劇場公開日 2020年7月10日

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透明人間のレビュー・感想・評価

全203件中、101~120件目を表示

5.0面白かった

2020年7月26日
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存分に楽しませていただきました。
透明人間を出し惜しむ事なく、全編ハラハラドキドキです。スリリングなシーンをお望みなら、十二分に満足できると思います。
良く出来た脚本に最新の映像技術が融合、さらに主演女優の熱演が相まって素晴らしい作品が出来上がりました。
今回話題とならなかったとしても、必ず発掘されて評価される作品だとおもいます。

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はらこ

4.0永遠のテーマ「透明人間」

2020年7月26日
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私が子供の頃、つまり50年近く前から透明人間って話題にあがってましたね。ピンクレディの曲にもありましたね。もっと以前にもあったのでは無いでしょうか。今までに透明人間になれたらいいなぁと考えたことが何度もあります。今回は透明人間をどのように描写するのかと思っていましたが、さすが進化していますね。こういう方法ですか。しかしながら何らかで目印を付けるという解決方法は変わらないですね。

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Telomere

4.0天才による透明人間の恐怖

2020年7月26日
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鑑賞方法:映画館

見事透明人間を昇華させた❗
ブラム、リーワネル コンビ最高です。
かなり恐怖を感じられる作りで効果音、音楽もマッチして怖かったです。ラストもサイコー‼️やっぱスーツですね‼️

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ムロン

2.5なかなか意外と

2020年7月25日
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鑑賞方法:映画館

一気に観られた。
最後の笑みの意味は?あの兄弟がいなくなって一番得をしたのは誰だ?
見えていることだけが真実じゃない。

主役の女優さんは、適役すぎた。

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あきゃきゃってね

3.0わりと予想通りの展開だけど普通に面白かった

2020年7月25日
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序盤からホラーモード全開で、最後までずっと同じテンションなので、怖がりの人は疲れそうです。
とはいえ、結構予想通りのホラー演出や展開が続くので、ちょっと肩透かし。ホラーを深く考えちゃいけないけど、かなり無理がある設定で、リアリティはありません。
伏線か?!と思ったものがほとんど意味なくて、それも拍子抜けというか物足りなかった要因かも。
個人的には、ゲットアウトやアスが好きな人には物足りないと思います。

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まだまだぼのぼの

3.0新しいホラー

2020年7月25日
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昔からたまに信じて貰えず精神病と判断され入院させられなんとか病気ではないと、証明するストーリーはあったのてすがそれでは 収まらず他に進展する今回のストーリー!役者さんたち
全て1.5流ですが意外と面白かったです!ラストの演出は気にいりませんが何とか及第点です!ホラーでなくスリラーです!びっくりタイプのスリラー映画でした!

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Kayo

3.5音楽に頼るところは

2020年7月25日
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大きかったが、まあ面白かった。
ストーリー性が難しくなるが、ドキドキ感はあった。

でも透明人間ってもっと上手くやれるよなぁって思ってしまうのは
私だけですかね?

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Miya-n

4.0透明人間、最強

2020年7月25日
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鑑賞方法:映画館

怖い

いや~、最初から最後までずっと怖かったです((( ;゚Д゚)))
音で驚かされ、BGMでも脅されるから、怖がりたい方は音響の良い映画館で観ることをオススメします。
透明人間そのものも怖かったですが、その存在を主人公以外の誰も信じてもらえないという四面楚歌状態も怖い。
透明人間は最強ですね。誰も敵いません。
でもせっかく透明人間になれたのならもっと楽しいことすればいいのに。

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光陽

3.5緊迫感ありました

2020年7月25日
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最初から音で緊迫感のある映画でした。一番私が怖かったのは最初ら辺のセシリアが犬の餌いれを蹴ったシーンでした。あれはビクッとしました(笑)
彼女の表情が本当に怖さを物語っています。だんだんと目に見えない者に追い詰められてやつれていく顔は酷い顔でしたね。

でも、最後のシーンの表情は良かったです。綺麗でしたね。

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くま

4.5遅まきながら見に行ってきましたが良作。

2020年7月24日
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鑑賞方法:映画館

 コロナの影響やら他に見たい映画に押されて、なかなか行けなかった映画、見ることが
できました。内容については多くの方が書いていることと、どうしてもネタバレ要素を
含まざるを得ないのであえて控えめに。

 もともと「透明人間」という概念自体が古い時代から考え出されていたようで、映画に限らず、テレビやドラマ、漫画、アニメ…と色々な媒体でテーマにされていった一方、映画でも技術の発達とともに従来できなかった描写ができるようになったこともあり、今でも「ネタ・ストーリーの筋を変えて」しばしば放映されているようです。

