星の子のレビュー・感想・評価
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伝わってこないんだよな。
原作未読で鑑賞。
物語の帰着点、原作小説と映画では
異なっているのでは?と勝手に推測してます。
なぜなら、映画の内容中途半端な感じがあるんです。
何を語りたいのか?伝わってこないんだな。
大森監督のMotherでも感じたことだけど
シチュエーションとエピソードは描かれる
けど、それらの動機となる背景や動いてるはずの
心情が伝わってこないから。
なのでラストの帰着に納得感が持てない。
自信が起因となり新興宗教に入信した
親がいる、、、という事実に全てを
安易に帰着させていませんかね?
最後までちーちゃんの
本当の気持ちがわからなかったし、
描ききってないように思います。
芦田愛菜さんはじめ演者さんたちは
良い演技でしたが、(ナベちゃん役の方、良かった)
やはりちーちゃんの心の揺れ動きの表現
そこからの行動の説得力ないんだよな。
恋(憧れ?)してる女子には見えないし。
まーちゃんへの気持ちもよくわからんし。
家庭にちょいとした事情がある
中学女子の思春期日記になってる。
そもそもそーいう原作なのかな?
とにかく、原作を直ぐに読もう。
==<追記>==
早速、原作読みました。
半日あれば、充分読了できます。
僕は3時間で読めました。
映画を観て何か気になる方は
読むことをお勧めします。
原作読了した結果ですが、
この物語は全然思春期日記じゃねーじゃん!
もっとダークで不穏で歪な世界があり、
(作者の言葉を借りれば)平和的な残酷を
描いてます。
もっと演出のしようがあったと思うけどね。
ラストの流れ星のくだりは、原作読むと
理由がわかります。
芦田愛菜 主演 見事でした
芦田愛菜ちゃんへ。
等身大で演じることのできる良い作品を選ばれたと思います。
表情で語るお芝居 色々想像し、涙が出ました。
これからも良い作品を選んで
素敵な女優道を進んで下さい。
まだ見えないね・・・?
新興宗教を信仰する両親のもとで育った子供の苦悩と反発、しかし、それでも信じたいと思う心の葛藤を描いた作品。
人は自分が弱っている時、誰かに頼りたいと思う時に、その心の隙間に優しく近づいてくるものがあれば、すがりついてしまうことがある。本作では、生まれた子供の病が、新興宗教が提供する水によって、たまたま完治したことを契機にのめり込んでしまった両親と、その娘達が、思春期で揺れ動く心の様子を描写している。
きっと世の中には、何かのタイミングで、こうした新興宗教に入信する人も多いのだとえ思うが、やはり私達は、オウムの脅威わ忘れ去ることはできない。本作は、こうした新興宗教を全く否定するものでもないが、やはり、私たちから見たら信者の奇異な言動や入信後に素敵な家もいつのもにかボロアパートになるまで、金を吸い取られている現実から、目をそらしてはいけない事実がある。
ちひろ役の芦田愛菜が、等身大の自然な演技や会話は、中学生の日常をそのまま切り取ったようで、天才子役と言われたてきた片鱗を十分に感じられた。両親役の永瀬と原田のも奇異な言動を真剣にこなす演技は、なかななか面白かった。
但し、最後がよくわからない。「まだ、見えないね」の会話で終わるエンディングは、何を言いたかったのか・・・?今後ももっと宗教を信仰しないと、駄目だと言うことだろうか・・・?研修会で両親はどこに隔離され、何をされていたのか?入会時とは違う、厳しさや牙を向け始めたのかもしれない。
いずれにせよ、自分は。こうした団体には、関わりたくない。
とらえどころのない作品
新興宗教に両親がはまっている思春期を迎えた娘が主人公。自分が幼児の頃に病気が治ったことをきっかけに、両親が宗教にはまり、そのことで姉が家出している。
