劇場公開日 2021年8月27日

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岬のマヨイガのレビュー・感想・評価

全60件中、1~20件目を表示

4.0被災地の復興と心のドラマを抑制されたトーンで描く

2021年9月22日
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鑑賞方法:試写会

東日本大震災から10年の節目に、被災地を舞台にしたアニメ3作品を製作する「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の1作です(残り2作は、テレビアニメ「バクテン!!」、12月3日公開の「フラ・フラダンス」)。
ファーストカットはひび割れたコンクリートのアップ(だったはず)で、凄いところからはじめるなと思いました。震災の爪あとが残る岩手県を舞台に、「のんのんびより」シリーズを手がける川面真也らしい和やかなテイストで主人公の少女ユイの暮らしを描きつつ、余裕のなくなった人間が引きおこす嫌な部分(見ていて本当にイラっとするのが凄い)をピンポイントで挟むことで、ゆっくりと物語のテーマを浮かびあがらせていきます。全体的に抑制されたトーンで描かれているところに、児童文学が原作の本作を描く覚悟を感じました。
ユイ役の芦田愛菜(「海獣の子供」)、キワさん役の大竹しのぶ(「漁港の肉子ちゃん」)の近作とはまた違った見事な声の演技も心に残りました。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

3.5心温まる作品

2023年10月23日
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鑑賞方法:VOD

震災後の親や家族を失った人たちが、幻の家を経てもう一度家族となっていく物語。
遠野物語をベースにしていて、妖怪や神々も出てきます。
土地も人々の心も段々と解けていくのが良いですね。
全体的にふわっとした、とても心温まる作品でした。

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白波

3.0ひとつのアニメ作品としては…

2023年10月17日
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鑑賞方法:VOD

羊文学が好きで、マヨイガという曲が主題歌になっている映画があるらしいという事から入って、丁度amazonプライムにあったので鑑賞してみました。
被災地復興プロジェクトの一環という事で、その意味では意義のある映画だとは思いますが、ひとつのアニメ作品として楽しめたかといえば、正直なところ微妙でした。
見ず知らずの子供を孫だという事ですんなり引き取る事が本当に出来るのかどうかは判りませんが、そこは目をつぶるとして、ものすごく意味ありげなおばあさんが、あまり活躍しなかったり、ラスボスがそれほど強力ではなかったりと、ちょっと拍子抜けした感じでした。
実は、おばあさんは若い頃に巫女をしていて、その時からの因縁で、とかの隠し設定があるのかといえばそういう訳でもなく、普通な感じで終わった印象です。
元が絵本とのことなので、あまりにも複雑だったり残虐だったりの設定はしづらかったのかもしれませんが、個人的には少し不完全燃焼感を感じました。
大竹しのぶさんの声優としての能力はすごいと思いましたが、演技派であるはずの芦田愛菜さんもあまり印象に残らず、残念な感じでした。

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だるちゃ

2.5自分にできることをやるしかない

2023年10月4日
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鑑賞方法:VOD

…なんか、諦めてるように聞こえた。
今できることを精一杯やって、更に成長し続けること!だと思う。

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つもろう

4.0岩手の沿岸県民にはたまらない作品

2023年7月26日
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鑑賞方法:映画館

大槌町は「風の電話」に続き、いい映画作品の舞台となっているなあ、と隣町出身としては軽く嫉妬w とても面白い映画でした。映画というよりも新しい昔話というか童話というか、素敵な物語が生まれた瞬間に立ち会えたような気がしました。吉田玲子さん、さすがの脚本です。

見慣れた場所ばかりで、「ああ、これはマストだ」とか、「この川べりで爺さんが畑を(無許可で)耕してたなあ」とか、「蓬莱島と北山崎のコラボかな?」とか遠野駅とかお約束的にカッパ淵だったり、釜石駅がちらりと登場したり、そこからバスで大槌へ動く様とか、狐舞ってあったっけ?どうせなら虎舞にすれば実際とクロスオーバーになるのになあ。などと要らんことが頭の中を過ぎりながら鑑賞。