 透明人間がゆえに「見えない」(ただし、下記参照)ために、日本文化でいうと「お化け」に通じるところがあり、その「見えない」ゆえに恐怖の対象となり、本作もホラーというカテゴリになるのでしょうが、女性主人公の心の動きや、周りのサポート、そして放映時間もちょうどよく、「ストーリーのひねり」はちゃんとあるものの(なさすぎると減点対象)、「適正な放映時間」に収まっており、好印象だなと思いました。
いわゆる「冷や汗をかいて涼しくなる」というタイプ「ほど」ではないですが(そういえば「世界一怖いお化け屋敷」(だったっけ?)も見ましたが、そちらのほうが冷や汗は出ましたね…)、それでも「何が起きるかわからない、怖い」というスリル感は十分あるかなと思います。迷ったらおススメ。このご時世、まだまだみられる映画館があります。

 個人的には評価は4.5としました。0.3、0.3の減点の4.4で4.5に切り上げています。

  0.3 … 描写の中で「ジアゼパム」と書かれた薬のボトルが出ます。これは字幕ではそのまま「ジアゼパム」と出るだけなのですが、ちょっとわかりにくいかな…(睡眠薬、抗不安剤の一種で、処方されることは一応多い(国による))という印象で、字幕にせめて「ジアゼパム(睡眠薬)」などとあればよかったかな…という印象。

  0.3 … これは他の方も挙げられていた「減点要素」ですが、「透明人間」というタイトルですが、途中で女性主人公に襲い掛かってくるシーンがあり、その時には「一瞬だけ」姿が映ります。もちろんこれは「そうしないと意味不明になっていまう」という理由もあろうかと思いますが、「透明人間」であるなら、最後まで徹底して「透明人間」のままで描写する(その分、わかりづらい部分は衣服が切れるなど、わかりうる部分で描写する)ほうが、「タイトル通りに考えれば」フェアかな…とは思いました。

 とはいえ、特に最初の減点要素は「追加説明があればよかったかな」程度であり、積極的減点とまでは言えないところです(その場合も、4.7で七捨八入ルールで4.5かな)。

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yukispica

3.5光学迷彩スーツタイプ

2020年7月24日
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鑑賞方法:映画館

正直ユニバのモンスター企画がポシャって結果オーライでしたね。
やりすぎバーホーベン版とは違い、エロ要素は極少で中二男子はガッカリしますね。その代わり、主人公にしないことで、ホラー仕様で仕上げてきています。
これが中々に上手く、カメラが横に振れて何もないところが映るとヒイィーと恐れ慄くことになります。

途中のツイストも中々で、主人公の追い詰められ方追い詰め方に一喜一憂してしまいました。ただラストはやや中途半端になった印象です。もっと思いっきり後味悪くか、逆にスカッと爽やかにして欲しかったです。エリザベス・モスは上手かったです。

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なお

3.0「ガス燈」とセットで

2020年7月24日
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面白かった。
透明人間のアイデアや場面ごとの演出などは素晴らしいと思う。ただ、どこか食い足りなさが残る

まずヒロインが男から逃げ出すところから始まるので、2人の生活の内実はヒロインの言動から想像するしかない
また男がなぜここまでヒロインに固執するのかも、愛または執着心という動機づけしかなさそうなので、観客が想像で埋めるしかない
「女優霊」を観た時、いつの間にか画面の変な隙間を恐れるよう調教されていたことに気づいたが、本作にはそこまでのタメがなかったのが残念だった。まあ心霊じゃない、実在の人間なんだから仕方ないんですけど

参考作品として1944年版の「ガス燈」を観たところ、モラハラ男に洗脳されていくヒロインの心の動きが丁寧に描かれていて、あたかも「透明人間」の前日譚のようだった
Amazonプライムですぐ観られるのでおすすめです

本作では男がなぜそこまでヒロインに固執するかの動機づけは明確に示されず、単なる愛または執着心として男の異常性を示す要素のひとつとして受け止めるしかない
ただヒロインの容姿や女性的魅力をあげつらうような無神経な言動こそが、彼女を追い詰めた無理解な世間と地続きのものであるのは間違いないと思う
高齢の女性が性的な被害を訴えても、そんなことはあり得ないと否認するような反応は現実にあるし、他人を雑なレッテルで断罪しても許されると考えるような無自覚な特権意識こそが、こういうモラハラを世にのさばらせている

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ipxqi

4.0来たわね!

