劇場公開日 2020年7月31日

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「お姉ちゃんが刑務所行ったら、ぼくがこの部屋使う~♪と、楽しそうな弟」ブレスレット 鏡の中の私 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お姉ちゃんが刑務所行ったら、ぼくがこの部屋使う~♪と、楽しそうな弟

2020年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 リーズの口からは「やっていません」という言葉が発せられなかったことも特徴だったし、「無罪」という言葉も弁護士からは出てこない。美人検察官の言葉がぐさりと心を抉るかのように襲いかかるも、状況証拠だけであり物的証拠が何一つ出てこない。玄関の鍵がかかっていなかったことをもっと攻めれば真犯人だって見えてくるのになぁ・・・などと、老獪女性弁護士の重低音が心地よくも気持ち悪くも感じられるのです。

 抽象的な言葉ばかりで翻弄された観客といった感じだろうか、リーズが怪しいことは確かなのだが、決定打を見つけられないため「尻軽女」だとか、彼女の性悪な部分ばかり攻めてくる検察官。逆にリーズの心理を考えてみると、殺した直後に弟を迎えにいったり、家族で海水浴を楽しむものなのか?とも言える。

 こんな結末でいいのか?とも思ったけど、一番カッコよかったのが弁護士さんです。男もころころ変えてたみたいけど、リーズとフローラのレズビアンの部分も証明し、セックスには開放的だったと主張する辺り。LGBT問題などは美人検察官よりも理解があるところが素敵でした。

 どうも腑に落ちないところは、リーズが犯行を自供したのかどうか・・・多分黙秘を続けたんだろうけど、そうした予備知識を一切与えないで、観客がそれぞれ『十二人の怒れる男』の陪審員になったかのように推理する楽しみはありました。あと、被告席との間にあるアクリル版とかマイクのスイッチをそれぞれが操作するんだ~なんて発見も・・・

kossy
bloodtrailさんのコメント
2020年8月5日

自白してたら裁判は違う展開になってるはずなので、事情聴取から取り調べ、逮捕、留置所、保釈の流れですね。にしても、ビーチで警察官は「あなたの友人が遺体で発見されました」くらいは言うでしょう?平然と歩くリーズも奇妙ですよねぇ。

bloodtrail
bloodtrailさんのコメント
2020年8月4日

状況証拠だけで、現行犯でもないのにその日のうちに逮捕されてる時点で、法廷パートはガバガバ。そもそも警察、捜査して無いですよねw

bloodtrail