劇場公開日 2021年9月17日

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「ポップじゃないポチョムキンはプーチンのせいでポップになった」君は永遠にそいつらより若い 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ポップじゃないポチョムキンはプーチンのせいでポップになった

2022年5月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

楽しい

初鑑賞
原作未読
芥川賞受賞作品
監督と脚本は吉野竜平
吉野竜平作品初鑑賞

タイトルに惹かれた
出版社の担当編集者が考案したのかもしれない
そういうことができる人が文芸誌に配属され無能はゴシップ雑誌に飛ばされるんだろう

児童虐待モノ
児童福祉士になる主人公は友人が子供の頃に虐待を受けていたことを知る

テーマはかなり暗いが主人公の素っ頓狂なキャラやバイト仲間のおかげで重い雰囲気を和らげている
それは文学している
だけど後半はシリアス

壮絶な虐待シーンはない
その点は良いんだか悪いんだか人それぞれ

可愛くないヒロインは奈緒でカバー
『僕の好きな女の子』もそうだったが彼女は女物のニット帽がよく似合う

佐久間と奈緒のレズシーンあり
長めのキス
女の友情といえばレズなのか

佐久間由衣はなんとなくだが中島ひろ子に似ている
中島ひろ子を大きくしたような感じ
原作がデカいという設定なので抜擢されたのだろうか
デカいといっても『キッチン』の川原亜矢子や『デビルマン』の冨永愛ほどデカくはない

赤毛から黒髪にしたことで就職したんだと観る側に悟らせる
そんな効果を狙った演出なのか
それとも原作の設定か
それはよくわからない
赤毛は『白線流し』で共演した馬渕が出演していることもあってか『レッド』の遊井亮子を彷彿させた

児童福祉士として県職員に内定している赤毛の処女・堀貝佐世(束谷大学文学部社会学科)に佐久間由衣
ひょんなことで堀貝と親しくなるずっとニット帽を被っている猪乃木楠子(束谷大学文学部哲学科)に奈緒
堀貝の友人で眼鏡をかけている渾名がヨッシーの吉崎壮馬(束谷大学文学部社会学科)に小日向星一
吉崎の友人で育児放棄されている子どもを保護したら誘拐犯にされてしまった穂峰直(束谷大学文学部文学科)に笠松将
堀貝の友人でミムラ姉さんのような髪型の岡野あかり(束谷大学文学部哲学科)に森田想
堀貝がバイトしている酒造工場の同僚でチンコがデカい童貞・安田貴一に葵揚
就活マナーを指導する束谷大学の講師・杉田千鶴に馬渕英里何
堀貝のバイト先の上司・八木圭介に坂田聡
堀貝が卒業後に就職した職場の上司・江藤敏光に宇野祥平

野川新栄