「主人公不在」カットスロート・ナイン　万年 東一さんの映画レビュー（感想・評価）

死刑を逃れ終身刑を迎える粗野な男たち七人と護送する軍曹とその娘。

足枷で繋がれた鎖に企てられた計画と復讐、軍曹が物語の主人公かと思いきや残虐非道で潔い展開から互いに協力する格好からの歪み合い、仲間のようでそれぞれが個人個人の中、裏切りも何も無く容赦ない行動に信頼性は皆無。

余計になるセリフでの説明を省いたような、全ては映像で見せるシンプルな演出描写と優しい甘えは一切ない冷たさに救いはナシ。