劇場公開日 2021年2月11日

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マーメイド・イン・パリのレビュー・感想・評価

全59件中、1~20件目を表示

3.5奇妙で可愛らしい小世界を巧みに彩った幻想譚

2021年2月25日
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夜な夜なパリの川辺では不思議なことが起こる。おそらくこれが東京やニューヨークやロンドンだと全く成立しないのだろう。パリだからこその幻想譚。怪奇性と童話性を絶妙に混ぜ合わせたストーリー、カラフルな色遣い、キャラクターがなぜかしっくりくる。また、大風呂敷を広げすぎない設定に好感が持てる。そうやって世界観をしっかりとコントロールしているように思えるほど、本作は切なくて独特で、可愛らしい。そうそう、音楽やダンスといったパフォーマンスも魅力の一つ。素晴らしい芸術は人の心を根こそぎ奪うものだが、ここでは美しい人魚の歌声が文字通りに人間の命を奪う。そんな感情と結果があらぬ角度で結びつくところも面白ければ、愛を失った主人公がその特性ゆえ彼女の歌声や想いを逆にしっかりと受けとめることができるのも捻りが効いている。どこもかしこも奇妙なことばかり。だが、裏を返せば実にストレートなラブストーリーなのかもしれない。

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牛津厚信

3.5設定は「人魚姫」でテイストは「アメリ」

2021年2月18日
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楽しい

そもそも人魚は、ホメロスの「オデッセイア」に登場し、18世紀になるとアンデルセン童話の「人魚姫」として広く知られる悲恋のヒロイン。陸に上がったマーメイドが人間の男と恋に落ちるが、やがて彼女は海に帰らなければならないという設定は、多くのアーティストのクリエイティビティを刺激。ロン・ハワードはダリル・ハンナとトム・ハンクスでファンタジーラブコメの「スプラッシュ」を作り、ディズニーはアニメ・ミュージカルの「リトル・マーメイド」(実写化も決定)を製作した。共通するのは夢と恋と笑いだろうか。しかし、このフランス映画はちょっと違う。マルチアーティストとして活躍するマチアス・マルジウ監督は、その歌声で男たちを死に至らしめてしまう人魚と、失恋の痛手から2度と恋はしないと決めたウクレレ奏者の男を主人公に、ままならない恋愛の奥義をフランスのエスプリをたっぷりと含ませて描いている。シチュエーションは「人魚姫/ファム・ファタール版」で、テイストは「アメリ」。特に1950年代を意識した美術と、監督自身が作曲した音楽が目と耳に刷り込まれる。コロナ禍の影響でパリでは公開後わずか3日で上映打ち切りとなった本作が、日本では少しでも多くの観客の目に触れて欲しい。今こそ、人々はファンタジーを欲しているのだから。

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清藤秀人

4.0主人公と半人半獣の異種恋愛の物語類型をなぞるが、ポップでキュートな仕掛けはさすがフランス流

2021年2月11日
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鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

広く捉えるならギリシア神話や日本神話の頃からある「異類婚姻譚」の一種だが、近現代の社会に人魚が現れる実写映画に限定するなら、アンデルセンの「人魚姫」を現代的にアレンジしたトム・ハンクス&ダリル・ハンナの「スプラッシュ」がこのサブジャンルの定型を確立したと思う。人魚と人が恋に落ち、街でしばしの逢瀬を楽しむが、科学者や軍といった敵による拉致の危機が迫り――というパターンだ。「シェイプ・オブ・ウォーター」は「スプラッシュ」の男女の設定を入れ替えて(男が半魚人、女が人間)終盤の展開もほぼ完コピーだったし、この「マーメイド・イン・パリ」もかなり「スプラッシュ」に近い筋ではある。

もちろん本作には、人魚のルラが歌で男を魅惑して死なせる(ローレライ伝説からの着想)、ガスパールが過去の失恋(ハートブレイク)で心が壊れているためルラの歌で死なないなど、気の利いたアレンジもある。そして何より、「アメリ」やミシェル・ゴンドリー監督の諸作、比較的新しいものではセーヌ川の船上レストラン/バーが重要な舞台になる点で本作と共通する「ロスト・イン・パリ」などのように、フランス映画で時折見かける、ポップでキュートな美術や仕掛けが物語を巧みに盛り上げ、オリジナルな魅力を高めている。

本作が初の長編実写映画となるマチアス・マルジウ監督は、デビュー作がアニメーション映画「ジャック&クロックハート 鳩時計の心臓をもつ少年」だそうで(予告編だけ見たが、デフォルメしたキャラ造形とダークな雰囲気がティム・バートン監督っぽくていい感じ)、本作のオープニングなどでもその才能を垣間見せる。今後の活躍が期待される多才な映像作家だ。

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高森 郁哉

5.0ミュージカル風に仕立てた楽しいストーリーになっている。 もう少し音...

