいなあと思ってみたところはあると思います。
それにちゃんと答えてくれる映画だったと思います。
みぃたん役の女の子の愛らしさ、優子さんの健気さ、森宮さんのぶきっちょさ、
石原さとみの美貌に騙されてもいいかもと思ってみていました。
笑顔でいればラッキーがと石原さとみがみぃたんに言うセリフと
優子さんの笑顔に伏線らしきものが貼ってある気はしたのですが
すっと過去と現在とをつなぐ演出はうまいと思いました。
ムロツヨシの「マイダディ」も過去と現在が同時並行で進みながら、すっとつながる
そんな演出があったのですが、こういうのは流行っているのかな。
僕には娘はいないのですが、いたらもっと感情移入していたかもしれないと
思って、ドラマの流れに身を委ねていきました。。
マイナス0.5点にしたのは、「結婚=ゴール」としてしまったところでしょうか。
シンデレラさえ、結婚がゴールではないという現代。
「バトンが渡される」
女性は庇護の対象というイメージを強くさせる感じはしました。
同じタイミングでゲイのカップルの映画が公開されています
(あちらも、料理が重要な役割を果たしますが)。
そういった多様性の現代の中でちょっと守旧的な価値観なのかな、とも思いました。
でも、いい映画です。
思った感じじゃなかった
宣伝を見て感動的な話かと思って観た。
感動はあった。涙も少しは。
でも、根本的な面では、ちょっと違う。
もし、梨花さんが主人公だったら、子供が出来なくなって欲しくてたまらず、好きでもない男と結婚して、優子を奪い取り、次は生活やピアノを習わせたい目先のお金目当てで結婚。
しかし、年寄りだから止めて東大出のサラリーマン。
体調不良で子供を押しつけて行方をくらまし、死期を感じて金持ち男の所へ戻る。なんて!
子供にとっては優しくて大好きなママのままかも知れないが、男たちにとっては迷惑な人。
でもそれが許されたのは、めちゃくちゃ美人だったから!
優子ちゃんはそれなりに幸せだったと思うけど、この男達の人の良さと言ったらありゃしない。(笑)
キャストの演技は良かったが、年齢差がよく分からない。ただ、岡田健史さんはカッコ良かった!
そして、ギミックに泣かされた
名字が4回も変わったとかいう予告編しか知らないままの鑑賞となりましたが、それが良かったのだと思います。観る前には、『万引き家族』以降血のつながらない親子の物語が多いな~くらいにしか思ってなかったわけで、まさかここまでストーリーの仕掛けに涙腺攻撃されるとは・・・そう、序盤はそれほどのめり込むほどの内容じゃなかったのです。
最初のギミックは、水戸さん(大森南朋)とみぃたん(稲垣来泉)の本当の親子+梨花(石原さとみ)の家族と、森宮さん(田中圭)と優子(永野芽衣)親子の2家族がどこに接点があるんだろうかと期待していたところから。まさかのみぃたん=優子という名前&時系列ギミック。名字だけじゃなく名前も変わっていたなんて反則だ~的な思いにさせられました。
要はこうした奇想天外な展開、自由奔放で魔性の女、デタラメな性格という梨花の行動と、隠された秘密という仕掛けによって感動する物語。梨花の性格付けでも計算高いという紹介や「高額の生命保険に入ってね」という言葉に騙され、みぃたんにはディズニーランドや新しい洋服で偽の愛情を注いでるかのように思わせるテクニックの賜物だったわけです。ただし、レストランでの待ち合わせというギミックは効果が薄かったかなぁ。
血のつながらない親子の愛というテーマだけかと予想してたのですが、終わってみれば梨花の優子に対する愛情が半端ないものだったということにも気づかされました。そもそもみぃたんは泣き虫だったんです!それがいつも笑顔で接する女子高生へと成長を遂げる。これも梨花さんの教育の一環。笑顔が良かったな~♪何はともあれ、梨花さんに泣かされました・・・
身勝手な大人たちの話。
結果から述べると、
身勝手な大人たちが、1人の女の子を苦しめ続けた話です。
