ドリームプランのレビュー・感想・評価
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感動!!
黒人に産まれてない私に計り知れない
恐怖や差別や…そういったなかで這い上がってきた想像もつかない努力からだろう
泣けた感動した尊敬した心打たれました
途中お父さん役のウィルスミスにイラッとした
それどの名演だった!
人種差別の恐ろしさをしっているからの
過剰な愛だったのだろう
母の愛も最高でもはや
テニスプレーヤー?の映画ではなく
社会問題人種差別そして
家族愛でした
最後の負けてしまった試合
きっと出迎えてるだろう思ってたけど
ファンがいてくれて良かったよーー(´;ω;`)
いやぁ良い映画でした!
ちょい長かったけど感動しました!
映画館と真実では印象が違う
映画だけ観ると、
テニスプレイヤーは金が稼げるからというスタートでは
あるけど、娘たちが成功するためのプランを順序立てて
やってる変な頑固親父には変わりないが、
娘から見たら頼もしい父親でもあったのかなと
思ったけど、
真実の物語を読んでみると、
己の成功のために前の家族を切り、
現家族も利用し、宗教で家族を縛り、娘を自分の描いた
妄想のために使った男のような気がして、
この物方をよく舌触りの良い映画にしたなと
不気味に感じました。
映画には描かれてないけど、
自分の描いたストーリーのために一番治安の悪いとされるコンプトンに引っ越して子育てをしたと言うのが
恐ろしい。
全ての良いエピソードがただの結果論であり、
良い台詞もどこまでが本気なのか疑われる。
心から子供の幸せを願う父親(それをサポートする母親)の実話
今も現役で活躍する黒人プロテニスプレイヤー。
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹のサクセスストーリー。
姉妹を育てた父親にフォーカスした映画です。
リチャードの「ドリームプラン」は、なんと
ビーナス&セリーナ姉妹の生まれる以前に書かれていたのです。
テレビニュースでテニス大会の「優勝賞金4万ドル」を見て、
世界一のテニスプレイヤーを育てると決意。
「世界王者にする78ページの計画書」(ドリームプラン)を作り、
そのプラン通りに娘2人を超一流のテニスプレイヤーに
育てたのだから凄い。
実話の重みをビシバシと感じました。
ただしリチャードはテニス以前に子供たちの「人間形成」に、
より重きを置いているのです。
ビーナスが12歳で頭角を表しても、ジュニア戦に参加させず、
3年間も実戦から遠ざける。
「お金より大事なこと」をリチャードは分かっている。
頑固すぎて娘の心を傷つけた時は母親のオラシーンが、
リチャードを叱りつけてガッツリとサポートする(ここが大きい)
テニスはズブの素人のリチャードの娘たち5人(ビーナスは4女、セリーナは5女)
の教育は徹底しています。
親の務めの第一は、
危険から守る(警官に殺されたり、ドラッグをやったり、男に騙されたり)
黒人は危険と隣り合わせで生きていることを、常に教える。
コーチはあくまでもリチャードのメガネにかなった人物
学業優先・・・勉強でオールAを取らなければテニスはやらせない
世界デビュー・・・本当に身体と心の準備が整ってから、
そして家族の結束・・・家族の愛はプレッシャーに打ち勝ち、
試合でのモチベーションを保つ支えです。
強い絆で結ばれた家族。
それが強さの秘訣。
リチャードは素人でありながら、凄い知見の持ち主でした。
姉妹にオープンスタンスを貫かせたのもその一つです。
彼は素人ながら、ビーナスの能力と素材を見抜いていた。
姉妹の出現によりテニス界は《パワーゴルフ=スピードゴルフ》
の時代に突入する。
185センチの高身長のビーナスのサーブは最高速度183・4Km/h。