2023年11月17日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

1.0居間で流れていたので。 こんなに最近の映画だとは。 1970〜80...

2023年8月15日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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ぽん

4.5ちよっと切ないラブロマンス

2023年1月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ニコラデュボシェル扮する40歳になるパフォーマーガスパールスノウは、川辺で倒れていたマリリンリマ扮する人魚をトゥクトゥクに載せて家に連れてきた。何故からガスパールには人の命を奪う人魚の歌は通じなかった。人魚はルラと名乗った。ルラは2回日が昇る前に海に帰らないと死ぬと言った。

人魚は人類の敵なのか。でもガスパールはルナの傷を治そうと機嫌とりに必死。ルラが火事を起こしてもガスパールは怒りもせず優しいね。ルラが可愛いからなんだろうな。一緒に歌ったりして。隣のおばさんロッシも騒ぎ立てもせず協力してくれて。でもルラに恋すると死んでしまうのは悲しいね。ちよっと切ないラブロマンスだったね。なかなか楽しませてもらったよ。

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重

3.5人魚の歌声はリズムが決まってる?

2022年8月29日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

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ともーみ

3.5僕の元カノと同じ数

2022年5月10日
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ヒロインがヘレナ・ボナム・カーターかリース・ウィーザースプーンかと思う容貌でコケティッシュではあるが美人ではない。でもだんだんみてうるうちに親近感。隣人のロッシ・デ・パルマはもうそのまま存在感ありありでいい人全開。女医さんは結構なお年で元気なお子さんを産んでいただければと。
ストーリー的には大した事はないけれど、恋愛っていいなぁ。いい恋したいなぁと思わせる映画でした。

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GAB I

3.0セーヌの人魚

2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公はセーヌ河畔で傷ついた人魚を助ける。
人魚に恋すると、その歌声で命を落とすらしい。
もう少し弾けてもいいのでは。

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いやよセブン

5.0とてもピュアで美しい物語!

2021年8月22日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

フランス映画は、このような恋物語を描かせたら本当にピカイチだわ!

途中、サスペンス映画かと思ったけれど、2人のデートシーンは、初恋のような可愛さ溢れている!

最後は、とても切なく美しい!納得のラスト!

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うさぎ

3.0憎しみと、献身ならば、愛育つ❓‼️

2021年8月14日
PCから投稿

復讐のために殺人鬼と化す人魚は、斬新ですが、悲壮感も無いし、親和性も無いのは、私が、彼女に余り魅力も感じないからでしょうか。
なんだか活き活きしてないし、歌で殺せるほど上手い歌でないし。
男は、愛を忘れる理由がわからないので、単に人の良い献身的な男だと思うことにしました。
無償の愛が、憎しみを溶かして、愛が芽生え、めでたしめでたし。
少し、中途半端ですが、フランス映画なので。
アパートの隣人の女性が、3時のヒロインの片割れにクリソツなので、かなり笑えます。
私的には、男の過去が浮き出て、人魚が魅力的なら、感動したと思います。
人魚のヒロインのビジュアルが好みなら、是非。

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アサシン5

2.0マーメイドかぁ

2021年8月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

軽いラブコメかと思いきや、マーメイドの歌で人間が死ぬと言う…おとぎ話のテイストがしっかり活きている。

どこか浮世離れした雰囲気が作品全体にあふれており、おフランスらしい作り(笑)
どのキャラクターも一癖も二癖もあり、普通の社会に生きてなさそうである。

そしておフランス映画であるため、主要命題は“恋”
マーメイドは陸揚げから2日しか地上では生きられないと言うわりに、のんきに色恋の物語が続く。

人魚のウラは人間社会どころか、食べ物の区別もつかないので、ガスパールの部屋を火事で台無しにし、人間を殺す歌を歌うので実際にいればこの選択はないだろうと思うが、なにしろファンタジー仕立てのこのドラマ、足の代わりにデカイヒレが着いてても誰も突っ込まない。

