「飽きさせない展開と丁寧な解説で細胞の働きを学べた作品。」「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ! yuiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0飽きさせない展開と丁寧な解説で細胞の働きを学べた作品。

2020年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作は「月刊少年誌シリウス」で連載中の漫画を原作としており、テレビシリーズの先行上映版という位置づけになっているということです。

漫画原作の方は長期連載を続けていて、多くの読み切り作品やスピンオフが作られており、「ユニバース」ともいうべき展開をみせていることを、たまたまこの作品を観るまで全く知りませんでした。はじめは「子供向けの低予算啓蒙アニメかな?」程度にしか思っていなかった(失礼)んですが、一般細胞が正体不明の細菌を救うところから展開する物語の見事さにたちまち引き込まれ、あっという間に結末まで観てしまいました。

かわいいキャラクターが登場するかと思ったら、格闘場面の描写はなかなかきつくて、そのギャップに驚かされることもしばしば。登場するキャラクターや関係性は原作を踏まえたもので、さらに現実の細胞の働きを反映しているという周到さ。

ただ、時折挿入される解説は確かに勉強になるんだけど、同じような説明が繰り返される場合があって、せっかくの物語の流れが阻害されているようでここだけ少し残念。

かなり小さな子供達も鑑賞していたので、戦闘場面の描写(流血あり)は問題ないのかな…、と思ってたら、「『鬼滅(の刃)』より全然グロくない」との声。な、なるほど…。

yui