「シチュエーションスリラー」プラットフォーム @Fxxk4everさんの映画レビュー(感想・評価)
シチュエーションスリラー
禁煙を目指して入所した、縦穴型のセンター。
入所時に眠り、目覚めると独房のような部屋にもう一人の同居人が。
そこはセンターの一室。
真ん中には大きな四角い穴が空いていて、上層階からプラットフォームと呼ばれる台座が降りてくる。
プラットフォームには食事が盛り付けられていて、下層に行くにつれて食べ物は何も残っていない。上層にいる間は、食べ物があるからラッキーだということ。
1ヶ月経つと、ランダムに居住階が変わる。下層になったら食べ物を配給されない状態で、1ヶ月耐えないといけない。
そこで生活をして、一定期間後に認定証をもらって出所する。
主人公の同居人は殺人罪でセンターに入所していた。ひとつだけ持ち込みを許可された道具に、同居人は包丁を選んでいる。
主人公は本を選んでいた。
設定は面白く、最初の30分ぐらいはハラハラドキドキ。
ヒエラルキーの隠喩など、見どころはある。
でも詳細がつめられていない点が気になってくる。
①四角い穴を階層をまたがって上下動するプラットフォームの科学的な仕組みは??台座に食べ物が乗ってるだけに見える。空気を送り込んで浮かせたり沈ませたり?
②下層に移って、最初は1ヶ月間空腹を耐えたのに、何回目かには適当。空腹描写がなくなっていく。
③1ヶ月後に階層を移動させられるが、独房には扉がない。どうやって移動?寝てる間にプラットフォームに乗せられて?
④殺人犯と喫煙者が同罪?上層階にとどめてあげることはできないの?うっかり入所で餓死寸前。海外では喫煙は殺人みたいなもの?
⑤自分の子供を見つけて助けるために、上階からプラットフォームに乗って時々降りてくる女性。思わせぶりな登場も、なんとなくで退場。思い込みで入所した元女優で、子供なんていないんだと。
じゃあ、終盤に登場する子供はなんだったのか。
結局子供はいたのか?いなかったのか?それが監督からの伝言なんだろうね