グリード ファストファッション帝国の真実のレビュー・感想・評価
全26件中、21~26件目を表示
成金ほどFワードを使いたがる
これ、実在のモデルがいるそうですね。アルカディア・グループとか。あんまりよく知りませんが。
セリフがひどい。全般的にひどい。きれいなセリフが古典劇のセリフを除きほぼない。
もはやそこからリアルセレブと似非セレブの断絶が始まっている感はあります。息を吐くように連呼されるFワード。所詮は庶民上がりの叩き上げといったキャラづけなのでしょうか。そりゃコリン・ファースも棒読みで誕生日を祝福するってもんです。いやひどい。
内容はファストファッション業界の雄、リチャード卿の目覚ましい活躍…の裏で、爪に火を点すような生活を強いられている途上国の労働者。その生活の対比をクローズアップさせた話。
成金が誕生日にコロシアムを建てたり、死にかけの有名人を呼ぶために巨額を投じる一方で、労働対価に見合わない給料で苦しい生活を強いられる労働者がいる。その点について裁判のネタにされても、しれっと居直るリチャードのふてぶてしさがいっそのこと清々しい(皮肉)。
『ファストファッション帝国』と銘打たれた邦題ですが、ファッション業界に限らず、どの企業も同じことをしてたりしますわ。我が国の企業もしかり。
社会派作品としては非常に観やすかったです。
あとどうでも良いことですが、アデルさんは今はもっとコンパクトになられています。
お金に対する執着心が半端ない主人公 値切って、値切って、買い叩いて...
お金に対する執着心が半端ない主人公
値切って、値切って、買い叩いて
そうすることで
貧困な人々を更に苦しませ
得られた富で
ほとんど無駄に見える贅沢三昧
こんな弱肉強食の世界を
目の当たりにしながら
何もできない一般大衆
品質が同程度なら
やはり安い方を買ってしまうから
胸が痛む
主人公の家系は
強欲な血が受け継がれているから怖い
とりあえず、こんな人達とは
仕事といえども
関わりを持ちたくない
いい問題提起、だけどCGライオンが……
搾取の権化のような大手ファストファッションブランドの商売の構造と、元締めの成金マクリディ(アルカディアグループのフィリップ・グリーン氏がモデル)に降りかかる皮肉な報いを描く話。存命中の人をネタ元にしてこの扱い、相変わらず洋画は自由ですね。
マクリディの還暦記念パーティー直前から話が始まり、彼の自伝を書くため張り付いている記者や本人などの回想によって過去の彼の生い立ちや成り上がる過程、抱えている訴訟のことが語られる。5日前、数ヶ月前、数十年前と結構せわしなく場面が切り替わる。
マクリディのキャラは、とにかくサイコパスという感じで、搾取のピラミッドの頂点に君臨出来るのはこれくらいゲスで、人の気持ちなんぞ考えたことないくらいの人間なのかなと思ったりした。彼が売る服を作るスリランカの工場の人の境遇に考えが及ぶなら、低賃金の現場の製品をさらに買い叩くような商売はとても出来ないだろう。
富豪のマクリディは、大金を払ってパーティーに有名人を呼ぼうとする。この流れで、いろんなスターご本人がちょっとずつ顔を出す。コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ、ベン・スティラーなどなどなかなか豪華な顔ぶれだ。マクリディが窓辺で奥さんといちゃつく場面では、窓の外でジェイムス・ブラントが弾き語り。何やってんですかこんなとこで。
U2のボノは出演はしないが、節税方法をばらされたりしている。この辺はくすりと笑えて楽しい。
実在の実業家への皮肉をぶちまけていい問題提起をしている作品だと思う。スリランカの縫製工場やミコノス島にたどりついた難民の描写、エンドロールで提示されたデータなどは興味深い。娘が参加していたリアリティーショーの撮影の、小馬鹿にしたような描き方も上手い。
ただ、切り替えの多い映像と、マクリディとその母親以外のキャラが、人数が多い上個々の存在感が薄いことがあいまってか、全体的にパンチが弱く散漫な印象だった。ほぼ皮肉のブリティッシュジョークも、心置きなく笑えるようなツボからはちょっとずれていた。
加えて、CG感満載のライオン……。初見でこりゃ何かやるなと思わせる重要キャラなのに、あのふわふわした動きはもうちょっと何とかならなかったのだろうか。
モデルのグリーン氏の、実際のセクハラパワハラ横領などの醜聞をあらかじめ聞き馴染んでいれば、それと英国ジョークを英語で聞き取れる耳があればもっと笑えて、そんな細部はまあいいやと思えたのかも知れないが。
過去の報道によると、マクリディ役は当初サシャ・バロン・コーエンを起用する予定だったそうだ。正直そのパターンも見てみたかった。
ある種のナルシズム
豪腕で傲慢で高慢ファストファッションブランドの経営者リチャードの話。
ギリシャはミコノス島で盛大に催される60歳の誕生日パーティーの準備からパーティーの様子に、3ヵ月前のこと、及び、70年代の学生の頃からビジネスで成り上がって行く様をみせていくけれど、時間軸や場面があっちこっち飛びまくり、何だか面倒臭い。
ズバ抜けた商才があるわけでもなく、母親譲りのコンプレックスの塊で、尊敬されないクソ野郎というのは良くわかるけれど。
それに、現在は一時的に金もってるみたいだけど、いうほど成功者という感じでも無くない?
難民がどうたら、恋愛エセドキュメンタリー番組がどうたらも賑やかしだけだし、落とし方はコッテコテのコントの様だし。
まあ、確かにそれが皮肉なのかも知れないけれど、余計なものが多過ぎて、もう少し何とかならなかったのかな。
いろんな描写が多すぎる…
主人公のリチャードはファストファッション事業で成功を収め、自身の誕生日パーティーが数日後に控える。
そのパーティーまでのリチャードの休暇期間そして従業員によるパーティーの準備、リチャードのこれまでの半生をコメディチックに描いた作品である。
このリチャードは何かモデルとなる実在する人物がいるのか分からないが、正直この作品でリチャードを通して何を描きたいのかイマイチ分からず。
この作品の主たるコメディシーンも普通のコメディより中々毒の効いたブラックコメディシーンが多い為あまりこういうノリを好まない者にとっては途中からあまりいい気分せず、加えて退屈となってしまった。個人的にはリチャードおよびその周辺がただ横柄な人物にしか見えず…
リチャード自身事業を成功した事や昔から金を儲ける才能に長けていたという過去描写は続くがなんかその辺もあっさりしていて目の付け所間違えると結局よく分からない作品だったなというのが率直な感想である。
まぁ基本はブラックコメディが主たる作品なのであろう。この辺りが合わないと結構退屈であった。
全26件中、21~26件目を表示