セリーナは175センチですが、こちらもサーブは最高速度181・8Km/h。
ビーナス&セリーナ姉妹からパワーゴルフは始まったし、
リチャードのオープンスタンスは理にかなっていたのです。
リチャードの子育ての方針。
これが正しかったのは、ビーナスが42歳、セリーナが41歳の現在も
現役でプレーしている。
そして黒人少女たちの「希望の星」であり続けている。
夢を実現する事より、夢を継続し続けることの方が困難だから、
彼女たちは素晴らしいお手本です。
そしてセリーナは結婚・出産。
(そのおかげで4大大会の託児所がより充実したそうです)
(ただし2018年全米オープンでセリーナが大坂なおみに負けたときの
(態度は、模範的とは言えないですね)
本当に「嘘」のような・・ホントの話しでした。
夢が現実になる恐怖
頑固一徹で変わり者の父親のキャラクターが前面に出された実話。
成功した、と言う結果があるから父親の「プラン」の先を知りたくなるが、そうでなければ見るのを投げ出したくなるかも知れない。それほど、この父親は"何がしたいのか分からない"のだ。
やっとついてもらったコーチにはダメ出しの後、普通の道は通らせたくないと、唐突に契約を打ち切る。
試合に出なければプロにはなれないのに、「子供らしく過ごして欲しい」から試合は出さない、インタビューにも口を出し、子供の発言は遮る。あなたは娘をどうしたいのですか?と当時の人たちが思ったのも無理はない。
しかし、父親のこれらの行動を決めているのは自分自身の恐怖の体験である。
父親の教育方針は別におかしくはない。その時々で得た情報から微妙に修正はされている。
ただ、その"自分の考え"を誰とも分かち合おうとしないのが病的であり、そこに彼の深い傷が隠されている。
子供を悲しませたくないは、自分を悲しませたくないとイコールである。
夢が実現するほどに子供が対面するものは大きくなり、それと共に父親は自分の力を疑う。自分はそれを抱えきれるのか、と。
子供の人生は子供の人生であると、妻が言葉を尽くした説得に応じなければ彼は過去に囚われたただのモンスターで終わっただろう。
娘の試合は父親にとって、そして彼女と同じ境遇を抱えている全ての人に深い意味を持つ。これこそがこの映画の醍醐味だ。
恐怖は塗り替えられるものである。
と言う所な気がするが、最後の実際の映像でただの美談に見えそうなのがちょっと危うく感じた。
個人的には人種差別の根深さを強く感じることが出来た映画だったが。
ぐっと我慢・・・
すごいお父ちゃんですね~
一歩間違えばハラスメント親父です。
お父ちゃんのプランに従った姉妹が偉いっちゅうこと。
この家族だから出来たんでしょう。
子ども達はみんな優秀です。
ウィル・スミスがアカデミー主演男優賞を獲得しましたが
授賞式での出来事は、映画の中の親父のように
ぐっと我慢出来れば良かったのに・・・
必要に子供を守る父親の王様リチャードと強運な家族の物語
内容は、実話が元で世界のトップテニスプレイヤー🎾を育てた家族の話。父親リチャード自身の幼少期の人種差別的な経験から家族を執拗に守り、愛娘を一流の人間としてのテニスプレイヤーに育てる計画を辛抱強く妄信的に実行に移す事の出来た家族のサクセスストーリー。印象に残った台詞は『お前の踏み出そうとする一歩は、とてつもなく厳しい。その一歩は全ての黒人女性の代表となるからだ!』ヴィーナスの久しぶりのテニス公式試合を前に、父親が愛娘に涙ながらに語りかける場面。14歳という年齢に教育の熟成と子離れ出来ない溺愛ぶりが伺えて一流のプレイヤーと言うよりも一流の人間になる様にプランを実行する時を惜しむ場面は、色んな妄想が頭をよぎり同じ様な気持ちは伝わりました。好きな場面は、ビジネスライク的なテニス施設で、白人が無理やりお金をちらつかせ契約を取ろうとする場面で『白いフードを脱いだ方がいい』と吐き捨てる場面は、やはりアメリカ🇺🇸人種差別問題は深く根強く消し難いんだなと感じます。