この設定からは、シビアな描き方も可能だが、両親も特段まわりに害を与えているわけでなく、主人公も学校に「水」を持っていっても黙認されているなど、淡々と描かれていてリアリティーはある。
しかし、主人公の教師へのあこがれや、姉、両親との葛藤など、心情の描き方が薄味で、これといった見せ場もないままラストシーンを迎える。
大森監督はこの題材で何を描きたかったのか、とらえどころのないまま終わってしまった感じ。
出番は少ないながら、姉役の蒔田彩珠が良かった。今後の活躍が楽しみ。
自分を疑え
非常に面白いというか興味深いというか大変ユニークな作品で引き込まれて鑑賞しました。
何がユニークかというと、こういう“新興宗教”を材題にした映画や小説の大半は新興宗教そのものを、前提として如何わしく怪しげで信用できないものとして扱っていますが、本作に於いては非常にニュートラルな視点でそうした前提条件を排除した視点から描かれていました。
恐らく、日本ではオーム事件から新興宗教にそういうイメージが一般的に植え付けられ、新興宗教を扱うこと=怪しげに描かなければならないという価値基準が生まれてしまったのでしょうね。
そういう私自身、新興宗教と聞いただけでそういうイメージに捕らわれてしまってることをこの作品を観て実感させられました。現実には私の周りに新興宗教の信者の知り合いはいませんし、いたとしてもその人が信者かどうか知る術もありません。実態を全く知らないのにも関わらず、一般的メディアイメージを鵜呑みにして疑わない自分がいることに驚いていました。普段は“何事も疑え”を信条にしているつもりだったのですが、簡単に化けの皮をはがされた様な気がして恥ずかしかったですよ。
本作の宗教団体の集会も企業のセミナーと思えば何の違和感もなく、客観的に見れば怪しくも滑稽にも見えるが、宗教団体以外の一般企業でも客観視すれば同様であることがよく分かります。
恐らく、今の日本社会では(本作のちひろの伯父さん的な)私の様な人間が大多数であり、ちひろと環境が似通った子供達にとっては、本作の様な出来事が色んな場面で少なからず起きているのも知れません。
本作では“信じる”という事がテーマでしたが、この信じるという言葉は宗教用語でもないし宗教の専売特許でもなく、国家・人種・宗教・イデオロギーなどとは別に人間そのものとして、その人間を信じることが出来るかどうかの“信じる”という言葉であるように感じました。
ちひろの両親も、ただただ娘に対する愛情だけから入信した訳で、元々の宗教そのものに対する信心とは乖離する様に感じられ、はたから見ると滑稽であっても、その人間の根幹の部分でその人を信じられるかどうかの物語であったように思わます。
そういう面で、今回この作品を観て自分自身を否応なく見つめ直させられて有難かったです。
それと、芦田愛菜って天才子役と言われこれから成長してどういう役柄を演じていくか難しくなっていきそうですが、役柄に対する理解力や演技力は流石天才と呼ばれるだけあって凄いと思いましたね。
「わからない…」
怪しげな宗教団体にハマりドンドン貧しくなっていく両親に育てられたイケメン好きの15歳の次女の話。
未熟児で生まれ発疹や嘔吐に悩まされた乳児期に、父親が同僚からのアドバイスで使用した宗教団体の水で治ったことから、すっかりハマってしまった両親という設定。
信仰は自由だし、幸せの形は人それぞれだし、押し付けて来られなければ別に構わないけど。
これがコメディでもホラーでもないという気持ちの悪さ。
無から自分で選択した両親は良いけれど、それが全てという環境で育った主人公は、わかっているとは言うけれど…。
ちゃんとわかっており、家を早々に出て行った長女の、両親に対する複雑な感情も又リアルに感じたし。
自分自身にはあり得ないと断言出来るけど、これに近い話や想起させる話は、自分の周りでもいくらでもあるし、これをどう落とすのか、と期待したけど。
何だか中途半端で消化不良。
両親となかなか会えなかったのも何だった?