なお、狐崎は架空の地名ということですが、大槌町の隣、釜石市には狐崎城跡というものがありますので、狐崎という地名から釜石市が舞台か?地元民でも知ってる人少ないのにマニアックだなあとも思ってました。

キワばあちゃん、井上ひさしのお母さん、井上マスさんがモデルかな? マスさんもいろいろと各地を転々として苦労なされ、とても思慮深い方でしたのでダブって見えました。

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zem_movie_review

3.0おばあちゃんは何者。

2023年1月15日
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鑑賞方法:VOD

おばあちゃんが少女2人に優しくするストーリーと思いきや、
妖怪勢揃いで蛇の妖怪を倒すという展開。
であるが、全体的な派手さはなくてどちらかというと淡々としていて、少女2人の心の変化にフォーカスが当てられていて、応援したくなってくる。
見どころはきっと蛇とのシーンかもしれないけど、あっさりしているので、そうなるよね、といった感じ。
感情移入がそこまでできなかったのもあるのでこの点数。

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hagi96

5.0傷ついた心をもてなしてくれる

2022年12月18日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

…マヨイガ
という言葉を知らなかった
意味も
震災で心に傷をもった…ひより
父親から逃げたかった…ゆい

どうして…わたしだけが

そんなひよりとゆいのところに
キワさんが声をかけてくれた
三人の共同生活がはじまる
…キワさんは
不思議な力をもっていた
ふしぎっと(妖怪)と話ができる

…魔(化け物)
遠野に伝わる民話を丁寧に
用いてかっぱや狛犬お神楽の
重要性など。
いまはお神楽は数少なく
継承するのも大変でしょうね

神様に
祈った時代
心のよりどころ

でも一番は人との繋がり
でしょうか

登場人物はじめ風景
画のカメラワーク
光の当たらない暗いトーンも
すごくバランスの良い作品です
ちょっと気になったところは
大竹さんの声かな
他は満点です

余談…
時代と共に
その土地の風習とか
言い伝えとかも忘れ去られて
いくのでしょうね

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しろくろぱんだ

4.0震災で住む場所を失った2人の少女が不思議なおばあさんに引き取られて...

2022年12月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

震災で住む場所を失った2人の少女が不思議なおばあさんに引き取られて岬の古民家で暮らし始める。
皆良い人ばかりで、まったりと話が進んでいくが、突如「アガメ」なる化け物の登場で緊迫した展開に。
おばあさんが化け物を倒すために犠牲になるのかと心配したが、助かってよかった。
また、「今、自分にできることをやるしかない」というセリフは日常生活においても当てはまることで、元気づけられた。

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省二

3.0絵作りの大切さ

2022年11月23日
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肉子ちゃんに続き、大竹しのぶさんの存在感には脱帽
芦田愛菜さんは、海獣の子のときほどは良さを感じることができませんでした。

お話の筋やテーマも良いと思いましたが、ビジュアルがついてきていないのが残念
やはり、映像作品は絵作りがついてこないと気持ちが入らないのが残念
災害に見舞われた皆さんの様々な思いを投影していて、10年後の今、考えさせられること多い作品でした

ちょうど、すずめの戸締まりを観たあとでしたが、あの作品の中であの震災はどういう位置づけだぅたのだろうか?と、考えさせられました、人知れず災害を食い止めるヒーローの、舞台設定のように扱われていて残念な気がします
その点については、この作品は真正面から穏やかに語られていたと感じます

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Kotapon

4.0スッと息が出来て、安心して暮らせる場所

2022年10月15日
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鑑賞方法:VOD

人は皆、心を許せる人と安心して暮らしたいと思っています。
不幸にも《安心出来る環境》にない2人の少女。
17歳のユイと8歳のひよりも事情は違うけれど、心休まる居場所を
求めていました。