ではなぜ感動的な話のようになっているのか。
それはこの話の構成がとてもうまいからです。
冒頭、小学生の女の子と、高校生の女の子、2人の話が並行して映し出されます。
そしてその二つの話の最後が、
森宮さんに出会った日と、卒業(別れ)の日という、印象的な二つの場面が重なるようにできています。
なので、二つの話が実は同じ女の子の過去と現在であるということと、出会いと別れの感動シーンが同じタイミングで起こるので、みんな涙が出るのです。
しかし、時系列に並べたら主人公の人生は身勝手な大人たち(特に梨花)に翻弄され続けています。
大人の都合で実の親と離れ離れになり、梨花の都合で苗字が何度も変わる。
最後も梨花は自分の死に際を見られたくないからと、勝手に姿を消し、死んでしまう。
それを大人たちのバトンと言い換えれば聞こえがいいし、家族の在り方を多様にしようとする昨今の流れに乗っかっているのかもしれません。
この映画を見て、家族の在り方は一つじゃないよね、などと思う人が増えないでほしいです。
本来あるべき姿と、そうでない姿をごちゃ混ぜにして多様性というべきではありません。
たしかに少数派の人たちを見捨てない社会ではあるべきですが、少数派が増えてしまっては、社会は予期せぬ方向へと進んでいくでしょう。
すごくずるいというか、上手くできている物語だなと、危うく出そうになった涙を引っ込めました。
もう1回観たい映画。今年No.1❗️
上映時間の半分くらいまで、ただ複雑な生い立ちの優子(永野芽郁)と同時進行するみいたん(稲垣来泉)の繋がり分からず、理解しようと必死に観てたが、2人が同一人物と分かってから、霧が晴れるようにどんどんのめり込んでいきました。優子が素直で優しく育ったのも3人の父親に愛されたから。特に森宮さん(田中圭)。魔性の女梨花(石原さとみ)も本当に優子を愛していたからこそ、夫を変え、病気を隠していたことがわかってきた時点で涙が出そうになりました。全ての人間関係を理解でき、最後のバトンが渡されたとき、すぐに最初から巻き戻して観たいと思う程、感動したし、惹きつける作品でした。稲垣来泉ちゃんは天才子役と言って良いのではないでしょうか。光ってました。気のせいかもしれませんが、優子が1人暮らしした部屋は「3月のライオン」の桐山(神木隆之介)が住んでいた部屋と同じに見えました。余談ですが。
普通のいい映画
予告が話題になってたので鑑賞。
特に大きく引っ掛かるところもなく、いい話だったなって印象。
きちんと伏線引いて、回収しっかりしたって感じ。
盛り上がりどころできちんといい音楽が入ってきて感動がパッケージングされる感覚。
嫌いじゃ無いけど、んー、、、なんだろうこの感覚。
家で見てもいい映画だなって思うし人には特別勧めないのかな、、、?
面白くなかったわけでは無いんだけど、なんか物足りない。
ご綺麗にまとまってる感じがあったのかな、、、?
68/100
よかったはよかったけども…
瀬尾まいこさんの作品でまだ読んだことがなかったため、とても楽しみにしていました。田中圭さんと永野芽郁さんも好きなので。他の方のレビューを読んでいるとまぁ原作→映画の順じゃなくてよかったなと思いました。良かったのですが、なんだかモヤモヤする部分が多くて…。
まず実のお父さんですが、あまりに可哀想ではないでしょうか…?まぁ本人たちが良いと言うならそうなのかもしれませんが…。みぃたんが自分の元から離れるのが怖いからといって(自分が子供を産めないからといって)、手紙のやりとりをさせて良いわけじゃないと思いました。本当にみぃたんを愛していたならそんなことしないと思うんだけどなぁ。それが1番モヤモヤしました。2人から時間を奪っちゃったのは…。
あとブラジルに行くのに体調が心配だったからというのは、病気のことは伝えずに結婚していたのかな?生命保険って自分の(リカさんの)ってことだったのかな?
