劇場公開日 2021年5月12日

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「感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜」くれなずめ よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜

2021年4月15日
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過去なんて書き換えてやる --- "それ"が答えだ♪感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜(そうです!そうなんです!)!!!!!!
ちんちんに失礼じゃない映画。男ダチの内輪ノリだけじゃなくさまよう幽霊・天国もタイムトラベルもめちゃくちゃ監督らしい松居大悟作品、その頂点!いつまでも子供みたいにくだらないことでハシャぐ内輪ノリ盛りだくさんに、男ってバカだ(から良いんだよ)な〜となる毎度の松居監督節が、今回も驚異の長回しの中なんかでいつも以上に炸裂していて、ズルいくらいノリがリアル。だから「あ〜あるある!分かる分かる!」とすごく共感(ex. 友達ん家に泊まるときの寝るってなって電気消してからのしばらくの空気)。
色々なキャストの高校生コスプレも見られる。ファーストカットの長回しから引き込まれる。最初の方はスベり倒してもしてたけど、それも結果的には観客をこの仲間の一員にする導入部みたい。カラオケのシーンもすごかった。しょうもないこともいいじゃない、どんと来い。この監督作品に対して今まで少し抱いていた苦手意識みたいなものもどこへやら、しっかりと愛おしかった。本作に関してはプロットや時系列入り乱れる語り口なんかもすごく好きで、なんならちょっと嫉妬したりなんかもしそうなくらい。
くれなずんでんな〜作品が後半に差し掛かるほど笑いも涙も感情がしっかりと揺さぶられる。余韻の沁み入るエンドロールまで最高だった。心臓のように血が通っている。突然の終盤自由奔放すぎて「あれ、これ『THIS IS THE END』とか『ソーセージ・パーティー』のセス・ローゲン作品か?」となったけど、そんなところなんかもこの監督らしい。"男ってバカね"ノリ。後悔が創造力の源?いや、あの最高な日々が!いつかまた会える友達へ、またね。また明日会おう。
もしかして俺ってさ、死んで……ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!みんなよかった。今年もう4本目の成田凌。正直、『まともじゃないのは君も一緒』ほど"変"ではないけど、本作のキャラクターも結構クセ強めの非モテ男子役で、やっぱりあの見た目では難しいなとは思った。けど、(助演の)イケメン役だけじゃなく、主演でそういう役柄をしっかりとできるだけの演技力・経験をモノにしているということ。今年3本目の若葉竜也は、例えば『あの頃』で仲野太賀が最高だったみたいに、自分の中で忘れがたい存在にしっかりとなってくれた。藤原季節も。ワンシーンとかしか出ない脇キャラも豪華、まさしくバイプレイヤーズ。個人的にウルッと来たのは「すげーお菓子もらって。お菓子もらいにきたわけじゃないのに…」と「今度は絶対電話出てやるから!」

とぽとぽ
CBさんのコメント
2021年7月15日

> 泣いた?って笑ってんのかい〜
めっちゃ、高校生同士ならウケるだろうな、ってギャグですよね。たしかに、いつまで経っても、会うたびに必ず誰かがやるだろうな。

CB