「長くない?」映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5長くない?

2022年4月14日
Androidアプリから投稿

(途中ネタバレ含みます)

ドラえもんの劇場作品は、第1作目の「のび太の恐竜」以来。
40年ぶりにドラムービーに参戦した。

1986年の「リトル・スターウォーズ」も観ていないので、比較できないのは申し訳ないが、前作もこういうお話で好評だったということでしょうか。

ビリカ星の人々が、比較的民主的に解決を模索しているのに、ドラえもんチームは必要異常に好戦的。
「戦いなんかに参加したくない」と膝を抱えるスネ夫を、「女の子のしずかちゃんが戦っているのに…」という性的な逆差別と同調圧力で戦場へ駆り出していく。
最後もドラえもんたちが「デカくなっちまえばこっちのもの」って感じで敵を蹴散らして収束していくのは、圧倒的な力の前では無力という、本来この話の問題そのものに見えるし。
敵も現代の作品としてはものすごくステレオタイプな典型的悪役で、魅力に欠ける。

まあその辺り、ファミリームービーに対しては嫌味な見方だとは思うので置いておくとしても、やはり物語がすごく平坦で、驚きも裏切りもほとんどないのに、全部で約2時間ってのは…。
座っているのが正直辛かった。

あと、しずかちゃんとお姉さんが似てるっていうのは、なんか物語上の意味があったのかな。
確かにパピはしずかちゃんに惹かれてる感じがあったけど、それがお姉さんに似てるからっていうのは、「だから何よ?」って感じ。

最後までうまく飲み込めない(飲み込もうとするとどこかで引っ掛かる)作品でした。

キレンジャー