日本では太平洋戦争の傷跡がよく描かれてますが、アメリカでは南北戦争からずっと人造国家としての人種差別が描かれてます。時代的な背景もかなりあると思いますが、美しい広大な自然は広くもある大地に消すに消せない人間らしさをこの作品で感じました。ラストの実際の映像との対比は非常によく出来ていて、アカデミー賞に選ばれる程の演技にビックリです。今では授賞式にビンタした事が印象的ですが、、、この映画は長尺を感じさせないテンポの良い作品で見た後に元気が出てくる試合の臨場感もあり、低いボール目線での撮影は素晴らしく楽しい映画です。又、アメリカン・ドリームの違った形を垣間見る様で、興味深い作品でした。
“無料の物は無い 誰かが払っている”
リチャード自身が黒人である事、生まれた場所、、、
家族以外を誰も信じていない。
自分自身への劣等感がこの奇跡のプランを生んだか。
プランから外れてしまう事に異常な程に臆病な父親に見えた。
だからこそ、まともに娘の試合を見ていない。
そんな父の尊厳を守る妻と娘。
プランを立てたディックの役目は、早々に終わっていたのだろう。
漫画の様な実話。
この主人公はディックではなく、
妻とビーナス、セリーナであると思った。
なかなか見応えありでした。
一言「マジですか、実話って!」
テニスのルールは知らないけど、ウィルリアムズ姉妹は知ってる。
その彼女たちを育てた父親目線の話。
正直熱すぎる父親。自分がルール、誰の意見も聞かない。
でも子供の成長過程、親が守り導くことも、結構大切。
14歳でプロになるかどうかなんて、正しい決断は難しい。
「試合に勝っても、鼻高々じゃなく、謙虚であれ」。
プロになる前に、1人の常識人になれと。
試合のシーン随所にリアルで見応えあったし。
144分あっという間の、引き込まれ感でした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「お前を守ることだけを、考えてきた」
(ただ、実話の内容がすごいだけで。ウイル・スミスの演技が最高!ではないような)
テニス未経験の父親がウィリアムズ姉妹を育てた実話。 テニス漬けには...
テニス未経験の父親がウィリアムズ姉妹を育てた実話。
テニス漬けにはせず、きちんと勉強もさせ、ジュニアの試合にも途中から出場させずにじっくりと準備をする。
自分のテニス理論、指導計画に絶対な自信があり、大物コーチとも頑固にやり合う。
結果的にはそれで成功したが、全ての選手に使えるプランではないな。
それでも娘に対する愛情は十分に伝わってきたし、ビーナスが試合に負けた直後にかけた言葉にも感動した。
ウィリアムズ姉妹の父
ウイリアムズ姉妹が登場したときは、誰も勝てないような気がしたほど、衝撃的だった。
一家は黒人が多く住んでいる地域に住んでいるが、父(ウィル・スミス)は5人の娘たちの才能を伸ばすことに人生をかけていた。
ヴィーナスとセリーナには天性の才能を感じ、いいコーチを見つけようと頑張る。
また、燃え尽き症候群を杞憂、テニス以外も手抜きなしに教えた。
スーパースターを育てるのは強い意志が必要みたい。
父親のエゴ
個人的にはスポーツには余り興味がないし、女子テニスは伊達公子で止まっている。
ウィリアムズ姉妹も名前は知っている程度でそれだから観たいと思ったわけではない。
マイノリティのマンディを乗り越えてアメリカンドリームを実現した、
そんな高揚感のあるストーリーを予告編からも期待していた。
だが、期待は大いに裏切られた。
こういう父親、スポ少なんかでもよく見かけるよね。
子供を叱る親にダメ出ししていたけれど五十歩百歩。
天上天下唯我独尊、手を差し伸べた人の好意も平気で踏みにじる。
観ていて胸くそ悪かった。
むしろヒロインとして姉妹中心に描き、
それを支える母、障壁となる父であるべきだったのでは?
