劇場公開日 2020年8月28日

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「裏取りは大切!」オフィシャル・シークレット kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0裏取りは大切!

2020年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 存在しない大量破壊兵器のために戦争を始めた米英。世界的な世論も「もしかしたら開発してるかも」と疑っていた人は多い。全ては情報操作。国連安保理の理事を盗聴せよというメールがアメリカNSAからイギリスGHCQに届いたことから、戦争推進派のインパクトは強まるばかり。疑問を持った中国語担当のキャサリン・ガンがメールを告発すべくマスコミにリークしようとする内容だ。全然知らなかったよ・・・

 多くのメディアはフェイクかもしれないと報道を躊躇う中、オブザーバー紙が綿密な調査、本国アメリカへと追いやられたエドが貢献して謎のCIA職員フランク・コーザが実在すると確信したため記事にした。戦争を食い止めることができるかもしれない!と思われたが、メール内容が単語の綴りが米国式ではなく英国式だったためフェイクとされた・・・可哀そうな校正係エレンちゃん。

 内部調査官からは同僚がみな尋問され、自分は疑われなかったけど、気の弱い者はうそ発見器にもかけられそうになった。自分のために・・・と、ついに「私がやりました」と告白するキャサリン。警察での取り調べ、起訴されるまでは全て盗聴されてると思わなければならない。当然、相談した反戦活動家も秘匿しなければならない。そしてクルド人である夫ヤシャルが移民局に拘束され、強制送還される恐れも出てきた。

 結果的には戦争は行われ、多大な死者数を出したが、キャサリンの勇気は称賛すべきものだ。公務秘密法で有罪の判決を受けるかもしれない恐怖も感じられるが、メール内容を記事にした記者たちからも応援され、周りの友人たちからも応援され、女性刑事でさえ有能な弁護士を紹介してくれた。もう・・・泣ける。

 裁判に至るまでの間にも検察が裏で・・・といった後からの内容も信じられないくらいで、裁判も呆気なかったが、これも前代未聞の出来事。何回も観たくなる映画でしたが、最終的にはレイフ・ファインズ演ずる弁護士が美味しいところを持って行った感じ。法律はどうあれ、メール内容そのものが違法なのだからと、国民に尽くすといった強い信念を持ったキャサリンに拍手を送りたい。新聞記者のマーティンやエドの記者魂も感じましたよ。

kossy
talismanさんのコメント
2020年11月29日

kossyさん、コメントありがとうございます。お勉強中とおっしゃってたこと勿論覚えてます!kossyさんは大丈夫!

talisman
こころさんのコメント
2020年10月27日

kossyさん
コメントへの返信有難うごさいます。
フェイクだと見抜かれていたんですね 👀
TVニュースでリアルな攻撃の様子を見た時の衝撃は忘れられません。まるで映画のようでした。

こころ
こころさんのコメント
2020年10月27日

kossyさん
勇気ある行動ですよね。
諜報機関やマスコミの内部でのやり取りも、全く知らない世界なので興味深く観ました。

こころ
CBさんのコメント
2020年10月1日

自分は、映画から、いろいろ教えてもらって、劇場代は授業料としては安いかな、と思います。まあ、60歳越えて、劇場も時間も自由に選べるようになったことが大きいんですが。

CB