震災後の岩手県を舞台にした
柏葉幸子の野間児童文学賞を受賞した同名の児童文学をアニメ映画化した
ファンタジー・ドラマ。
題名の「マヨイガ」は岩手県に伝わる、迷い込んだ人をもてなしてくれる
伝説の家のことです。
居場所を失った2人の少女が妖怪たちの集う不思議な古民家「マヨイガ」の
生活で、傷ついた心を癒し、辛い過去を乗り越えていく。
その姿を妖怪たち(ふしぎっと=不思議っ人?)と繰り広げる大冒険と共に
描きます。

ユイ(声・芦田愛菜)はシングルファザーの父親が苛立ちから、
しつけで終始ユイは叱られてばかり。
家庭に居場所がありません。
《家に居たら自分が壊れてしまう》
家出した列車の中で震災に遭い避難所で暮らしていました。

ひより(声・粟野咲莉)は交通事故で両親を亡くして、
伯父夫妻に引き取られましたが、伯父夫妻もまた津波に流されてしまいます。
ひよりはあまりのことに声を失います。
そして孤独に避難所に身を寄せていると、ふらりと現れたキワさんと言う老婆が
「2人はわしの孫じゃ!!」
と、2人を引き取って、岬の家に連れて行ってくれます。
その家が「マヨイガ」でした。
ひよりとユイは暖かい食事、フカフカの布団、熱いお風呂。
安心してお腹いっぱい食事を摂りキワ(声・大竹しのぶ)さんの世話で
生き返ったように幸せでした。

このアニメの特色は東北地方に伝わる民話を元に、さまざまな「ふしぎっと」が
登場します。
「ふしぎっと」は優しい妖怪のこと。
遠野へ船を押して連れてってくれる河童(カッパ)だったり。
怖いアガメ(多分、赤眼)だったり。
遠野の「マヨイガ」にいる座敷童(ざしきわらし)の少女。
田中のお地蔵さん。
狛犬・・・の「ふしぎっと」とキワ婆ちゃんは心を通わせる能力の持ち主。
ファンタジー色も民話性、郷土愛も備えた、
「不思議昔話」風の面白いアニメ映画です。

映画はユイとひよりの寄るべない2人にキワ婆ちゃんが
「生きて行く場所」を提供してくれて、ユイとひよりはなんとか
「生きる力」を貰うのです。

震災で傷ついた人と町の復興。
決して簡単ではない「心の復興」
時間は掛かるけれど、助け合って歩み出すしかありません。

アニメのクライマックスはアガメの海ヘビ(不吉な魔物)を
キワ婆ちゃん、ユイとひよりが力を合わせて退治するシーン。
キワ婆ちゃんはマキリ(小刀)
ひよりは御神楽の鳴り物の横笛。
ユイは破魔矢を射って、巨大な敵を倒す。

人間の生活を根幹から壊した震災。
それでも人々は助け合って生きていく。

ユイは実の父よりキワ婆ちゃんが好き。
ひよりはユイを奪いにきた父親を見て、必死で
「ひーねーちゃん、行かないで!!」と叫ぶ。
声を取り戻したのだ。
ユイもひよりも狐崎の「マヨイガ」が故郷だと思う。

血のつながらないユイ、ひより、キワ婆ちゃん。
実の家族以上の温もりがある。

「家族」を広い意味で捉えると「平和」に繋がる。

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琥珀糖

3.0辛さも苦しさ抱えて、前を向いて歩くためには。

2022年9月29日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

Amazonプライムにて視聴

元は児童文学を設定調整してアニメ映画化した作品。
細かい伏線等はないので、多少のネタバレは記載してしまっております。ご了承ください。

震災や事故、家庭環境の不和で居場所を失った少女たちと、それを迎え入れる謎のババア。
そして、少し不思議な世界との交流を描いた作品。

基本の映像は丁寧で綺麗ですが、特筆するほどではないです。
人物描写が薄めなので、アクションやキャラクター演技は弱いです。
背景美術はかなり精細な描写です。東北の美しい空気感を味わえます。
昔語りのシーンの構図・カット割り・映像表現が異常にレベルが高くなるのは何なんでしょう……。
震災被災跡地を軽い描写のみ写すのは、多くを語りすぎない事による配慮とも言える。(ショッキングな映像は流せば良いと云うものではない)

