劇場公開日 2022年1月14日

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「アソコの痛み・共感度No.1!笑、脚本の捻りが欲しかったところ」ポプラン たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アソコの痛み・共感度No.1!笑、脚本の捻りが欲しかったところ

2022年2月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

『ユメミの半生』が人生ベスト短編になったこともあり、楽しみにしていた本作。上田慎一郎監督がかける笑いとユーモアのマジックを楽しめた。

ポプランは、いわゆるイチモツ。大きなイチモツを願うコント王者もいれば、イチモツを失う若者もいる。天狗だった男が、ぶら下がったポプランを探しながら過去に向き合う。至ってシンプルに聞こえるが、随所に感じられる魅せ方が上手いので、奥が深い。ただ、その分テーマが割とハッキリしているので変わり映えしないまま終わっちゃった感じ。アイデア勝負の作品とはいえ、もう少し欲しかったところ。ただ、見てる側のポプランも気持ち的には痛い。アレに関しての痛みと共感性は他作品に比べても圧倒的にトップ。笑

そんなポプランを奪われた社長を演じるのは皆川暢ニさん。あの『メランコリック』で内気だった彼である。垢抜けるとイケメン!30代らしい説得力と痛みの体現で世界に引きずり込む。アベラヒデノブさんも徳永えりさんもいる上田慎一郎監督ワールドは楽しくて見入る。

人を傷つけない笑いが称賛されるように、この監督のユーモアは初めから一貫している。それはきっと映画を信じているからなんだろうな…。やっぱり映画が好きな人の作る映画だと思った。

たいよーさん。