劇場公開日 2022年2月25日

「のんからのメッセージ」Ribbon CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0のんからのメッセージ

2022年6月16日
iPhoneアプリから投稿

コロナ禍の下の美術大学・卒業制作展も中止となり、なんだか自分たちの活動がまったく無駄だったのかという徒労感・虚無感に放り込まれている大学生の話。

企画、制作、監督、脚本、編集、そして主演がのんさん。
観終わって思うことは、終盤にいいシーンが多かった。コロナ禍の下でとくに抑圧された生活を送っている学生へのメッセージ「みんな、やってることは無駄じゃないぞ。なんにもならなかった〇年間みたいに感じちゃいがちだけれど負けるな。やってきたことはゴミじゃないぞ。きっと意味があるぞ」が伝わってきた。「卒業制作の発表が中止になった美術大学生」という焦点の当て方はとてもよかった。

終盤の、主人公と田中とのシーンなんかは自分は大好き。ただ、中盤までは自分にはちょっと冗長な感じが否めなかった。

自分の注目はもうひとつ、特撮が「平成ガメラシリーズやシン・ゴジラ」 の特撮であまりにも有名な樋口監督!
飛び交うリボンの特撮、頑張ってくれたと感じます。舞い降り、降り積もるリボン=重たい。突き刺さってくるかのようなリボン=ほんとうはいまなんにも描いてない。自分自身が一本のリボンに。絡まっていくリボン=むかつく。この特撮のためだけに馳せ参じてくれたんだと感心。ただ、特撮はやはり「金」が重要なんだろうな、とも感じてしまった。
自分の結論はひとつ。のんさんをスクリーンで観ているのは幸せだ。

おまけ1
全編通して露出多めの映像が目立ったけれど、なにかの意味をもたせてるんでしょうか?映像に詳しい人がいたらなにか教えてもらえたら嬉しいな。(そりゃ、あんたの勘違いだでもけっこうです)あと録音レベルもばらついてたかな?

おまけ2
え、岩井俊二監督、どこに出てたの?
へえ、予告編は岩井俊二監督が編集したんだ。
そうか、「8日で死んだ怪獣の12日の物語」は岩井俊二監督、のんさん主演のひとりだったね。あの作品と比べるとまた面白い。「8日で死んだ...」と「Ribbon」の共通点はどんどん上がってくるな。レビューで「冗長な感じが否めなかった」と書いたことも共通点のひとつだ。ただ、必要だから冗長になってる気がしてくる。(どちらの映画も、自分には「記憶に残るが、高く評価した映画じゃない」という点は共通です)

CB
Don-chan(Daisuke.Y)さんのコメント
2023年12月21日

露出多めの理由を推測しました。勘ですが、逆光の映像を撮りたいからだと思います。”キラキラ輝く青春”の印象を”眩しい映像”で表現しているかもしれません。
共感とコメントどうもありがとうございました。

Don-chan(Daisuke.Y)
りあのさんのコメント
2022年7月26日

コメントありがとうございます。
特撮・・・なるほど、あのリボンってそうだったんですね。
結論はひとつ、のんさんをスクリーンで観ているのは幸せだ、同感です。

りあの