マヨイガの表現は良くも悪くも日本的な表現。Jホラー的だるまさんがころんだ方式。
ミラベルと魔法だらけの家(ディズニー)までは行かなくても、ハウルの動く城的な可変的表現があっても良かったかも。

前半は、軽めの説明から、3人が共同生活するまでを、ゆっくり描く。
中盤から、少しずつ生活を前へ進み始める話。
後半からは、ふしぎっとと洞穴に封印されたアガメの話へと進んでいく。

この作品は、「苦しみを抱える中、共に支え合い、前を向いていく事の大切さ」を描いていると思う。
悲しみは多くとも、それを抱え続ける事は、負のものを生む。
悲しみを乗り越える時に、向かい合う必要はない。時には別の方向へ逃げる事も必要。
それは、今の生活から離れた所にあるかも知れない。
それでも前を向いていれば、そこには新しい世界が広がるのかも知れない。
そんな事を感じさせる、良い童話だった。

丁寧な語り口なので、安心して見られる作品だ。
逆に毒を薄めに作ってあるので、琴線に触れるまでは至り辛くなっているのも悩ましい。
それなりにまとまった良作ですので、お暇なら視聴しても良いかと。

最後に声優さんについてですが、
主人公のユイ役の芦田愛菜さんは、圧倒的に上手いです。その辺の声優さんよりも上手いかも……。怪獣の子供の時も思ったけど、演技の鬼。独白のシーンの声の震え方が上手すぎて、引くレベル。
キワさん役の大竹しのぶさんは、下手ではないけど序盤違和感がある演技になっています。後半からは慣れのせいか、そこまでは気になりませんが……。
ひより役の三宅希空は、上手いけど普通かなぁ。もう少し一発目はガラガラになってて欲しかったかも……。
カッパ軍団の俳優さん芸人さん方は、キャラ性もあるのでギリセーフ。
東北出身の方も多く、被災地支援の一環である事が大切な作品なので、こちらの方で良いのだろう。
あと、田中のお地蔵様の声が良すぎてウケる。さすが江原さん。

総じて、悪くない配役でした。
俳優声優が苦手でも大丈夫なレベルです。

余談
前から思っていたのだけど、後半から慣れてくるタイプの声優(俳優)さんについて、
こっちが慣れてくるのかと思っていたのだけど、たぶん演技中に上手くなっていっているのだと思う。
今回の大竹しのぶさんなどは、明らかに前半の演技と後半の演技の質が違う。
つまりは、多くの作品では俳優起用の際に、演技指導の時間が足りていないのだと思われる。
演技の中でキャラに慣れていき、結果として後半からキャラが出来上がるのだ。
予算の都合があるかも知れないが、俳優さんを声優起用する際は、長めのスケジュールを確保して、アフレコ・アテレコをして頂きたいと願う。

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kou-suke

4.0芦田愛菜と大竹しのぶ

2022年8月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2人がとても良かったです。
十分に楽しめるストーリーでした。
面白かったです。

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tuna

3.0一人ぼっちの二人

2022年7月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

東日本大震災で一人ぼっちになってしまった二人の少女が主人公。
二人は謎のお婆さんに助けられ、奇妙な古民家に連れて行かれる。
いろんな民話がクロスオーバーし、悪の大蛇と戦う。
あの大蛇は原発の象徴かな。

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いやよセブン

3.5あんまし

2022年3月3日
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描かれてこなかった震災その後 内容はトトロとか昔話とかファンタジー色強すぎかな 多分直接描くのははばかられるからだったのではないかと 作画は昨今のアニメらしくとても美しく、車や街中は鈴木英人さんのイラスト思い出しました

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ゆう

4.0優しい妖怪戦争

2022年1月30日
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東日本大震災直後の大槌町近辺が舞台。
川面監督と吉田さんののんのんびよりコンビによる、らしい優しさを感じる物語。
大竹しのぶさんの芝居もよい。

