真夜中乙女戦争のレビュー・感想・評価
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新感覚の胸くそ悪さに観客を誘い込む永瀬廉、池田エライザ、柄本佑の調和力
完結にひと言で申し上げると、「新感覚の胸くそ悪さ溢れる映画」。
同名原作は若者を中心に支持を集めているので読了の方も多いだろうが、映像にしてみると一味異なる印象を作品全体が覆っている。
登場人物はほぼ3人。上京したての大学生・私役の永瀬、聡明で正義感の強いな先輩役の池田、圧倒的なカリスマ性で他人の心を一瞬で掌握する謎の男・黒服役の柄本。
芝居場としては永瀬が池田、柄本の両方と絡むが、受け身の役どころを抑え気味でよく演じている。
池田は大学4年生のアンニュイな雰囲気を漂わせながら、ジャズスタンダードナンバーを熱唱している。柄本は言わずもがな、それが計算なのか否か分からない難解さを醸し出している。
悪戯の制御が効かなくなったとき、胸くそ悪さは不意にやってくる。
☆☆★★★ 「あなたは童貞ですか?」 池田エライザの口からこんなセ...
☆☆★★★
「あなたは童貞ですか?」
池田エライザの口からこんなセリフが飛び出たらもう、、、思わず前屈み決定や〜(//∇//)
………………ん?、、、、、
無いじゃないか〜o(`ω´ )oプンスカ
…って事で原作読了済み。
最初に書き込んだセリフは、原作に描かれていた、同好会の面接時に【先輩】からの質問事項。
原作の前半は。この【先輩】との恋の駆け引きが続いて行く恋愛模様と並行し、《東京タワー》に恋した彼=地方出身者の悩み。都会で暮らす孤独な人々が抱える内面との戦いを描写していた。
(のではないか?…と勝手に思いながら読み進めていた)
原作だと、半分辺りになってからやっと登場する【黒服】だったのだが。この映像化では冒頭から直ぐに登場しては、最初から不穏な雰囲気を醸し出していた。
主人公が憧れた【先輩】
だけどなかなか手が届かないこの想い。ジリジリする彼の前に【黒服】は現れる。
原作だと【先輩】と【黒服】には接点はないのだけれど、この2人があっさりと出会う展開を観ながらちょっと仰け反った(´・ω・`)何で?
まあ、別に映画だからどんな改変があろうがクリエイターの自由ではありますけど。
映像化に於いて、(読んだ感想から)原作の良かった前半をすっ飛ばし。無料映画会以降に【黒服】主導で起こす〝 数多くの悪ふざけ 〟を発端とした、テロ行為に及ぶ後半は。読みながらも「何だこれ?」感が強く、どんどんと詰まらなくなって行った。
それだけに、(まあ、ある程度は予想通りではありましたが)映画が始まって直ぐに。その詰まらない部分を中心に描いたら、どう考えても面白い作品にはならないんじゃ…と💧
それだけに、勿論クライマックスは破壊工作になるのだが。本当のクライマックスと言えるのは、原作の前半部分に描写される【先輩】と2人きりで朝までラブホテルですごす場面を持って来たのはある意味で正解だったのではないか?…と思う。
演出であり、クセの強い撮影には流石に賛否両論ありそうな気がする。
原作にない池田エライザの歌が聞けたのでちょっとだけお得感を感じた。
だからと言って、点数を忖度する事などあり得ないですけどね。
2022年1月22日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン11
永瀬廉の演技が良い
正直驚いた
ここから法廷遊戯につながるのか、、
感慨深い
弱虫ペダルの役もすごく良かったし
役者の才能あるのかも
入部面接のときの池田エライザは特に最高である
柄本佑はあの役を自分のものにしていて流石としか言えない
敬称略m(__)m
破滅が似合う
私演じる永瀬廉の纏う空気そのものが物語になっている
ストーリーはどこか迷いこんだモヤの中で先輩と過ごした時間と破滅に向かう刹那がなんとも言えない
咀嚼するにも複雑だけど、雰囲気のある音楽と画面が美しい作品
ラストは震えた!
