劇場公開日 2021年1月8日

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「知らぬ間に応援しちゃってた。」ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画 zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0知らぬ間に応援しちゃってた。

2023年8月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これ、マサラ上映したら絶対に盛り上がるだろうなあ。思わず、「頑張れ~!」「いっけぇ~~~~!」「やった~~~~~~!!!!」って声が出そうでしたもの。拍手しかかったもの。いや、必死で我慢しました。映画観てる感じはなくなってました。貸し切りなら声上げてました。

物語:インドが火星探査機を火星衛星軌道上にのせる実話をベースにしています。月探査ロケット打ち上げ失敗からチーフエンジニアが半ば左遷的に予算もない火星探査プロジェクトを任せられる話から始まります。チームにアサインされたメンバーは若手、定年間近、など個性的な面々(まあ、組織的にはやや厄介な方々かなあw)が充てがわれて火星探査プロジェクトが進んできます。
個々のキャラの特徴、背景を簡潔なストーリーとして織りなしてくれて個性把握がしやすかったし、ロケットを飛ばす仕組み、探査機軽量化のプロセス、それぞれに対する工夫と発想の論理性などサイエンスとしても理解しやすい構成で素晴らしかったです。
配役:あれ?観たことある人多いなwと思ったら、パッドマンの制作陣が作ってたんですね。それぞれのキャラクターと配役が見事でした。見たとおりの、でした。
演出:物語に書きましたが、とても理解しやすい構成ですし、感情移入しまくりです。なお、マサラはちょびっとですがありますw
2時間以上の映画ですがあっという間に終わってました。
映像:インド映画の売りがCGだと思ってます。この映画の場合、ロケット、衛星、宇宙空間の表現が漫画になりすぎず、かつ、ありえないリアルさもなくほどほどさ加減が絶妙でした。また、人物の信条描写、やりとりなどもそういう撮り方があるんだと関心するところが多々あります。
音響:ドルビーアトモスで観たかったですが、マルチトラックを存分に使った音の効果は邦画を鎧袖一触です。ハリウッド映画以上です。

こんな素晴らしい映画に巡り合う機会なんてそうそうありません。
超絶オススメします。ぜひ映画館で!

zem_movie_review