劇場公開日 2021年2月5日

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「マラドーナ。あんた分かり易すぎ。(サッカーファンで無くても鑑賞に耐えうる。ただ少し長いかな?)【最後、尻切れトンボ、すみませんです。】」ディエゴ・マラドーナ 二つの顔 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0マラドーナ。あんた分かり易すぎ。(サッカーファンで無くても鑑賞に耐えうる。ただ少し長いかな?)【最後、尻切れトンボ、すみませんです。】

2021年2月13日
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ノンフィクション記録映画、80年代の人々の鼓動が聞こえそうだ。ただ観客が土曜日午後にもかかわらず大スクリーンで5名だったのが悲しい。パンフレット値段の割に薄すぎる。コレも悲しい。

映像上。若い人、テニスルックのパンチラおねえさんも、今は爺さん婆さんになってしまっているねぇ。そう考えると感慨深い。
記録映像として普段サッカー見ない私も、(年齢バレるが)ペレとマラドーナとベッカムくらいは知ってるので興味深い。

サッカーを見るというより、マラドーナの生き様だねぇ。今はいいお爺ちゃんみたいだが、決して立派な人生とまでは言えない。そこがこの記録映画のいいところ。ただ、プレーでは低身長にもかかわらずよく頑張った。
あと当時の熱狂というか風俗というか独特の80年代を思い出した。後述の憎しみの垂れ幕なんか、明らかに道徳的に今じゃ通用しない。
で今でもやってるのかなぁ?

マラドーナ。アルゼンチンの超貧困地域出身。地元のクラブを経て
スペインのバルセロナの後イタリアのナポリに所属。セリエA優勝に導き、
それ以前のメキシコワールドカップでは明らかなズルのインチキ「神の手」ハンドゴール
と、超人的な「5人抜き」ドリブルゴールの表と裏で大活躍し、アルゼンチン優勝に貢献。
まあ全てこのイングランド戦の「神の手」のスポーツマンらしからぬズルと、5人抜きゴールの超人的な活躍が
彼の全てだねぇ。象徴している。
当然、豪華な住まいに車、いい女とSEXもし放題。美酒美食酒池肉林のあとは、マフィアとヤク、コカイン。
これは土地柄もあるのだろうけど、クラブチームの方で教育しとらんのやね。映像見る限り。
あと欧州のサッカーファンは今は知らんけど、映像ではちょっとモラル低すぎ、
この作品、昔の映像の組み合わせだから、映像が、それぞれバラバラに劣化している。逆にいい味出している。

それとこの人の人生程わかりやすい人なかなかいない。英雄であり嫌われ者。
元の貧乏なアルゼンチンの子供時代を思い出せばいいのにと思うがそうもいかんのだろねぇ、特にコカインとかヤクは超気持ちいい、高揚するらしいからねぇ、一度手出したら最後だね。

熱心なサッカーでの努力と裏腹に、若すぎるうちから世に出た人にありがちな、ゆるさ、自分への甘さが見えすぎ。

イタリアでのワールドカップ、しかもナポリ?でイタリア相手に戦って勝ったのはしんどかったろうけど、言い訳にならない。罵声を浴びてもね。

良くも悪くも人間臭いというかわかりやすいねぇ。落ち込み方が。

この作品、昔の映像の組み合わせだから

満塁本塁打