劇場公開日 2020年10月30日

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「見送る人」ザ・ヴィジル 夜伽 MARさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5見送る人

2020年11月9日
PCから投稿

怖い

ユダヤ教のしきたりである夜伽(ヴィジル)という、亡くなった人に一晩中寄り添い聖書を読むという役割を引き受けた主人公の周りで起こる不可解な出来事を描いた作品。

このヴィジルは、普通、親族が行うものだが、身寄りのないものは本作のような他人がバイトで行うこともあるらしい。

過去に、あるトラウマを抱える主人公が、悪霊に取りつかれる家で、不気味な認知症お婆さんとの関わりの中、怪物と闘うという、オカルトダークファンタジーといったところか。

お婆さんの存在が良かった。いや認知症ではないだろうとも言いたくなったが、いつの間にか現れていたり、ビデオの中から…のシーンも中々怖く、終わってみればアレだったかもしれないが、鑑賞中はそれなりにビビらせてもらえた。

冒頭とラストの繋ぎなんかもよくあると言えばあるけど、個人的に好きだった。

今年はあんまりホラー色の少ない6作品のなかでは、王道海外ホラーといった印象だし、シチュエーション等々、この中では一番気に入った作品かも。

MAR