劇場公開日 2020年11月13日

「計算機」ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌 オクやんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0計算機

2021年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

子育てに忙殺され好きな道を選択できず薬物依存症になった母親(エイミー・アダムス)と13歳で妊娠して故郷を捨てた祖母(グレン・クローズ)の複雑な母娘関係に、法学部に通うエリートタイプの息子の心情を絡ませて描いたホームドラマ。
それにしても、よくぞあの母親にして姉弟が立派になったもんだと、ある意味感心させられる。これも祖母の影響が大きいのだろう。
ラストは法律事務所の面接試験を息子が受けている場面。
生まれは変えられないが未来は選べるのだと言う。
結局、どうしようもない母親でも息子の人生に可能性という愛情を与えてくれたのは祖母であり、この母親だった。それをわかっていさえいれば息子が道を踏み誤ることはないということを教えてくれたのが今作品だったのではないだろうか。

オクやん