あと優子をいじめていた女の子たちが家庭の事情を知って優しくなって、そのまま謝ることもなく仲良しになったり、家庭のことを伝えてしまう先生もなんだか…。個人面談の時に優子が「私が泣いて悲しい話でもすれば満足ですか?」みたいなことを言うシーンもあったけど、まぁ優子は別に不幸じゃないよってことだったのかな。
あとみぃたんをあんなに手放したくないって思ってたのになんで森宮さんのところに置き去りに??ってなってしまいました。まぁそれは病気が悪化したからってことだったらしいけど。
あと手紙の言葉をお互いに読み上げるところはちょっと…泣かせに来てるなと…。
森宮さんもわざわざ「俺が親として〇〇」って言うシーンがちょっと多すぎなのでは???と思ってしまいました。原作わからないけど。
芽郁ちゃんのピアノはすごく綺麗でした。卒業式も良かったです。
まぁでもみんな優しくてみんなに愛されて私から見たら幸せじゃないって思う環境で、あんなに優しく楽しんで育った優子は素敵だと思いました。
初めて2回観た映画
初めはよく分からなかったんだけど、ある瞬間、あ、そういうこと?って繋がったわ。。
ただ繋がってもそれはそれ。
卒業式が一つのハイライトなのかな〜と思っていたら、そこから、いろんな点が更につながり、
愛、優しさ、人生の選択…
いろんなことを考えさせられる展開に。
号泣まではしなかったけど、何故か1回観た後もずっと心に残って、中1日あけて2回目を観に行ってしまったわ、、、
2回目は、答え合わせをしながら。
表情、言葉、全て意味があったんだ、と1回目とは違う感動が。
石原さとみちゃん。とりこにするなぁー。
あたし、ノンケだったっけ。
あとごめん、変なこと気になるタチで。
ママ長生きしてね、のシーン。
鼻の穴まで見えたけど毛がない!
女優さんてホントすごい!ってなんか感動したわ。
多分指揮者、アンサンブル
彼女(ピアノ)をメインに後はどんどんオーケストラのアレンジと調律を繰り返す
作品の完成こそ彼女の野望
演奏が終わり皆と彼女を見るとそこにはいなく
観客席の後ろの方から見守っていた
奏者達はそれぞれのパートを奏でた
2人の母親、3人の父親は衝撃!
涙暇なしのあったかい物語で、間違いなく力作です。登場人物の人生が、テンポ良く流れていきますが、人生は川の流れのように愛おしいと思わせてくれます。テーマはいくつもありますが、ピアノ、料理、結婚がメインの秀作です。最初見ていた物語の流れが、途中で全部謎が明かされ、まさにどんでん返しの波状攻撃です。例えば、石原の役所は最初はとんでもない悪女っぽさで描かれ、見ている方としてはこんなポンコツの役を、彼女もやるのだと感じました。ところがどっこい謎がどんどん明かされていくと、一番の良いところを全部持っていきました。すごい作り方です。また、何も予備知識なく見ていたので、二つの家族の同時進行と思っていたのが、実は一つの家族だったということが後で解ります。まさに衝撃です。単なるシンクロではなく、まさに一人の女性を中心にした物語だったのです。田中圭の役どころも人格としては優柔不断ではありますが、天使のようです。この映画を観て思ったのは、いろんな人生の行き違いや不幸や幸せは、全てその人にとって必然であるということを想起させてくれました。2人の母親に3人の父親って凄すぎでしょう。それも血がつながっている、つながっていないは関係なく、全部愛なのです。タイトルの「バトンが渡された」については、伏線から見事にラストで回収されて、原作者、監督の最高のテクニックに唸りました。
森宮さんしか勝たん
話の前半でみぃたん=優子なのはすぐわかりましたが、それを暖かく見守る森宮さんがとても素敵でした。
私もピアノを弾くので卒業式前の家での練習から卒業式のくだりがピークだったかなと。
その分、その直後の桜並木で梨花さんの病気を匂わせてから後付けの連続で白けてしまったのが残念です。尺的にはそこからが本番だったのでしょうけど。
卒業式までなら文句無しに☆5でした。
騙された。
物語中盤までは石原さとみが演じる梨花という母親は、自分の欲の赴くままに男をとっかえひっかえしてる最低な女に見える。
ただ、物語中盤以降で実は子供を産めない体であり、本当に娘の優子を大切に思っていて、男をとっかえひっかえしてたのは全部娘のためであったと明かされる。
物語としてはとても素敵だし、主人公はよくこのような環境で素直に育ったと思う。ただ、家庭の事情を知った瞬間に手のひら返しをした主人公の同級生や、日本に戻ってきていたにも関わらずに娘に一度も会いにこない実の父親等、ツッコミどころは多々あった。
2回は観て欲しい。国民みんなの娘
子どもはみんなで育てればいいんだな。実の親でなくても、愛情いっぱいに育てられた子はかくも優しい素敵な子になるのだ。
永野芽郁ちゃんは日本国民みんなの娘にふさわしい。
優子の役を違う女優でなんて考えられないくらいピッタリだ。
石原さとみも最高!無邪気な明るさ、奔放さ、人懐っこさ、だらしなさ、したたかさ、儚さ、くるくる変わる色んな表情。石原さとみにしか出せない梨花だろう。
スタイリストさんのセンスも素敵で、石原さとみの衣装はどれもこれも可愛かったなー。
田中圭、市村正親、大森南朋の三父親もそれぞれはまり役。
たくさんの愛に溢れた映画だ。
子役の稲垣来泉ちゃんが雨の中傘を放り投げて躍るシーンがとても素敵!
