劇場公開日 2020年6月26日

「親の洗脳に子供は影響される。」SKIN 短編 Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5親の洗脳に子供は影響される。

2020年10月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今起きている事実を直視せよと伝えているような。
こういう映画を直視することや、それに、この直視したことをゼミや仲間や学校で話し合うことが必要。
それによって個人考え、社会の一人一人が変わっていくと思う。こういう現実をみせないと、気づかない人が多い。私には関係ないと思っている人がいると思う。

この映画が伝えたいこと? この映画を観て、自分は何が変わったか? この映画の何がショックだったんだ? 何について疑問だった。なぜ、悲しい?
こういう映画こそ、人間の考え方に影響をあたえて変えると思うから、ぜひその国の背景も意識して討論などに使ったほうがいい。それに、なにか感じるから、心の中の痛みを吐き出してほしい。

親の教育の大切さ、子供は親に洗脳されてしまうから。ジェフリー(Jonathan Tucker)はネオナチ(胸にスワティカの刺青を入れている)で、伴侶と子供トロイと一緒に住んでいる。一見、ネオナチの家庭に見えないくらい、どこにでもいるような人間の家庭。しかし、ネオナチ仲間でいる時にトロイに銃の練習をさせている。スイカを的に射撃することに異論をしめしていた伴侶が、トロイが命中させると、それが微笑みに変わる。トロイの方は銃より、蛇に興味がありそうで、食事中もどこからかじったのか、蛇についての知識を両親に話す。

ある日ジェフリーはつまらないことで、スーパーで黒人男性に喧嘩を吹っかける。怒りの高揚が治らず、仲間をよび、一人の男性にみんなで寄ってたかって殴る蹴るなど、、、。この後は、いたちごっこ。

こんなどこにでもいるような家族にみえるが、ここに怖さが潜んでいる。親の影響で子供が育っていくのが良くわかる。子供は親が何をするかをよくみてる。

トロイが、心に残す傷はなみ大抵ではない。簡単に癒されるものではない。このタネを撒いたのがトロイの両親。

ネオナチの子供はネオナチとして洗脳されていく。もちろん反面教師もいる。この映画でトロイはネオナチにならないと思う。銃の恐ろしさを体験したから。ここで、1組の悪循環であるネオナチが断ち切れたと思う。その反面、ここまでしなきゃ断ち切れないのか。

蛇足
この映画を見終わって、監督はアメリカ人じゃないと思った。やっぱり。イスラエルからのユダヤ人で、何年か前、結婚して、米国に移り住んだらしい。おじいさんはナチの生き残りの方だとか??

Socialjustice