劇場公開日 2022年2月25日

「世界観に頼りすぎでは?」Ribbon mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5世界観に頼りすぎでは?

2022年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

のんも出演していた「8日で死んだ怪獣の12日の物語」からのつながりから出来た作品なのだろうか?岩井俊二と特撮監督の樋口真嗣が関わっているのがエンドロールで気づいた。それ以前、映画を観ている時点で「8日で死んだ・・・」と同じコロナ禍を別の側面から描いたもんだなぁと思っていたが、繋がっている点が多く驚いた。

内容としてはコロナ禍で学校が閉鎖され卒業展も中止になった美大生の話。泣きながら自分の作品を壊すなど、今だから描ける事をリアルに残したことは良いことだと思った。

着想は素晴らしいと感じたが、作品としては疑問が多く残った。要らないシーンが多く、必要なセリフが足りてなかった。観てる人はわかりきってるが一言足りてないと映画の中の世界では成り立たない。観てるとわかるけど、なんで描かれてる人はそれで理解できるの?ってモヤっとする。
「おちをつけなんせ」よりは相当良かったがそれでも満足には達しなかった。エンドロールが一番良かったが、そこでかかる曲はその曲で正解なのか?「おちを・・・」でも感じたが、、、

のんのアーティストとしての世界観を否定するつもりは無いし、映像美を含めて良い作品と感じたが、映画としては別の人に監督と脚本は任せた方が良かったのでは?というのが私の評価になる。なんかチグハグ。

mrkc7