総理の夫のレビュー・感想・評価
全138件中、121~138件目を表示
くしくもこの時期に…。
今年124本目(合計188本目)。
くしくもこの時期に公開されるというのは、何かのめぐりあわせなのでしょうか…もっとも積極的な意味はなかったと思うし、これだけコロナコロナ言っている状態だと、リアル永田町がどうでも映画としては放映しないとどうしようもなくなるので、仕方なしかな、とは思います。
出てくる政党名などはすべて架空のものですが、公職選挙法等は適用されているようです。このあたりはきびしくチェックが入っているようです。
日本では確かに「現在」(2021年9月23日)、女性の内閣総理大臣はいません。
そして日本では内閣総理大臣は、間接選挙制なので、選挙人たる私たち(選挙権を持つ人たち)が直接選ぶ仕組みになっていません。
ひるがえって日本の地方レベルに戻ると、地方自治法などの規定を見れば、確かに
・ 都道府県知事 30歳以上
・ 市町村長 25歳以上
…となっていて、実際に女性のトップ(地方のレベルで)ということはあったことも事実です。一方で男性と女性とではできることが少し違います。特にこの映画で描かれる「出産・子育て」ということは、どうしても男性には変わってできない行為です。
そのため、実際に調べても、30歳/25歳以上となっていても、またさらに「実際に、地方の自治について特定の(地方)政党で学習する」などといったハードルが課せられてくるので(男女問わない)、結局そうすると、「出産・子育てがひと段落して、男性・女性関係ない状態」になってしまっているのも、これまた事実です。
その意味では直接選挙が可能な地方議会から、「出産等もかかえているなんとか市長」とかという例があればよかったのですが、探した限り出てきませんでした(国の制度と地方の制度は違うが、参考になるべき点は参考にすべきなので)。
映画全体としては、やはり時期が時期だったか、時期がいつでも、この手の映画はあれこれ描きすぎると炎上しかねないという一面があり、それを避けるために結果的に「しょぼい」状態になっていること、それ自体は事実です(あくまで政治をテーマとして見るのであるのなら)。
ただ、「史実ではないが、史実に準じる、個人の思想が入り乱れる」この類型の映画で、あれもこれも盛り込み始めるより、ここで(ストーリーを)終わらせるべきだったのだろう、と思います。
その点も考えると、「やや終わり方が不自然だが、いろいろ考えると仕方がない」点、また、コロナ事情で「じゃ、伝えたいこと全部伝える内容にしたら4時間になりました」なんていうほうが困るので、そこは減点対象とせずフルスコアとしました。
女性だけではなくこれからを生きる男性にお薦めです。
間もなく行われる第100代総理大臣を決める総裁選にベストタイミング?の作品。
コメディ?って思ったら覆される感動の涙を誘う。
女性が仕事を続ける難しさ、それを成就させてあげるための男性のサポートがいかにあるべきかを秀逸に描く。
メガシティ東京の首長の実現は知るところ、でも総理大臣が女性の世が何年先なのか、アメリカよりも早い実現は願うところ。
名言炸裂でひとつピックアップ、『凛子が総理大臣になったのは必然でしょ。でも凛子は男性じゃなかった。それはただの偶然だ、違う?』凛子が記す『未来をあきらめない』女性だけではなくこれからを生きる男性にお薦めです。
この映画が退屈だと感じたなら
この映画が退屈だと感じたなら、それはきっと「他人事」だからだろうなと思う。
個人的には思うところがあり後半は泣きっぱなしになってしまった。
史上初の女性総理大臣。
途中でわかる妊娠。
個人的な話になるが、
いままで働いてきた職場の中で、多くの女性たちを見てきた。
・明らかに有能であるのに女性だからと出世できなかった人
・仕事が大好きだったのに、妊娠出産で仕事をやめ、そして戻ってこなかった人
・仕事をするために妊娠や結婚を諦めた人
いま、日本の意識も変わりつつあると思う。
すべての人間が当事者となって、「働くこと」「家庭のこと」を考えていかねばなるまいと改めて強く思った。それを考えさせる作品だった。
結末に「どうして?」と思った人は、「未来をあきらめない」という、劇中のメッセージを思い出してほしい。
未来をあきらめない、そのためになにができるのか。
すべての人が考えていかねばならないと思う。
😁田中圭さんが星野源ちゃんにダブル!不思議👏
今年は、原田マハさんの作品の映画化の年なのか?
はたまた、日本に、本当に女性総理大臣?
