劇場公開日 2020年8月28日

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「「モアイ」がアナグラムなら、「ざ・やくたたず」もアナグラムして「ヤクザたたず」に・・・」青くて痛くて脆い kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「モアイ」がアナグラムなら、「ざ・やくたたず」もアナグラムして「ヤクザたたず」に・・・

2020年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 これはサスペンスだ!などと考えながら、田端楓と秋好寿乃が作ったサークルが秘密結社「モアイ」だと知り、これは内部抗争が激化して、秘密裏に秋好が殺されてしまったに違いない!と、全く別方向への展開を想像してしまいました。そうなってくると、最も怪しいのは脇坂か?実は妻子持ちで、邪魔になった秋好を消そうと企み・・・とか。

 どうもコロナのせいで頭も上手く回転しなくなり、妄想が膨らみすぎている今。「暴力は何も生まない」、「全員で武器を捨てれば戦争はなくなる」、「差別、貧困反対」などと、崇高な理想を掲げるも、周囲からは冷たい視線を浴びてしまう秋好は、授業で発言することで、やはり痛い存在に映ったに違いない。もうすでに青くて痛いのだ・・・しかし、それが危険な思想だとして抹殺されることもある世の中。世界を変えようという大きな夢もフリースクールのボランティアで、小さなことから始めるところは良かった。

 なぜ、なぜ、それが就活サークルへと変貌を遂げた!?個人的にはそこが一番のミステリー。ん、ミステリーサークル?自然現象ではありえない、まさしく誰かの陰謀によって変化したに違いない。謎といえば、森七菜演ずる瑞希ちゃんが右利き用のベースを左利きで弾くことや、「サメに喰われた娘」を歌うところも凄い。

 そんな複雑な心の行方。脆いのは人間関係なのだろうけど、人を傷つけたくないことがモットーであるはずの楓の心が崩れていく様子も見事。ツイッターに暴露記事を書くこと自体が既に心が壊れてしまってますが、閲覧者からすれば“痛い”のひとこと。修復不可能でした。まるで社会人になってからの人間模様を大学生活に置き換えたような構図ではあるけど、まだまだ青いから許されることだってある。単なる苦い思い出に一つだよ!頑張れ若造(気持ちわるっ)

kossy
ゆり。さんのコメント
2020年9月1日

”意識高い系”就活サークル、あれは派手すぎましたよね。秋好があれに関わってるはずがない、もう居ないのだと思ってしまいました。もう一つのミステリーは、「良かれと思って、」”無断で”個人情報を流したことですね。私は感動したかったから、原作が書かれた頃はそんなに個人情報漏洩に厳しくはなかった(?)、と思う事にしました。

ゆり。
2020年9月1日

ラコステならラブ・コン○ーム、ステイでしょうか?何だか青臭いでしょ?(何書いてんだ俺💦最近シモネタに近い事記載してんなぁ。)
そういやですね、、、最近我が家の私の靴下にラコステの靴下が増えてたんですよー。誰も何故あるか知らないって言うんですよ〜。
自分が過去何かの拍子に買ったかも不明。まさにミステリー💧

巫女雷男