劇場公開日 2021年10月15日

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「今週の韓国映画枠ですが、かなり評価は割れそう…。」ビースト(2019) yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今週の韓国映画枠ですが、かなり評価は割れそう…。

2021年10月16日
PCから投稿

今年144本目(合計208本目)。

大阪市で韓国映画が見たいなと思ったらシネマート心斎橋さんですよね。ということで「燃えよ剣」が終わって45分違いでそちらに。

さてこの映画、紹介にあるように、もとのフランス映画があるようです。それは見ていないのですが、観ていなくても単体の作品として楽しめると思います(公式も「大胆にチェンジして…」とありますし)。
現在では、大阪市など大きな都道府県がメインのようです。

内容は刑事もののアクションもの+推理もの(一部、誰が真犯人なのか?という点が二転三転する)という形になるでしょうか。あとはホラーものにもなろうかと思います。それを足して3で割ったもの(やや、推理色が強いが、この人怪しいでしょ?というのは簡単にわかるが、それをはるかに超える二転三転する展開が待ってます)という形になろうかと思います。

ところがこの映画、G指定なんですよね。つまり、誰でも見られる映画なんです。
とはいえ、かなりグロテスクな表現が多く(傷口の描写や流血表現など)、PG12どころかR15なんじゃないか…と思っても、どうもG指定のようです(シネマート心斎橋さんでもそうなってます)。そのため、かなり人を選ぶかな…というのはどうしても否めません(私も若干ながらめまいがした…)。

 ※ もっとも、シネマート心斎橋さんで観る限り、ドリンクと、飲食物はお菓子(韓国系お菓子も若干ある)だけで、フライドポテトだチキンだ持ち込めませんので、そこは救いです(チキンとかあったら本当に怖いです…。言わんとすることはわかりますよね…?)

 お話の筋自体も、このような事情で130分とやや長めなのですが、あれもこれもいろんなものを入れているため、お話の筋がものすごく多く(ただ、一連の事件を暴く、警察の刑事課、という点は共通している)、とにかく最初から最後まで色々な事件を入れているので、何がどうなっているのかわからず混乱する類型もあるんじゃないか…と思えます。
(ただ、一部を除いて時間戻し描写はないので、そこだけは救い。それも出てくると、本当に理解不能になっちゃう)
一応、映倫の指定上はG(一般)指定ですが、最近ですと、「死霊館 悪魔のせいなら、無罪」(こちらはR15)くらいの描写は覚悟したほうが良いです。

 ※ 一応にもホラー映画扱いであり、いわゆる「大人の営み」のシーンはありません。

採点ですが、上記をいろいろまとめています(二捨三入で4.0まで切り捨てています)。

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 (減点0.8) 「とにかくG指定とは思えないほどにグロい描写が多い」こと、さらに「いろいろな話題が出てきて、一つの話に集中できない」ということはあるかと思います。どちらもかなり大きなところで、G指定だからってカップルで「もう10月だけど暑いときもあるし、ホラーでも見に行こうか?」ってなると、結構これはきついんじゃないかな…と思います(大人の営みのシーンはないものの、結構描写は厳しい)。

 後者に関しては、「韓国版では原作を大胆に翻案」ということは、やはり元の作品もそうなっているのでしょうし(まあ、1つ程度は韓国版オリジナルの「事件」が入っているとしても、7割8割あることないこと入れてると、「大胆に翻案」どころではすまない)、そこは仕方がないのかな…と思います。

 とはいえ、原作がある以上それを無視することはできませんし、130分と比較的長い間に、いろいろな事件を扱ってマンネリ化を避けた(韓国は、日本と同じように警察の捜査水準は高いですから、一つの事件だとすぐに調べておしまい、ということになる)とも思え、「色々な事件が出てきて混乱する」というのは、逆に言えば「飽きさせない展開に大胆に翻案した」とも思え、積極的な悪意ではないと思いますので、この程度にしました。
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 ※ なんばパークスシネマさんで「1回無料チケット」があたったのですが、何を見に行こうかな…。

yukispica