劇場公開日 2021年10月15日

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「娯楽大作をみんなで共に観るということ」ビースト(2019) きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5娯楽大作をみんなで共に観るということ

2021年11月29日
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鑑賞方法:映画館

そういえば、子供のころ、父親に連れられて三船敏郎とかの荒っぽい映画も観ましたよ。

ヤクザ映画を観た客は、肩を怒らせて、左右に振って小屋から出て行きます。(右肩と右足が一緒に出るね)。

ブルース・リーのカンフー映画なら、友だちに飛び蹴りや空手チョップを食らわせながら「アチョー!」っと帰っていく中高生。

映画は、観る者を変身させる不思議な装置。

普段こうしたバイオレンスものとか、刑事ものとか、あまり見ない自分、

とにかく韓国映画は、ピンからキリまで勢いがあることは確かですね。
本欄、レビューが大変少ないですが、暴力映画初心者のきりんが渾身のレポート させて頂きます。

アジアン・ノワール。
正義も悪もなく、強い者だけが(悪運の強い者だけが)生き残る世界。
劇中で「警察官は前世はヤクザだったので生まれ変わってそれを償っているのだ」との意味深いお言葉が語られるのですが・・

しかーし、誰ひとり生まれ変わっていなくて全員泥沼。まんま暴力団。悪の底無し人間でした。
説得力なし。美しさはなかった。

とにかく
お薬とピストルを遠ざけて、ああいう刑事さんのご厄介になることがないように、そして危険なアパートに間違っても引っ越すことのないよう気を付けようと、わたくし学ばせて頂いた次第です。

 = fine.=

 ・    ・

映画館、塩尻市の東座での夜の上映。

たった一人で貸し切りで、いつもの席に陣どり
「誰も来んねー・・」と思っていたら、玄関からなにやら重たいものをずりずりと引きずるような物音がする。

ロビーの裸電球の光が何かに揺れている。
黒い影の塊が動いている。
入口のスロープの壁面に何かが写って近づいてくる、

それは、

八十は越えておられるであろうおばあ様方が三人、両脇を抱えられて、上映開始時間を待たせて入場をされたのでした。

えっ?なに!?

死体のバラバラ解体シーンとか、血を洗うホースとか、肉片と髪の毛とか、泥から半分見えている死人の顔とか、惨殺の悲鳴とか・・
高齢者が見てしまって大丈夫だったのでしょうか(汗)

「G指定」なので別に小学生でもOKなわけですが、今宵の客層こそがもっとも異様で ノワールな夜でした。

帰宅後、あのおばあ様方が暴れてテーブルやタンスをひっくり返し、嫁や息子に椅子を投げつけていないか、心配です。

きりん
NOBUさんのコメント
2023年10月3日

今晩は
 韓国ノワール映画は好きなのですが、時折”これは日本では公開は無理だよな”と思ってしまう残虐な(特に若い女性)映画は苦手なんですね。
 ホラーだったら割り切れるけれど。国民性なのか、映倫の審査が違うのか。では。

NOBU