劇場公開日 2021年8月6日

  • 予告編を見る

「若者3人の配役は光っていたが。。」映画 太陽の子 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0若者3人の配役は光っていたが。。

2023年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

太平洋戦争末期、原子爆弾の開発に身を捧げる京都の学生たちを描く。主人公の弟は軍人になったが特攻で戦死する。家を失った幼馴染の女性と、一つ屋根の下に母親と暮らしながら、実直に研究に明け暮れる。研究に勤しむ学生は兵役を免除されている。だが、アメリカはいち早く、原子爆弾を実用化しており、広島、長崎に落とされる。さらに、次は京都なのか?そんな状況を描く。
なにしろ、テーマが重すぎて、映画にするにはかなり大変なテーマ。若者3人のそれぞれの在り様は、配役はよかった。但し、柳楽優弥と三浦春馬はタイプが違いすぎて、兄弟にはみえなかったが、そこは映画。有村架純は戦時女性の質素なみなりも朴訥とした感じが似合っていた。丸顔だからか、庶民の感じに溶け込むし、健気な感じもよく出ていた。
映画全体はテーマに追いつけない印象を受けたが、キャスト若者3人の存在感は光っていた。特に柳楽優弥は抑えた感じの演技がよかった。

菜野 灯