2020年7月24日
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怖い

興奮

異常なまでに束縛する天才科学者の恋人宅から逃げ出した主人公の周りで次々不可解な出来事が起こる物語。

死んだと言われている元恋人が透明人間になり悪さをしていると言う主人公だが、当然誰も信じてくれず、寧ろ精神異常者として扱われてしまう。
そこでついに、自ら透明人間と闘うことを決意し・・・。

映画としては、とてもテンポも良く、終始緊張感の絶えない、ホラーテイスト満載のサスペンススリラー。

透明人間との闘い方は至って王道中の王道のそれだけど、内容も分かりやすく、登場人物が少ないのも個人的にありがたい(笑)

中には怪しい人物もおり、序盤も序盤でもうオチが読めた~なんてたかをくくっていたが、ちゃんとこちらを騙してくれた所もグッド。

また、ここがクライマックスかな~という場面からもうひとつ展開があったのも良かった。
総じて、見易いとても面白い作品だった。
誘い出すシーンはトリハダもの。

そしてお友だちの警察官、良い人でしたね~。
彼が最後家に入っていったのは、単に残ったスシとパスタを食べたかったからだと信じたい。

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MAR

4.5期待以上の出来

2020年7月24日
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怖い

自分が観に行くリストに入って無かったのですが、あるラジオ番組で推していたので、行ってきました。結果は行って大正解です。
これが現在の「透明人間」なんだなぁと思いました。もっと話題になっていてもいいのに。

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肉球

2.5アベンジャーズ好きにとっては大喜びの映画だが、 これが現実なのだろう。

2020年7月23日
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中学生だけに見せておくには、お金もかかっているし勿体ない。
大人が深く考えず、頭を空っぽにして見るにはよい映画です。

主役が美人でなくリアル路線だったのが残念。
この手の映画は超美人で、どんな人でも感情移入しちゃう位のレベルの子を主役にしてほしかった。
そしてこの主役は超糞女でアイアンマン(アベンジャーズ)をズタズタに身を心も滅ぼしてしまう悪女だった。

透明人間をテーマにつくる映画では
何もない所を画面に映したら、そこに”何かが居る!”事がお約束なのに
この映画では、そのお約束を破る事がしばしばあった事は、減点物の演出です。

撮影は露出と色遣いを丁寧に行い、高性能カメラをうまく生かしていたところは好印象だ。

透明人間を扱う映画なら「インビジブル」の方が心の葛藤が入っていて、僕は好きだ。

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YAS!

4.0目が離せない

2020年7月23日
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コロナの影響で中々映画館に行けなかったのですが久々に怖そうな映画を見つけたので観て来ました。
始まる最初から波が岩にぶつかる音響からドキドキしてこれから始まる映画にワクワクしてしまいました笑
退屈は全くせず主人公の女性はどうなるのかが心配で目が離せませんでした。
最後にワンちゃんが無事に引き取られてホッとしました。

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リモーネ

3.5予想外の展開だった

2020年7月23日
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 見ている自分のメンタルも破壊してくれそうなホラー演出だった。セリフで状況を説明をするような野暮なことはなく、登場人物の会話や映像から徐々に背景がわかってくる。冒頭のシーンもよかった。波打ち寄せる断崖絶壁に佇む海辺の大豪邸からセシリアが脱出するシーンは、見ている自分の心臓もバクバクした。

 何もないところをじっと映し続けるカメラワークが効果的で、透明人間の存在を知っている自分(観客側)の不安をやたらと掻き立てる。音使いもまたよくて、バイブ音など心理的にドキッとする。

 映画としては、よくできていたんだけどね。なんせ自分のメンタルがよくないときに見たせいもあって、なんかしっくりこなかった。大変失礼だけれども若く成功した実業家が執着する女性としてエリザベス・モスっていうのは、ちょっとどうなの。演技力は抜群なんだけれども、ずっとその疑問があり続けた。
 それと、完璧な光学迷彩って可能なの? 攻殻機動隊の光学迷彩の性能だったら現実的にできそうだけれども、全くの透過って不可能な気がする。

 それでもラスト30分は、全く予期しない展開でよかった。

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bion

4.54833,121417

2020年7月22日
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「透明人間」って、概念みたいなものだと思っていたよ…。
常軌を逸した執着から常識を超えた展開が生み出され、攻め入るような緊迫感に襲われて終始息を荒げて観ていた。

愛する女に逃げられて自ら命を絶ったエイドリアン。
自身を縛り続けてきた彼の中から抜け出せたはずのセシリアに、死してなお虐待の手が伸びる。
罠だらけのシナリオに嵌まり、どんどん孤立して精神を蝕まれていく様が本当にキツい。

囚われ続けたが故の幻覚と副人格の現れなのか、霊的な存在の悪戯なのか、物理的に透明になったのか。
誰がおかしいのか分からない混乱と恐怖の中、確実に存在感を増していくエイドリアンの所業が気持ち悪い。
白く吐かれた息、シーツに浮き上がる足跡の何と恐ろしいことよ…。