まあ、信仰は自由なのに、理屈だけで正論を述べて否定した教師はそれこそまちがいだからねえ。
ぶった切ってしまうのはどうかと思うけど、もっと深いところにハマるか解除の兆しがみえるかぐらいは欲しかった。
流れ星は本当に見えたと信じたい。
(^。^)ほのぼのしました。
決して目の覚めるようなどんでん返しがあるわけでもなく、淡々とやさしい時間が流れていきます。どんなに家族に問題があろうと離れ離れになろうと家族はそれぞれを思うんだと思いました。最後星空を見つめなかなか同時に流れ星を見つけられない、、、。ずっと見つけられないんだろうけど一緒の時間が暖かく過ぎていくのでしょう。
ほのぼのしました。芦田愛菜の演技には舌を巻きます。家族を愛しているがなんとなく信じ
られない思春期の少女を熱演。この演技は凄過ぎで、なんかしらの賞を取れるんじゃないかと思います。あまり今まで映画には出ていなかったようですね?
直近で見た映画の中でミッドナイトスワンの服部樹咲の素の演技も良かったのですが、今回の芦田愛菜の演技は主人公になりきっての完璧な演技、、、彼女の子役からの経験が開花した演技だったようね気がします。天才です。
信じる者は救われる
結局、何を伝えたい作品だったのかな?宗教の自由は憲法で保証されているし、「病は気から」「信じる者は救われる」で、周囲があれこれ言わなくてもよくない?!
岡田将生みたいなサイテーな先生は今もいるのかな???
金星のめぐみ
日本の宝・芦田愛菜さま。
舞台挨拶付きで主演映画を始めて鑑賞した。
台詞は少なめなのですが揺れ動く主人公ちひろの心情が伝わってきて、今更ながら芦田愛菜さまの魅力と実力に拍手を送りたい作品でした。
低体重で生まれ、藁をも掴む思いで〝金星のめぐみ〟という水にたどり着く両親…原田知世さんと永瀬正敏さん。
2人がのめり込む信仰は、彼らから色んなものを奪って家は貧しいけど、林家は愛に溢れてる。
周りの助演陣も、とにかく素晴らしいんです。
姉のまーちゃん・蒔田彩珠さんと小さい頃のちーちゃん・朝ドラ粟野咲莉ちゃんのやり取りがいい。
美人でシビアな幼馴染のなべちゃん・新音がいい。
単純で癒されるなべちゃんの彼新村くん・田村飛呂人くんがいい。
胡散臭いけど崇高な感じの幹部、海路・高良健吾さんと昇子・黒木華さんがいい。
ちひろが片思いするイケメンのクズ教師南先生・岡田将生さんがいい。告白のウェルテル思い出したわ。
夜の公園で奇妙な儀式をする両親を大好きな南先生から不審者呼ばわりされたり、ノートに書いてるイラストを叱られたり…とクズ教師に揺さぶられて家族と生きてきた自分の世界を疑いはじめるちーちゃん。
人は価値観が狭いんだな、とつくづく思う。
自分に当てはめて、周りを見てる。
でもね…他所はよそ、家はうち。
何に縋ろうが、何を信じようがいいじゃないの幸せならば…ふわっと優しさに包まれた映画。
水を飲む愛菜さま、イケメンに恋する愛菜さま、無邪気に笑う愛菜さま、目にいっぱい涙をためる愛菜さま、大切なひとの元へ走る愛菜さま…芦田愛菜さまの魅力満載。
子役から大人の女優への過渡期はとても難しいのかもしれない。
いい作品に恵まれ、彼女の魅力を引き出して、大切に育てて欲しいとつくづく思う。
ね、大森監督。
初日舞台挨拶付きで鑑賞。
芦田愛菜さんを拝見したのは初めてでした。
素晴らしい方。
みなみ先生…
水の値段設定がよく出来てる。
教団は信者を生かさず殺さず吸い上げてるんだなぁ…と感じた。
でも信者達は心の拠り所があるし自分を不幸には思ってない。明らかに違法なシーンは無かったし、この教団が明らかな悪とは感じ取れなかった。監禁もリンチも噂だし。
ちひろはただ素直な心で、優しい両親を好きなだけなんだよね。親は善良な心の持ち主とは思うけどね。でも修学旅行のお金払えないくらい教団に貢ぐのは良くないんじゃ、と思った。