映画化に当たり、幼少期を優子とわからせず、みいたんとみんなが呼んでいた所は小説よりよかったな。
みいたんと優子が重なった時に1回目なるほど、やられたなと思い、後半の手紙が届く辺りからのどんでん返しにまたやられたなと思う素敵な構成。
小説よりも映画の方が格段に好き!
梨花は身を隠して優子と会わないままの方が心情も理解しやすいし、素敵だ。病室で優子にぺらぺらネタばらししたり、式に参列する小説の梨花よりずっといい。
出てくる食事もロールキャベツにホイコーロー、バスタにスープに、パンの耳だってフレンチトーストになってしまってとっても美味しそう!
原作のカツ丼とか煮付けとかラーメンよりもいいな。
アンパンマンの曲があんな名曲になるのもびっくり。
卒業式のシーンも含め各所にピアノ曲が流れるのもよかったな。
泣けるというよりも、ジーンとくるハートフルな映画で、誰が見ても楽しめるいい作品に仕上がってました。
↑と書いていましたが、2回目見たらもう石原さとみと田中圭を見る度に涙が止まりませんでした。
是非とも2回は観て欲しい映画です。点数も上げました。
俺は善人じゃないぞ。
ベタな人情劇だと思う。養育費は何処に?そう考えると、結婚詐欺師の話な訳でしょ。一人も悪い人が出てこない、よくある人情劇。話をデフォルメしていると言うより、犯罪を善人の良心で隠し、美談として完全犯罪を成し遂げたって感じだなぁ。最後も本当は!こんな目にあったら、笑ってられないな自分なら。善人じゃないからね自分は。ピアノはうまかった。それだけが救いかなぁ。原作も読んだけど、こんな話だったんだ。
原作越えてました。芽郁ちゃんの破壊力、スゴっ!
原作読んで鑑賞しました^_^原作では味わえない回収の連続に映画のスゴさを感じました。
冒頭のミィたんのチョコを落とすシーン、誕生会のケーキ、最初のお父さんの夢までの繋がり。
ピアノが習いたいシーン(雨の中で踊るミィたん、実は早瀬君の幼少期の演奏)から合唱での伴奏練習で再会、社会人となって早瀬君のお家へ配達して自然に再会。ママには長生きして欲しいからのシーン、梨花さんのシーンでソファに横になっているシーンが増え、お洒落な梨花さんの帽子コーデで髪をみせないカット(抗がん剤を想像)、ラストの親巡りまでの展開。
卒業式での合唱コンクールの後の桜並木のワンカットは旅立ちのイメージではなく、桜の下に小さく映る車イスに意味があったこと。
原作とは変わった梨花さんのラストまでの絡みが秀逸でした。ピアノのシーンとたくさん描かれた親子の食事シーンや山盛りの調理道具も暖かい気持ちになりました。芽郁ちゃんの生演奏も感動でした。原作では病室と結婚式が最大の見せ場、映画では卒業式で大正解。
当然のようにキャストの皆さんも最高でした♪芽郁ちゃんのウエディングドレスも可愛い破壊力!でした。とっても良かったデス😊
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