「言動がおかしい変態夫婦」ナイト・ストーム kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0言動がおかしい変態夫婦

2020年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 これもベトナム帰還兵のPTSDのせいか、そこらじゅう銃を撃ちまくったり、おかしな発言ばかりする雇い主のウォルター。妻ファンシーも不妊症のためか、夫から相手にされないことで欲求不満状態だ。そして、大家族が夢だったというファンシー。まだ若いバディをどうしようというのだ・・・

 B級作品にも喜んで出演するわれらのニコちゃん。変態ぶりに加えて、今にも人を殺しそうな狂気をも感じさせる。1988年という時代設定の意味がなぜだろうと思っていたら、彼がベトナム帰還兵だったためだと中盤でわかるのです。従軍した際に負傷して帰国させられ、同じ隊の仲間が皆殺されてしまったというトラウマから、敵を殺したいという心の闇が残っている。彼の家に足止めを食らってしまったバディも軍経験があるものの、火災から仲間を救えなかったという心の傷が残っていた。

 「妻を殺してくれ」と、突然の要求にうろたえるバディ。結局は、スケベ心からついつい手を出してしまい、ファンシーを殺すことは諦め、2人を戦わせることを思いつく。そんな地獄のような夫婦バトルから逃れ、禁断の地下室に入ると、そこにはさらに異常な光景が・・・といった展開だ。

 軍批判や政府批判なども交え、戦争に利用されていることもメッセージとして伝わってくるのですが、いかんせん、ウォルター、ファンシーとも変態だからなぁ・・・。若者の失踪事件もニュースで流れてくることから結末も想像できる弱さ。さらに、ハリケーンによる被害が甚大だったということも意味があったのかどうか・・・。疑問も残るけど、憎めない作品でした。

kossy