原田知世が美しさの気配を消して、少しやつれた役に呈してるのよかった。時をかける少女の頃に比べてすごく演技が良くなったと思う。
みなみ先生は、皆の前で1人を怒鳴りつけるなんて良くないと思ったけど、私の学生時代を振り返ればそんなんいっぱい居たなぁ。
ちひろはおじさんの家から高校に通って欲しいけど…まだ先の長い親子の人生。どうなるんだろう。どうするんだろう。
楽しめた。
良い作品でしただけど最後になにかもう一つエピソードがあればもっと良くなっていたかもしれません。
芦田愛菜さんの演技が完璧で何にも言うこと無しでした、瞳に涙を溜める演技でギリギリ涙は流さないっていう神技レベル!小学生のちひろ役は別人なのに話し方の癖とか特徴が上手く再現出来ていて違和感がなく本当にあの子がこのまま成長したのかってくらい自然で素晴らしい演技でした。宗教ということもありタブーなことだから万人受けしないでヒットしないのは当然なんだろうけどだからこそ売りに行ってなくて深くて良い話だった!!!しかも宗教団体の拠点(?)のある建物は八ヶ岳ロイヤルホテルってところが使われていてたまたまそこは家族旅行で毎年行くホテルで部屋とか出てきて運命を感じました(笑)
BGMが少なくて感情移入できました。授業中のシーンは他のクラスが音楽の授業をやっていて歌っているのが教室に少し聴こえてくるのとかめちゃくちゃリアル細かい演出までしっかりしてるなぁと感心していたんですけど一つだけ席替えを長期間してないのだけ気になりました。
あと出演者さん達のヒスってる演技が良かったです。
学生の未熟な評価でごめんなさい。
コレ、面白い?
芦田さんは上手い。
でも、薄い。
何もかもが薄めたぼんやりした味の汁のよう。
その中で突然アニメ?しかもそこだけ?
最後も自己満すぎない??
宗教モノとしては薄すぎるので、青春モノとして、
外の世界を知って親離れしたいような、居心地良くて親離れしたくないような、
その境界にいる中学生日記、
と考えることにします。
カッパのところだけ、声出して笑った。
(原作既読)演出と脚色はいまいちだが主要キャストの自然な演技で最後まで見せる。解釈を観客(読者)に任せるところは宜し。
①原作がもつそこはかとない面白さを、特に前半は活かせていない。「雄三おじさん水取り換え事件」のシーンの迫真さと面白さは原作に比べ遥かに劣る。これは脚色と演出との責任だと思う。②後半、南先生に家まで送って貰う件くらいから、やっと調子が出てくる感じ。但しアニメーションシーンが必要だったかどうかは微妙。③性悪南先生にちひろが親の悪口も含め罵倒され涙にくれるクライマックスは、芦田愛菜を含め「なべ」「新村君」三人の好演で見ごたえのあるシーンとなった。④逆に、原作ではもひとつ輪郭がハッキリしなかった昇子さんは、黒木華の怪演(?)で「いるいるこんな人」っぽい薄気味悪さがそこはかとなく醸し出されていて面白い。⑤大友康平は年を取るほど不細工になっていくなぁ。⑥原作を読んだ時は思わなかったが、永瀬正敏と原田知世(年取った!)扮するちひろの両親の姿は、1)何かを信じないでは生きていけない人間の戯画化とも取れるし、2)本人たちも実は心底から真剣に信じているわけではないけれども、病弱な幼児だったちひろが元気になったことへの感謝と、もし止めたら又ちひろが病弱に戻ってしまうかも、との恐れから信心を続けている(その結果もう一人の娘を失ってしまうわけだが)、その姿を通して(かなり変わった設定ではあるけれども)親の子供へのどうしようもない愛情というものを描いているとも取れるかな、と感じた次第。
鰯の頭
原作は未読だし、予告編も見ていないので、てっきり新興宗教から目が覚めるストーリーと思い込んで鑑賞したので、あれ、あれって感じのままラストを迎えてしまった。
宗教団体の人間関係がいまいち分かりづらい。それと、ちひろの家はどうして貧乏になった?
