劇場公開日 2021年6月1日

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「自己肯定と承認欲求と依存心」女たち Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0自己肯定と承認欲求と依存心

2021年6月1日
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悲しい

幸せ

思うような仕事に就けず、実家に戻り半身不随の母親の介助をしながら学童保育の臨時職員として働き暮らす女性の話。

楽しみと言えば幼馴染みで気心知れた養蜂家の友人との時間と、母親の介助にやって来るホームヘルパーの彼氏との時間だけという陰な女性が周囲の変化に拗らせて行くストーリー。

男のことや母親とのことは気付ける機会や、抜け出す機会はあったのかも知れないが、友人に関しては…もう負の連鎖で良いとこなし、これはへこむって。

主人公とは思想がまるで違うので、恐らく自分だったらこうはならないだろうけど、これにハマる人、共感出来る部分が多い人は気をつけて下さいね…背景がなんでもかんでも描かれていないのが、かえって限定的だったり安っぽかったりという風にならず、わかる…となりそうな人が広くいそうですしね。

そうなってからの脱却も現実では人それぞれ、ケースバイケースではあるけれど、優しく温かく希望のみえる感じはなかなか良かった。

そういえば、劇中のTVに映る顔に見覚えが…!!!
もう復帰されていたのか、これで復帰なのかは存じ上げませんが、活躍を期待します。

Bacchus