劇場公開日 2022年1月1日

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「なぜかこの手の作品はレビューが少ないが高評価。」BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ! yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0なぜかこの手の作品はレビューが少ないが高評価。

2022年1月1日
PCから投稿

今年1本目(合計279本目/今月1本目)。

 私自身はこのタイプの映画は、2021年にロゼリア編の前半後半(?)を見たくらいで、その延長線という考えで見に行きました。予告に書いてある通り、それ以外のバンドも出ますが、全部ごちゃまぜで海外にすぐ行ってしまうし、かなり登場人物は多いので、誰が誰かわからなくても仕方がないし、そこを本質的に問うような内容も出てこないです。

 結局、アニメ枠というのはよほど有名なアニメやメーカーでない場合、その作品(原作品)が好きか、扱っている内容が好きか(この場合は、音楽)という類型があると思うのですが(私は後者)、音楽好きなら今週はそもそも数が少ないですし(「ヴォイス・オブ・ラブ」も忘れずに)、推せるんじゃないかなと思います。

 正直、ストーリーというストーリーとして、もともと70分くらいで10分くらいで海外に行ってしまってあとは歌ってという内容で、多少は脱線する内容も出てくるものの、ロゼリア編(前編/後編)のように各キャラクタごとに焦点があてられるものではなく、ほぼほぼ単調で、何がどうだの書き始めると一気にネタバレになる(というより、ネタバレという概念が観念できない映画?)ので、そこは見てからのお楽しみというところで。
ただ、すでに書かれているとおり「全員集合」的な要素もあり、どちらかというとやはりスピンオフ作品かなと思います(ストーリーというストーリーがあまり存在しないため)。

 評価に関しては下記のようにしました。

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(減点0.1)上記のように、短い映画で大半は海外編ですが、登場人物の大半は当然日本人であり日本語での会話ですが、一部英語でのやり取りもあります(主に電話やSNSなど)。
ただ、それが妙にマニアックで、「文法的には正しいがおよそそういう表現は絶対にしない」というところがあり(日常英会話で、英検1級や準1級に出るような単語ばかり出る会話が不自然、といえば、想像がつくかな…)、しかも妙にマニアックな単語も使われているのに(およそ話し言葉では使われようもない単語)、なぜか字幕もなければ日本語訳もない(ただし、ストーリー的に何を話しているのかは前後関係でわかるように配慮はされている)という珍妙なところで、ネイティブチェック受けたのかな…というのが気になりました(日本人どうしの会話でも、文語体でしか使わない語彙レベルの高い単語が会話に出てくる違和感がある、というのと同じです)。

(加点0.1)舞台はグアムですが、グアムはフィリピンと同じ緯度くらいで北半球です。日本にくらべると星は良く見えますが、この映画、天文ネタがちらっと出てきます。
この部分も正確に描かれている(12月末という表現があるので、見える星座などは一意に特定できるが、それらの描写は少なくとも3等星までは間違っていない)点は良かったかな、と思います(時々、天文ネタと意識しなくても星座が映るようなシーンでは、適当に点(恒星)を打っておしまい、という「見た人が見たら即バレる手抜き」があるため)。
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yukispica