自由意志など存在しない、意志を持って行動しているつもりでも、全ては神の思し召しという「予定説」で説明されてしまうと、それを疑問に思うのはなかなか難しいね。心身が弱っているときは特にそう。
ラストを見て答えは自分で考えなさい言われているような気がした。
それであれば、結局は『鰯の頭』。芦田愛菜の演技力を再確認できたが、物語としては薄いかな。
【”大人に近づくと、分からなくなることが沢山ある・・”両親が信じるコトを、想いを寄せる人から否定され心の葛藤を抱える少女の姿が切ない・・。そんな時は信じあう家族で美しい星を見よう・・。】
ー中学3年のちひろは病弱な未熟児として、誕生する。ちひろの皮膚の湿疹の悩まされていた優しき母(原田知世)はある時、父(永瀬正敏)の同僚に紹介してもらった不思議な水 ”金星のめぐみ”に出会い、ちひろの肌を丁寧に拭うと・・、症状は回復。
と共に、ちひろは風一つ引かない元気な女の子として育っていく。喜ぶ母と父(永瀬正敏)。そして、両親は”金星のめぐみ”を”配る”ある団体の活動に専念していく・・。-
■印象的な事
1.今作が、新興宗教を扱いながら、その是非を問うのではなく、ちひろ及び、ちひろ一家の結びつきの変容に焦点を絞っている所。
そして、ちひろが当たり前だと思っていた両親の行動 ―頭に白い布をかけ、”金星のめぐみ”を少しづつ垂らしながら祈る姿。- が世間的に見て、オカシイと気付いていく過程をじっくりと描いている。
1)ちひろの姉まさみ(蒔田彩珠:素敵な女優さんである)は、そんな両親に反発している。内緒で台所の目立たないところで珈琲を飲む二人の姿と会話。
ちひろ一家を心配して、時折訪れるゆうぞうおじさん(大友康平)の描き方。
又、父の同僚で信者である男の息子は喋れないはずだったが、喋れる事にちひろが気付くシーン。そして、ある日、まさみは家を出る・・。
ーこの流れで行くと、新興宗教を糾弾する流れかなあ・・・、と思いきや・・・。-
2)想いを寄せる先生(岡田将生)がちひろたちを車で自宅に送る際、ちひろの両親の ー頭に白い布をかけ、”金星のめぐみ”を少しづつ垂らしながら祈る姿ー を偶々見てしまったときに漏らした言葉。”何やってんだ‥。完全に狂っているな・・。”車を飛び出すちひろ・・。
-それは、ショックだよなあ・・。愛する両親を想いを寄せる人からあんな言われ方をしてしまっては・・。ー
3)だが、ちひろは両親及び教団を前面否定せずに、集会にも足を運ぶ。数少ないが友人(新音:「まく子」以来だなあ・・。大きくなったね 親戚のおじさん状態・・)もいる。
■ちひろの周りの人々を、ちひろ一家を否定するのではなく、ちひろを心配するトーンで描いているところが、この作品の風合を優しくしていると思う。
2.新興宗教の主要な人物を高良健吾、黒木華の二人の実力派俳優が気品よく、演じている点。
-この要素も大きいと思う。演技が余り宜しくない俳優が演じると、怪しさ満点の団体になってしまう・・。-
3.まさみからも”子供が出来た”と連絡が入る点。
-完全に両親と縁を切った訳ではないのだな・・-
<そして、雪が少しだけ積もっている中、親子三人で肩を寄せ合って、仲良く星空を眺めるシーン。
何となく、この親子なら、大丈夫なのではないかな・・と思ってしまったよ・・。
