劇場公開日 2020年7月10日

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「韓国映画の総合力」マルモイ ことばあつめ omoroさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0韓国映画の総合力

2023年7月15日
iPhoneアプリから投稿

韓国映画はやはり強い。
まずテーマが圧倒的に正しい。
そして個人やローカルなどのミクロを描きながら最終的にテーマを普遍的なものに昇華させている。
更には作品独自のエンターテイメント性もしっかりと備えている。
そのエンターテイメント性も、サスペンスやアクションのシンプルなものから、逆境からの知恵や工夫による逆転、作劇の基本かつ必殺技である円環構造などによる重層的な見せ方によって、どのレベルの鑑賞者でも楽しめる作りになっている。
正しさだけでは見る気にならないし、普遍性だけでは伝わらない。
映画の難しさと面白さが詰まってる作品だと思う。

そして何と言ってもユ・ヘジン力が炸裂しててめっちゃ楽しい。
学はない彼が果たす役割の痛快さと、知識によって世界が広がる普遍的な喜びはユ・ヘジンが演じてこそだと思う。
オ・ダルスが健在(?)なら彼が演じていたかもしれないけど。正反対のキャラクターとのバディ感も最&高。

ただ、調べてみた限りだと作品中の統治に関する描写は諸説ありっぽい感じだったので、そこは判断保留として作品内の情報のみで評価したいと思う。
判断保留の部分があっても★★★★★の映画だと思います。

omoro