公開当時にこの映画を観ました。
この映画は、一見すると物語は意味不明のように見えますが、映像を暗号化させているのだと感じました。
この暗号化された映像を感性で読み取り、1つの糸で繋がっていくように感じました。
この映画の世界は、本来あってはいけない世界なのですが、カタルシスを感じるため、どんどん惹かれていくのでしょう。
1つに繋がった暗号化された映像は、ラストで一気に爆発させることになります。ラストの場面は、この上なく震えました。
簡単に言うと、感性で観る映画だと思います。とても面白い映画です。
自分にはあまり刺さらなかった
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
池田エライザさん出演とのことで鑑賞しました。
今の生き方に納得しない、つまらないと感じている青年が黒服らと協力し世界を壊し1から作り直そうとする作品。自分にはあまり刺さりませんでした。
世界に対して反抗するにしては恋はしてるし、友達はいるしで動機が弱すぎます。セリフも少し痛々しいものが多く、中学生が喜びそうな感じです。若者向けとのことですが、もはや中学生向けでしょう。ストーリーもわかりにくく、難しい感じがかっこいいみたいな感じですが、ただつまらないだけです。
しかし、キャストの演技力とカメラワークや背景の映像の美しさは素晴らしいものです。主演の永瀬廉さんはアイドルとは思えない表現力で驚きました。ヒロインの池田エライザさんは流石の美しさです。少しの悪女っぽさが堪らないです。柄本佑さんも流石です。ドラマ「天国と地獄」では少し頼りない役を演じていましたが、今回は全くの逆。しかし、しっかりとキャラクターになりきれていました。
そして映像の美しさこれは素晴らしいです。どのシーンを切り取っても壁紙にしたくなるほどです。エモい雰囲気もしっかりと出ており池田エライザさんの美しさをより一層引き立てます。
しかし、ストーリー自体の完成度が低く、ただエモい雰囲気を出しただけの映画ではなく映像作品です。予告の雰囲気の良さからかなり期待していたので残念です。皆さんにはあまりおすすめできない作品です。
今まで観た映画で1番何コレって感じ
エライザと永瀬廉のファンしか喜ばない映画。映像ばっかりで中身がない。同じ監督のチワワちゃんも見たことあるけど似たような感じ。闇を感じるような、エモいみたいな雰囲気だけで中身がスカスカ。今回は特に酷かった。だから何で終わってしまう映画だからモヤモヤが残る。
共感出来る部分が多かった。
破壊する。
一番に破壊したいのは《自分》
そう僕(永瀬廉)は言う。
神戸から東京の大学へ入学した僕は、授業20日目で、
英語古語の教授に、食って掛かる。
「あなたの授業にはNetflixスタンダード3ヶ月分の価値もない」
その様子は撮影されてネットに拡散する。
ちょっとした有名人になった僕。
そして突然、家庭教師のバイトをクビになり、
深夜の物流倉庫で激安バイトにつく。
うちの息子を思った。
入学した大学はコロナでリモート授業。
リポート提出の意欲も湧かない様子。
キャンバスへは、いったい何回通っただろう。
クラブも同好会もなし。
理系なのに実験はおろか実習もゼミもない。
失望した彼は中退の道を選んだ。
深夜コンビニでバイトをしている。
深夜3時の荷出し。
バイト仲間の主婦の子供が発熱して、振り替えを彼がすることに。
体調を崩す彼。不吉だ、なぜかそう思う。
彼がどんな鬱屈を抱えているかは知る由もないが、僕、同様に、腐った青春、
イヤ、青春以下だ。
僕(永瀬廉)
僕の人生を狂わす、
黒服(柄本佑)
同じく僕を掻き乱す美しい先輩(池田エライザ)
東京タワーは真っ赤なイルミネーションで、
僕には、
黒服と先輩のように魅力的だ。
先輩の美しさ洗練、悪魔性そして魔性。
(先輩もまた寄るべない生を生きている根無し草)
黒服の人を思いのまま操るカリスマ性。虚無。
黒服は有り余る財力と知力で東京をぶっ壊そうと計画する。
ラストを飾る、
「真夜中の乙女戦争」
こんな夢を若者は、ひとり残さず見ているはずだ。
(連日のロシアのウクライナ侵攻のニュース。)
(戦争が現実的かつ身近に日常的に聞こえる。)
永瀬廉、柄本佑、池田エライザ。
敵役だった。
エライザは、カリスマ性があり、憧れの先輩を、体現している。
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