芦田愛菜さんも、子役から女優への移行期で、大変なプレッシャーを抱えているのであろうが、”頑張り過ぎない程度に” 頑張って欲しいな・・と親戚の叔父さんの様な気持ちで、思った作品。>
(諸般の事情で)視聴者に考えさせる良作。
※ 内容的にセンシティブな映画です。
本レビューでも、思想良心の自由や信教の自由を否定するものでない点は断っておきます。
今年36本目。
tohoシネマズのマイレージサービスってどう使うんでしょう…(3,000ポイント以上たまってる…)。
さて、こちらの作品。
主人公が幼いころに皮膚疾患(おそらく、アトピー?)で、宗教に傾斜していくところから始まります。
どうしても内容が「扱いにくい」ところであり、映画内でもできるだけ肯定も否定もせず描写している分、鑑賞者に自分で考えてね、という点を強く感じました。
本来であれば、「新興宗教で病気が治る」とか「特定の飲料水で病気にならない」といった両親の意見を真っ向から(映画作成者側が)否定するのが筋なのでしょうが、時代が時代だけに、あまりにも度がすぎると、実世界にもそういう業者がいるだけに問題になりかねず、その点はあえて回避した(自分で考えてね)という、一見「逃げ」に見えるものの、やむなしかな…と思います。
鑑賞後に考えたことがら。
・ 両親の信仰する宗教は、その子にまで強制できるか?
(作品でも、主人公の子が好きで信仰しているか、親から強制されていやいや信仰しているかは、微妙な描写になってます)
・ これだけ現代医療が発達している現在、宗教で医療を超えられる、という考え方を持つのは妥当か?
(実世界でも、生命的に危篤な状況で、親が宗教信仰を盾に医療を受けさせることを拒否するのなら、行政は親権停止等で強制的に介入するでしょうね)
・ 新興宗教であること(=古典的宗教でない、という意味)「のみ」を持って、存在を否定したり、新興宗教であることのみを持って偏見を持つことが妥当なのかどうか
(⇔新しい宗教が生まれなくなってしまう)
短い映画(100分ほど)ではありましたが、色々考えさせるところがあります。
評価は下記の0.5で4.5にしました。
0.3 … どうしても上記の点(ただし、映画内で積極的に触れたくない点は理解しうる)をすべて回避してしまったため、視聴者(鑑賞者)の感想に任せるところがかなりあり、こう、「何を伝えたいか」が「なさすぎ」という点でしょうか…
0.2 … エンディング前。唐突に終わってしまうのですが(「タイトル名から」ある程度推測はできるが…(ヒント?))、「それも含めて」視聴者(鑑賞者)に考えさせる点が多すぎで、特にこちらは「終わり方が唐突に過ぎる」ように思えました。
ただ、宗教観や思想良心について考える良い機会ではあると思います。
まぁ何とか
134本目。
前の作品を観終えて、飯食う暇もなく観賞。
芦田愛菜ちゃんの作品とは、たぶん関係ないけど、あの発言を聞き観ようかなと。
世の親御さん達は、こんな子に育って欲しいんだろうなと勝手に妄想。
劇場でポスターを見た時はファンタジーかなと。
観賞前にスタッフ見たら監督が、あーこれは一筋縄でいかないなと。
宗教も見方によってはファンタジーと勝手に解釈しつつも、演出の独特の間が自分の中で上手くはまらない。
かと言ってつまらない訳ではなく、何か観ていられる作品。
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