追い詰められるうちに変化していくセシリアの目付き、危うさと覚悟を孕んだ表情にドキドキした。
「彼」への警戒心と抵抗心を露わにすればするほど異常者扱いされ、弱まりつつも、絶対に屈しない強さも生まれていく、絶妙な状態。
目には目を、歯には歯を、執念の策には執念の策を。ラストのゾクゾク感よ。堪らない。

エイドリアンの異常性を直接的には見せないつくりがまた意味深だと思った。
セシリアが彼の元から逃げ出すところから映画が始まるので、それ以前のことはほとんど分からないまま。お互いの家族や友人関係も詳しくは触れられないまま。
見方を変えればまた違った結末が見えてきたりして。
良いバランスの余白だなあ。好きだよ。

ストーリーの面白さはもちろん、映像的な面白さと快感もかなり強い。
海岸のスタイリッシュな家と装置はまるでSF。
見えない相手とのアクション、非現実的なのに痛々しく激しい暴力描写。
浮き上がるナイフや拳銃に震えてしまう。
「何かが居る」ことを示し続けるカメラワークも最高。キレてるわあ。

興味深いのが、透明人間には一種の「無敵感」が生まれること。
「透明人間になったら何をしよう?」と考えるとき、思いつくもののほとんどは違法で倫理に反した行動になるじゃない。

正体を消して好きに動けることで、自分の欲望や悪意は簡単にエスカレートしていくものだなと思った。
もしかすると、ネット上の匿名の発言が過激になりやすいのも同じような現象なのかも。なんて思ってみたり。
人を殺さずに生きていきたいよね。欲望の実現もしたいけどね。

シドニーのキャラがとても好き。
完全に面白かった。

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KinA

3.5終始緊迫感があって面白かったです。 ツッコミどころは満載ですが、こ...

2020年7月22日
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終始緊迫感があって面白かったです。
ツッコミどころは満載ですが、この手の映画でそれを言っても野暮というもの。
しかし、エイドリアンは何でヒロインにそこまで執着するのかだけは最後まで分かりませんでした。

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やまぼうし

4.0近未来犯罪とホラーの境界線に足を踏み入れた

2020年7月22日
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『 ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 』からスタートした、ユニバーサル・モンスターズを連続リブートし、ユニバース化する企画「ダーク・ユニバース」において、ジョニー・デップ主演で映画化される予定であった「透明人間」の企画は白紙となったが、ユニバース化ではなく、独立した世界観として連続リリースする方向にシフトした第1弾として製作された今作。

同じくリー・ワネル監督によって「狼男」のリブート企画がライアン・ゴズリング主演で進められている他、『透明人間』自体も続編製作も決定しており、更に女性版となる『インビジブル・ウーマン』もエリザベス・バンクス主演で映画化され、更には『トイ・ストーリー4』の監督であるジョシュ・クーリーによってアニメーションとのハイブリッド作品『リトルモンスターズ』といった異色作、その他にもユニバーサル・モンスターズを扱った多数の企画が浮上してきている状態である。

それらの起爆剤となったのが今作であるが、娯楽アクションテイストを強調した『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』と比べて、数段ホラーテイストが増しており、ユニバーサル・モンスターズはエンターテイメント化するよりも、何なら原作よりもホラーテイストを強調したて方が世間にはウケることが証明されたと言ってもいいだろう。

確かに今までにもユニバーサル・モンスターズを再始動させる企画映画として『ヴァン・ヘルシング』や『ウルフマン』が公開されたが、1作で止まってしまっているのは、エンターテイメント性を強調したことが理由なのかもしれない。

ただ、今作がヒットしたからといって、ハイペースで量産することで質を下げることだけは避けてもらいたいところだ。

AI産業や軍事産業において、科学の進歩によって可能性が広がってはいるが、それと同時に、今までSFやファンタジーの世界であったことが現実に起こるかもしれないという恐怖も与えている。

この『透明人間』に関しても、透明になる能力のあるプレデターや2000年の映画『インビジブル』の頃は、おくまでSFとしてとらえることができたが、軍事産業で、風景や物体と同化させることができるステルススーツが現実化されつつある現代において、今作で描かれる恐怖というのは、実は起こりうる可能性のある恐怖を描いているのだ。

「誰かに見られている気がする」「何かがそこにいる気がする」という、感覚的だったりオカルティックな部分も現実の恐怖として襲いかかってくる中で、「映画だから」と言い切れない、今後起こりえる新たなストーカー行為や支配的圧力要素が詰まっていて、近未来犯罪とホラーの境界線に足を踏み入れた作品となっている。

『インシディアス』のリー・ワネルの神経を逆なでするオカルト演出と『パージ』『ゲット・アウト』などのリアルとオカルトの境界線を描いた作品を多く手掛けてきたジェイソン・ブラムのマッチングによって、新たな恐怖体験を作り出すことに成功しているといってもただろう。

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バフィー吉川(Buffys Movie)