人魚の涙が真珠なのは常識なのだろうか?人魚の伝説はよく知らないのでこう言う生態は「昔聞いたような…」位にしか知らず一瞬、変な涙と思ってた。

フランスの感覚ってこう言うもんなのだろうか?
自分には合わなかった。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.5媚びてない

2021年5月18日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

媚びてない人魚が好感度爆上がり。
可愛いし、でも神秘的でうまく作っている。
二人を切り裂こうとするお姫様様が恋人が死んで恨んでるのも斬新。

楽しい映画でした。

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ふわり

3.0ルラとガスパールパリを行く

2021年5月10日
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梨剥く侍

3.5かつてボーイだった男が人魚ガールと出会い一生を懸けた恋におちる。これは現代のファンタジックなおとぎ話です。

2021年4月22日
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もりのいぶき

4.5決して愛せない恋。切なくて不思議な物語。

2021年3月25日
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泣ける

悲しい

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:愛を捨てたから出逢えた人魚との、決して相容れない恋路が、とても切なく描かれる。音楽美や色彩美も見事。
否:展開はありがちで、ラストもあっけない印象。歌のシーンも結構あるので、その辺の好き嫌いも分かれそう。

 愛を捨てた主人公が、愛を捨てたからこそ出逢えた人魚と過ごしていくうちに、再び愛を感じていくほど、次第に弱っていってしまうという、何とも切ない設定が見事で、観ていて胸が痛くなってしまいます。
 ただ、物語の展開そのものはかなり予定調和で、ラストはやや呆気ない感も否めません。また、歌うシーンも思いのほか結構入るので、その辺の好き嫌いも分かれそうなところです。
 とはいうものの、“人魚”という不思議な存在との恋を描いた、音楽美や色彩美も兼ね備えた作品であることは間違いありません。大切な方と一緒に、是非ご覧になっていただきたい作品です。

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門倉カド(映画コーディネーター)

3.0バーバレッツをもっと見たかった

2021年3月7日
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鑑賞方法:映画館

 「おさかなになったわたし♪」などという山東ルシアのCMを覚えているだろうか?覚えている方はそうとうアレですよ・・・などと、ルラという名前からそこまで想像してしまうのはオッサンのみだと思います。“ル”しか合ってねーー!

 最近はかなり変化球を使った人魚モノが多い中、これはストレートに近いがコメディ色あり、ホラー色あり、ファンタジー色あり、と観る者に委ねられてる気がする。それでも人魚の美声によって死んでしまうという話は元々の神話に近いし、見世物にするという人間の残酷性は根底にありながらも描かれていなかった。自分からバーに参加しちゃったりするし・・・

 傷ついた人魚を抱えてタクシーを止めようとするガスパール。みんな乗車拒否しちゃうけど、まぁしょうがないですね。そんな中で登場したトゥクトゥク!パリでは人気らしいけど、料金はいくらくらいなのかなぁ・・・と考えると、ローラースケートと交換って割が合わないよね。ちなみにぼったくりも多いらしい。ちゃんとメーターつけろw

 徐々に眠たくなってきたのですが、終盤のファンタジックな部分から再び目が覚めてきました。あっちこっちとシーンが飛んだりしましたけど、その中で気になったのがレコード録音。いいな~アナログって。てな感じでした。そして真珠の涙です!ガスパールのオタクっぽい部屋も惹かれたのですが、小道具がなんでも飛び出してきそうです。

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kossy

3.0まぁファンタジーということで

2021年3月2日
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リボン

3.5途中まで面白かったが、?な所が増えてラストにかけて冷めて行く自分がいた。

2021年2月28日
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途中まで面白かったが、?な所が増えてラストにかけて冷めて行く自分がいた。

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あすきち

3.5人魚のルラが可愛い

2021年2月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

バーで働くガスパールは、ある夜川べりで倒れていた人魚のルラを見つけ家に連れて帰る。美しい歌声で男たちを魅了し命を奪っていたルラは、ガスパールの命も奪おうとするが、過去の失恋により恋の感情をなくしてしまっていたのでルラの歌声がまったく効かなかった。
ルラの看病をしたり、パリの案内をしたりしてるうちに、2人は次第に惹かれ合っていき・・・という話。
ルラ役のマリリン・リマが可愛くて、特に結婚披露宴もどきのメイク時はすごい美人だった。

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りあの