のタイムリーさ!もあり、
今日は、決めで"総理の夫"を見ました。
小説やアニメなどが原作の映画は、やっぱり
役者さんの演技にのめり込んで楽しめるのが、いいなぁー!👏👏👏
それにしても、主演の田中圭さん
一挙手一動が
星野源チャンに、ダブって🤣
星野源チャンの存在感を
改めて感じた映画でした。👏👏👏
紫は高貴で尊敬を表す色!中谷美紀さんにピッタリ
今は、原作者の原田マハさんが書かれた時と随分と日本の状況も変わっているのかも…(そう思いたい願望もある)「もしも私が総理大臣になったら何かあなたに不都合はある?」と女性初の総理大臣になった凛子が夫の日和に言うシーンはとても好きです。そして、各大臣達と並ぶ総理大臣の凛子は紫色のドレスで現れる。昔、紫は大変貴重な染料であり1gの染料をとるために数千匹の貝が必要となるため、非常に貴重で高価なものであり、日本の冠位十二階でも最高位の色である。そのドレスの色は凛子をより輝かせていた。
少しクスッとさせる映画かもしれないが、
奇しくも2021年は総裁選、衆議院選挙が行われる。候補者に女性がいる事は、少し前であれば考えもつかなかったであろうし、女性が総理大臣?なんて絵空事であったでしょう。しかしながら、もしかして⁇もしかするかも…。って観るとこの映画の封切りは何と素晴らしいタイミングなんでしょうか。
映画の中では、政治の世界観を語るより、女性がまだまだ日本においてトップに立つ事やその弊害、女性のワークライフバランスを考えさせられる。女性が仕事を続けるには何かを諦めたり、選択をしなくてはならないのだろうか?終盤の凛子の選択は、なぜ?と思うところや深く納得するところもある。(実際、映画と原作ではラストシーンは違っている)産休育休の女性達が職場復帰をしようとする時、子供がいない以前のような働き方をしたいし、しなきゃいけないと考え、でもなかなかそれは現実難しい。私自身を思い返してみるが、日和と凛子が選択した結果はジタバタしていた昔の自分にはできなかった結果であった。長い人生慌てず騒がずに最適な時が訪れる準備をする事の重要性を感じた。凛子がまたあのセリフを言って何を成し遂げるのかが、楽しみである。
映画館でキャリアと子育てに悩んだりガラスの天井を考えた時期が凛子と重なり、私は涙が自然と流れていたが、周りの方にも涙をふくような方がいて、なんだか同じ思いの方がいるのかもと嬉しかった。
コメディー系の作品だと思ってたけど予想外に泣ける映画だった。
本命の映画がほぼ満席。時間あれば鑑賞予定だった本作を選定。
今まで観た田中圭さんが出ている映画はどれも自分好みだったけど、本作は少し残念だった感じ。
少し大袈裟な感じの演技が馴染めなかった印象。
総理役の中谷美紀さんはなかなか良かった!
街頭演説や記者会見の時のトークがそれっぽい(笑)
っか説得力があって良い!
広報官役の貫地谷しほりさん。
今まで知らなかったけど印象に残る役者さん。
岸部一徳さんや嶋田久作さんはお似合いのキャラ。
原久郎(はらくろう)って役名が笑えた。
終盤の記者会見のシーン。
実際にあんな事になったら国民の支持率はかなり上がるかも(笑)
総理大臣に就任した時に凛子が書いた下手くそな漫画が後半に効いてて良かったです( ´∀`)
ブラボーと叫びたい演説
現実ではいまひとつ盛り上がらない政治ですがこの作品は良かった。
言っている公約も正しく福祉の充実や将来に負の遺産を先送りしないための消費増税はまさに今こそ取り組むべき課題。
政治家の皆さんには中谷美紀さんの説得力と未来をあきらめない姿勢を見習って頂きたいものです。
ラストの会見場の場面は特に良かった。
是非映画館で🎦
女性初の総理、ラストは涙
今のタイミングにこの映画!予言か⁉️
途中軽い中弛みもあったが、終始面白かった。
少しではあるが、総理の裏事情みたいなものも見れた気がした。また取り巻く周辺の方の大変さとか。
政策は別として、今の日本にこんな総理が誕生して欲しいと願った。
ラストの田中圭さん演じる日和の熱さ、中谷美紀さん演じる凛子の涙に感動して涙してしまいました。大衆向け映画だったが、予想よりずっと良かった。
付け加えて。
配役がかなり良かった!
中谷美紀、田中圭。彼等がまさに!!
