劇場公開日 2021年2月11日

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「悪い意味で嘘くさい」ファーストラヴ にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5悪い意味で嘘くさい

2022年10月28日
PCから投稿

最初から最後まで全く感情が動きませんでした。

おそらく意図的に、抑えたトーンにしたのでしょうが
私にはそれはマイナスでした。

窪塚洋介と中村倫也は監督の意図通り(?)
抑え気味で良かったのですが、
逆にそれが全体からリズムを奪ってしまいました。
北川景子はそれほど演技が上手ではない
のですが頑張って演技してました。
しかし、それが全体のトーンと合ってなくて
浮いた感じで違和感しかありませんでした。
芳根京子は刑務所の中で虚言壁の感じが、
やっぱり浮いてました。
法廷シーンは良かったですね。
板尾創路が一番良かったです。
芸術家と紙一重のサイコパスっぷりが。
全体が抑えたトーンで、板尾だけサイコだったら
より際立って面白かったかもしれませんね。

セリフ回しが全部ダメでした。
全部小説の台詞っぽいんですよ。
普通、こんな風に会話しません。
なので、セリフが全然刺さりませんでした。

BGMもダメでした。
全編通じてストリングスとピアノの
マイナー調の楽曲。
テーマに合ってるっちゃ合ってるんですが・・・ねぇ。

ラストシーン。
弟を初めて笑わせたのが・・・
くすぐるって!そんなベタな!

あ!そうか!
これは、サスペンスをベタにつくるとこうなります。
というお手本の映画だったのか!

ちょっとくらい映画多く見てるからって
今までの映画にない展開を期待してはダメなんだ!
そんな期待をしたオレが悪かったです。

ん?オレが悪いのか?

にゃろめ