「新キャラいるけど良作」映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021 43さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5新キャラいるけど良作

2022年3月31日
PCから投稿

職場に独裁クソ上司がいるので見に行きました。あいつも早く失脚しませんかねえ!!

やっぱりこの作品は新旧ともにその時の世界情勢を考えずにはおれません。上映中もおしゃべりが止まらない小学生たちにイライラさせられましたが、彼らがもう少し大人になってからこの作品を見た時、「あの時はわからなかったけど、同じことが海の向こうで起きてたんだな」と思ってくれると良いなと思います。旧作で僕らは同じことをやったのです。信じられるか、旧作公開時まだドイツ2個あったんだぜ。
もう冒頭から大統領の「自分だけ逃げるなんてできない」「最後まで戦う」という台詞に「一か月前聞いたやつ…」とドキッとさせられました。旧作でも言ってたのに。

その他、個人的に気になっていたのは、
★お、お姉ちゃんとかいらっしゃったんですか?
★ヤラコルルとスワコルル
★どうにか少年期ねじこんで
の三本です。

追加キャラは美夜子さん母とかジュド(ぴよ)とかで、「悪くはないがオオォン…」となったので不安だったのですが、でしゃばりすぎず、まあまあでした。声は…もうちょっと何とかしてほしいけど。しかし彼女の存在によって「聡明さとリーダーシップを備えた優れた大統領にも、みんなと同じく家族がいる」ということが浮き彫りになってしまってつらい。今戦っているあの大統領にもきっと家族がいるはずだと…。

公開前は「ヤラコルル続投でも良いじゃん!」と思っていたのですが、スワコルルを聞いた瞬間に手のひらを返した僕です。実は大人がガチで子供を殺しに来てるわけですが、ヤラコルルの軽妙なのに冷酷という感じに対し、スワコルルは怜悧な強敵という感じでした。格好良かった…こんなの子供好きになっちゃうでしょ…もう好きだわ…初恋奪っちゃうよ…。

少年期!!!! 駄目でした!!!!
残念です…名曲だからみんな聞こう。

スネ夫の葛藤やジャイアンの男気、そしてパピの演説は旧作に引けを取りません。リメイク作品は懐かしくもあり不安もありで毎回ビビりながら見るのですが、今回は新大魔境と並ぶくらいの良作でした。
やっぱり独裁は良くないね。クソ上司も早く消えてほしい今日この頃です。

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