劇場公開日 2020年2月7日

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「だから、何?」ロニートとエスティ 彼女たちの選択 Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0だから、何?

2020年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ユダヤ教徒のコミュニティのあり方は全然知らないので、その中でLGBTがどう扱われるのかに興味をもって観に行った。
特に、この映画に出てくる「超正統派」は、21世紀末までに「英国内のユダヤ教徒の多数を占めると予想される」らしい。

しかし結局、「彼女たちの選択」といっても、コミュニティのルールに従って生きるか、従わずに出て行くかというだけの、ごく単純な話にすぎなかった。
映画の中身としては、最初は謎だった主人公の“秘密”が、映画の進行とともに、徐々に明かされていくだけにすぎない。
「天使」でも「獣」でもない、「人間」の“自由”が、コミュニティの中でどう生かされていくのかという重要なテーマについては、全く描写されないまま終わる。

これなら、「超正統派ユダヤ教徒」でなくても、「キリスト教保守派」でも、「イスラム原理主義者」でも、何でも良いような気がする。
「結局、だから何?」と突っ込みたくなるような、単純すぎて観る必要のない映画であった。

Imperator