劇場公開日 2022年12月3日

「ラスト10分が目に焼き付く」THE FIRST SLAM DUNK サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ラスト10分が目に焼き付く

2023年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

今更ですが、見てきました。
原作を一切知らないため、いくら話題になろうとも自分には楽しめないと遠ざけていましたが、半年間も上映されているし、知人たちが最高だ!見ないと損だ!とえらく勧めて来られたら、流石に気になってきます。ので、時間が空いた今日、1週間限定で復活したIMAX上映で鑑賞です。サービスデイでも何でもない日にIMAXを見るのは懐が痛かったですが、見て悔いなしでした。最高です。

原作を知らないと楽しめないという先入観は、あながち間違いではなかったです。作品、キャラへの愛は無いも同然からのスタートなので、ファン向け、玄人向けのこの作りは中々厳しいものがあります。キャラの名前と顔を一致させるところから始まって、ストーリーを噛み締めていく。ありがたいことに、話自体は特段難しいことなかったため、満足の行くほどは楽しめなかったものの、そこまで問題なく見ることが出来ました。が、原作ファンであればあるほど面白い作品であることは間違いないです。

本作が高く評価される理由の1つとして、作画が挙げられるはず。日本版「スパイダーマン スパイダーバース」のように、“動く漫画”として見事に作り上げている。あえてこのような描写を取ることで、臨場感と緊張感溢れる試合となる。この手法を巧みに駆使しながら、時間をかけてたっぷりと一試合を見せてくれるから、この映画はたまらない。アニメなのに、最高の映画体験。お母さん、俺、バスケがしたいですっ...!子どもたち、この映画を見てそう言うはず。

ただ、せっかくの大興奮試合を途切らせてまで、リョータの過去回想は必要だったのだろうかと感じちゃう。原作では桜木が主人公らしく(そんなことも知らなくてすいません...)、確かにそっちの方が断然おもろいよな〜と。このリョータというキャラが終始好きになれないし、魅力を感じない。展開は読めるし、お涙頂戴エピソードがキツい。一応、主人公枠を飾っているのに、試合では活躍場面があまりなく、結局は桜木がフューチャー。ん〜、わざわざリョータをメインにする必要あったのかな。

ただただ、最高のバスケ試合を楽しむ作品。
ストーリーは考えないようにした方がいいのかもしれない。ストーリー抜きにしても、最高に面白いから。あのラスト10分の興奮、一生忘れない気がする。そう思うと、貴重な体験をさせてもらったなと。映画館で、しかもIMAXで見れてよかった。まだご覧になっていない方、ぜひ。

サプライズ