観終えてそんな気がした。
子育て論
成功の裏話として充実の内容で、144分間という尺ながら終始楽しめた。父親の論をかなり丁寧に描いているし、その論には同意できる点もある。幼いままに社会に晒される危うさは事実であるし、この点についてはあらゆる分野で改善されたようにも思う。
とはいえ、親は子の成長をマネジメントする立場にはない訳で、基本的な方針には賛同しえない点も多い。2人は成功し、父の貢献は大きいとしても、果たせない子供も多くいるのが実情で、それをしてプランが悪いだとか金づるだとか言える訳ではない。逆効果も容易に起こりえるところ。夫婦喧嘩のシーンに集約されているが、結局は御せないし、子供がすることに過ぎない。
ジョンバーンサルだとは最後まで気付かなかった。これは名扮装。
本当にあったことなのだ。リアルなテニスシーンと心に響く家族の物語。
二人の娘をトッププロのテニスプレイヤーに育て上げるプランを実行・実現した父親、そして母親。家族の物語。しかも、全くテニス経験のない夫婦がそれを成し遂げる。
きちんと学校、勉強もさせ、宗教心を持ち、感謝を忘れない家族。人種差別を経験し、娘たちを守る父親。あまりにも現実離れのプランに、テニス指導者からは全く相手にされず。近所からは子どもへの対応を厳しく批判される。画一的かつ型にはまった学校教育を大きくかけ離れた、父親・母親の教育プランと実践。親が子を守る。プランが全て、うまくいかないのはプランがダメだから。
この映画の凄いところは、描かれていることが「本当に起こったこと」なのである。
ビーナスとセリーナの姉で製作総指揮のイシャ・プライスは、「作品の信憑性を確保するため、つまり私たちが何者か、確実に真実を映し出すために私が必ず参加するという条件を提示したの。」とある。
スポーツ伝記映画でこれほどまでリアルに再現している映画があるのだろうか。
徹底的にビーナス役のサナイヤ・シドニー、セリーナ役のデミ・シングルトンをテニスプレーヤーとして訓練し、代役も配置し、テニスシーンは「本物」となった。この子役たちは撮影前テニスの経験がなかったという。父親のウィル・スミス、母親のアーンジャニュー・エリスの配役もこれ以外にはないのではないか。
プランと実践、家族愛。とても心に響いた作品であった。
2022 126本目
見事でした。ウィルはもちろんのこと姉妹を演じた子達も素晴らしかった。テニスには興味がなく名前しか知らなかったがそれでも面白かったです。
それだけにウィルのアカデミーでの事件とても残念です。これからのウィルの作品にも期待します
父ウイル・スミス
アカデミー賞でウィルスミスがクリスロックをビンタした件で、クリスロック支持の米に対し日本人はウィルスミス支持が多数派だった。
日本ではウィルスミスの行動に、か弱い女を守った男らしさ──男気を感じた人が多かったからだ。
ひろゆきがこの現象を解説していた。
要約すると──女が弱いから男が守らなければいけないという日本社会にある定論は一種の男女差別であり、また基本的に気分を害されたことで暴力にうったえたウィルスミスは短慮だった──とした。
日本では男性が女性を守るという構図が一般化している。だが男女平等ならば、侮辱されたスミス夫人自身が出てって仕返しをするのが合理だ。
女の人が劣っているから(保護対象だから)攻撃されたら男が代わりに仕返しをするのが日本では男女差別にならず美談になる。と、ひろゆきは批判したのだった。
たしかにあの事件の直後はウィルスミスの行動を「かっこいい」と言う輩が多かった。多かったというより溢れかえっていた。
かれの行動を「かっこいい」と評した人たちはひろゆきの言う男女差別主義者かもしれない。ただしそれが差別的であることにまったく気づいていないだろう。
おそらく「かっこいい」と支持した理由は自己アピールのようなものだ。ネット上で人の行動/言動を「かっこいい」と言うのは「それをかっこいいと見なせるかっこいいわたし」という意味。かわいいとおなじである。
わたしもスミス支持だが「かっこいい」とは(さらさら)思わなかった。それどころかウィルスミスのビンタは暴力ですらなかった。デモンストレーションだった。