余貴美子、岸部一徳、片岡愛之助、木下ほうか
かなり上手い、存在感ある名脇役。
不都合は、まったくございません‼️
ひと昔かふた昔前なら、ジョディ・フォスターとトム・ハンクスあたりで演じたら⁈
比較的新しいところでは、ナタリー・ポートマンと眼鏡をかけたインテリ系のマット・デイモンとか。
大御所シャーリーズ・セロンさまは既に大統領やってましたね。
そんな感じに置き換えてみると、アメリカ映画で感じることの多い〝小気味良さ〟とラスト近くに用意された、〝生死に関わるほど大袈裟ではないけれど、結構ホロリとさせられる感動シーン〟という定番要素が定番通りに機能して、十分に満足できる平均点の高い作品だと思います。日本映画だと、すぐ目の前の政治家センセイたちの顔が浮かんで、始めからドラマとして楽しめればいいかな、と思ってしまいがちですが、たまには政治に夢を見てもいいのかな、と思わせてくれます。
原作との違いもまったく気になりません(というか、もう詳細は忘れてしまっただけなのですが)。
大物政治家や企業グループの会長といった守旧派の代表みたいな人たちも、最後になって、実は彼女の作る新しい未来、新しい日本を見てみたい、という思いに突き動かされていることがわかります。その思いは映画を見終わり、席を立つ私にも少なからず芽生えていました。
あの元総理に応援されて喜んでいる同類の人ではなく、むしろあの手の人たちから疎まれて恐れられるような女性総理が見てみたい、と切に思いました。
それで、何か不都合はある?
いえ、まったくございません。
翻弄されるだけではない政治劇
予告から総理の夫・日和(田中圭)がただ翻弄されるだけの映画かと想定していたが、アート系文学作家の原田マハの原作だけに、考えさせられる難しい政治劇となっていた。護国寺の主人公夫妻の自宅で鳥類の大図鑑や貴重書籍が出てくるシーンではアート系の片鱗が出ていたね。
実際の総裁選で2人の女性候補が出ているのでタイムリーと思ったが、それと内容がカブるものは無かったように見受けられた。原作未読だが増税高福祉策を凛子(中谷美紀)が主張しているのは、原作の意向か。私は中程度の福祉と消費税減税を支持しているので気になった。また相馬グループ率いる日和の兄(片岡愛之助)が消費税増税に反対する大企業のステレオタイプとして描かれていたが、リアルでは財政規律派で消費税増税を支持する大企業が多く、実態に合っていないのでは。
さらに映画の設定とはいえ、日和の主体性の無さ(終盤では少し覚醒するが)は、私が真反対の性格なので、最初は笑って観ていたか、どうにかならないものかもどかしかった。
他方、凛子の身近な人を幸せにできなければ政治に携わる事はできないという姿勢は大いに共感できるポイントで、実際の政治にもあてはまる指標だと思う。(身近な人だけでは困るが)
気軽に楽しむエンタメ作品。
時流的にタイミングが良い作品だけど、ただただ笑って泣いて楽しめば良いのではないかと。お話はうまいようにしか転がらないから実際とは大違いだろうから。田中圭も中谷美紀も配役がだれもハマりすぎていて楽しい。気軽に楽しむべし。
こういう政治物の映画はオチが難しい
正直、自分は政治には全然興味がないのですが、予告編が比較的良かったのと、現実に女性総理誕生する可能性があるというホットでタイムリーな話であるので観ることにしました。
感想としてはやはりこういう政治物の映画は落ちが難しいと思いました。
最初はちょっとコメディチックで途中からシリアスになり、最後はやはり愛という駄作政治物映画にありがちなパターンでエンタメ度は低めでした。
その時代の社会を面白く風刺するのが映画の役目
新しいかたちの政治エンターテインメントが誕生した。しかしただの政界を舞台にした映画とも違う。
働く女性、事情があって働けない女性、働くことを選ばなかった女性、そしてそれを支える男性たちみんなを応援する映画になっている。
政治、経済、環境、福祉と現代の問題に軽やかに触れながら、子どもを生み育てていく社会を中心に描かれていく。
鳥類研究以外に何も取り柄のない男が、突然妻が総理大臣になったことで巻き込まれていき、世の中に目をむけ向き合っていく物語。
政治と鳥類研究がどう繋がってくるのかと思っていたら、そういう意図があったかと納得。
「鳥は向かい風に向かって飛んでいく」という言葉が重要な役割を担っていく。
この現実に総裁選が行われるタイミングに公開とはなんだか運命を感じる。
深くまでは語らないが政治の仕組みを分かりやすく盛り込むことによって、普段距離を感じている人も政治に興味を持ち、前向きに変えていきたいと感じさせてくれる内容になっていると思う。
こういった映画がきっかけになるのは素晴らしいことだし、それがエンターテインメントの力であり役割である。
別に性別で区別するつもりはないが、女性総理が誕生したら本当に何か変わりそうだなと思わせてくれる。
それぐらい中谷美紀はハマり役だったし、艶麗さと力強さを併せ持っているリーダーに相応しい存在。
また脚本が当て書きされたという通り、どこか頼りないけど優しさと熱い想いを持った夫も田中圭そのままのようだった。
ふたりともキャラが滲み出ていて、俳優とはやはり人間性が大切だと改めて感じた。
笑いあり涙ありで、じんわり温かくなってそっと背中を押してくれる作品。
全138件中、121~138件目を表示