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kawa

3.0ハートフルな迷い家

2021年10月4日
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鑑賞方法:映画館

迷い家と言えば、人を食らうような怖い家と思っていましたが、ハートフルな家で安心しました。
それでも、おばあちゃんは妖怪だろうと思っていましたが、違いましたね。
東日本大地震から立ち直ろうとしている人達の生活と、迷い家を上手く組み合わせた作品になっていました。
そういえば、サンドイッチマンの二人が、河童役で出演していたみたいですね。
気付きませんでした。

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はるっち

4.0映画館で見て良かった

mさん
2021年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

家族が見るのについてって一緒に見たんだけど、結構よかった。

導入から穏やかなローテンポで、ジャパニーズアニメーションらしく、丁寧に景色とか生活描写とかひろって描いていて、じんわりと作品に集中できた。

ストーリーや展開はありがちだし、なんだったらラストはちょい都合よすぎでは?って感じとか、途中たくさん登場した彼らは結局何だったの、とかいくつか疑問な点はあるけど、メインキャラクターの描かれ方が、ありがちな根性論や精神論を訴えるものではなく、きちんと内面と向き合い、助けが必要であれば周囲がサポートし、無理に前を向くのではなくゆっくり時間をかけて彼らのペースで自分と周りと向き合う姿があって、よかった。

そう考えるとやっぱラストのやっつけ感がやっぱ残念かな。描きたいもののバランスをとると致し方ないのかなぁ。原作未読なので読んでみようと思います。

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m

4.5こいつ....話の割に他が色々明るいぞ!?

2021年9月20日
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良い意味でも悪い意味でもね。
だけど面白い。脚本が吉田玲子さんだと見て納得でした。だって彼女の関わている作品だいたい面白いもん。
まず一番驚いたことは登場人物にかなり感情移入させられたことですね。ラストシーンでは涙がぼろぼろとリミッターが外れたのかと思うほど出てきました。脚本、声優の演技、作画。全てがハイレベルな証拠です。私の家族は全くDVなどをしてくるようなクソ親ではなかったのですけれどここまで感情移入して泣けるというのは映画の良いところですよね。
そしてこれを見るためだけに劇場へと赴いたといっても過言ではない芦田愛菜の演技ですよね。実際私は彼女が声優でなければ見に行っていなかったと思います。もう最高。ハリウッド版ゴジラの時から分かってはいましたが声の演技もめちゃくちゃ上手です。彼女はこれからどうなっていくのかとても成長が楽しみです。
話の割に音楽が明るすぎてマッチしていなかったところやラスボスの妖とのバトルがかなりあっさりしていたことなどの欠点はありますがそれを補うほど他の部分が優れている作品です。
そろそろ終わりそうですが見ていらっしゃらない方は是非ご覧ください。

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赤だるま

3.5それなりに

2021年9月19日
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鑑賞方法:映画館

面白いと思います。
現代とレトロな感じとうまく織り交ぜられた感じです。
が、なんで東京なのにほとんどの映画館で朝イチ1回しか上映されないのかわからない。
声優を見ても三流映画とは思えないのに、すごい冷遇されている感じが否めない。

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2570 yamayama

4.0残された者の辛さ、土地を離れる理由

2021年9月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

あれから10年か…3年間応援行ったな…ホントメチャメチャになってたよな…2ヶ月経っても町が魚の腐ったにおいしたな… ガレキと砂ぼこりすごかったな…とか思い出す

「人の身も心もその土地から離れていく」という被災地の課題をローカルなファンタジーにのせて原因を退治することで大丈夫!ここで頑張るし忘れない!というメッセージ しっかり伝わりました
残された人の思いはそれぞれに違ってかつ強いもの、それが故に取り扱いは慎重にしなければならないところをファンタジーでまとめて表現するところが上手い ローカル全開の妖怪、劇中劇の使い方、表現、小ネタも良かったし芦田愛菜はさすがに上手、大竹しのぶは上手いけど1ハマっている感じではなかったな…
それぞれのネタはホントに良くて上手くまとまってたんだけどもう一歩深掘りして厚みが増してたら傑作になってたと思う
あー今年こそ!行くぜ!東北!

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シモヤン