ウィルスミスという人はカメラがとらえていないときでも劇的でエモーショナルな態度をとるタイプの人だ。かれの映画をいくつか見たらなんとなくそれがわかる。それはなんとなくだがこのリテラシーにはじぶんなりの自負がある。
つねに自己演出するタイプであり、かれの演技がうったえてくるのはそのためだ。アイアムレジェンドや幸せのちからや7つの贈り物やCollateral Beautyみたいな深い哀しみを背負った役はかれのように過剰な自意識がなければ表現できなかった。
したがってアカデミー賞でクリスロックがスミスの細君であるジェイダピンケットを侮辱したときも、かれにとってそれは「ワンシーン」だった。
かんぜんに外したが、スミスはおそらく演じただけだ。と、わたしは思っている。
スミスは髪の生えない病を患っている妻をGIジェーンだと揶揄された。だから、一矢報いる必要が生じた。リアクションしないわけにはいかなかった。娘のウィローだって母親に合わせて頭を丸刈りにしている。トレイ、ジェイデン、ウィローを含む家族全体の問題だ。で、とりあえず出ていってビンタした。ぜんぜん絵にならなかったけれどスミスはやらざるを得なかった。夫としてだけじゃなく父として見せなきゃいけなかった。
演技を商売にしている父のデモンストレーションだった。
けっきょくこの件で、言われなくてもいいことを言われ、やらなくてもいいことをやらざるを得なかったウィルスミスはかんぜんな被害者だった。しかも批判に晒され二次三次の被弾も浴び続けている。笑って話せるほど時間が経っても、かならずネタにされるだろう。
まったくどこにクリスロックを擁護する要素があるのかわからない。
よって個人的にはこの事件にたいする米日の温度差も、暴力うんぬんも、ひろゆきの概説も関係ない話だった。スミスは「ワンシーン」を演じただけだった。
この映画にもやはりスミスの自己演出のうまさがあらわれている。
哀しさを背負った気配がじょうずで、その哀しみの中には激しい感情が隠されている。言うなれば、激しい感情をおもてに出さずに、哀しみで表現する異能がウィルスミスにはある。
本編はこんなセリフではじまる。
『おれが育ったルイジアナではKKKから逃げるのに忙しくテニスをやる暇人は皆無だった、でも何かにきょうみを持つとおれは研究する、仕組みや世界一の人びとのやり方など、そうやって娘たちにも教えたんだ』
ウィリアムズ家はどん底のゲットーで生きている。そこでは一歩踏み外すと与太者になるか与太者に巻かれるしかない。
父リチャード(ウィルスミス)は黒人が生き抜くことの困難を知っている。ましてや成功をめざすならば、よっぽど抜け目なく渡らなきゃならない。その依怙地が、かれのドリームプランに強引や独善となってあらわれる。
だがリチャードは大切なことをわかっていた。
ビーナスがジュニアで優勝したとき、リチャードが娘たちにシンデレラを見せて、こう言った。
「だいじなのは彼女の謙虚さだ、人からひどく扱われても、見下されても、彼女は冷静で清らかな心のまま、謙虚だった。この先、試合で誰かと対戦するだろうが、謙虚になれないなら試合はなしだ」
ビーナスとセリーナ、ウィリアムズ家の物語にはシンデレラ曲線がある。
それを成し得たのは父リチャードがスポーツマンシップを理解していたからに他ならない。育成の初期段階で謙虚を教えるなら、たとえテニスプレイヤーで成功しなくとも、立身するだろう。そもそもかれのプランは忍耐/家族/教育の「人づくり」が前提になっていた。その賢さがこの映画にはあった。
(わが国の女子テニスプレイヤーのあのひとと比べたい欲求を抑えました)
また、父リチャードの人物像はスミスの実子トレイ/ジェイデン/ウィローにとって、ときどき妙に頑迷で熱くなりもする父ウィルスミスそのものではなかっただろうか。
King Richardはウィルスミスにとってこれ以上ないほどの嵌まり役だったと思う。
ただ、できればもうすこし尺を縮めたかった。
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