劇場公開日 2021年7月9日

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「テーマが深い。」ライトハウス 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テーマが深い。

2023年2月20日
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なかなか凄い映画だった。
後味はあまりよくなかった。そして良くも悪くもユニークだった。しかし、なかなかバランスがとれた映画であるようにも感じた。

とにかく、よくも悪くも魅せられる。片時も飽きなかった。
まず、映し出される対象そのものが独特だった。舞台は灯台のある孤島という、特別な場所だ。そこに幻想や想像、回想がからんでくると、映像はユニークで非現実的になってくる。
映し出される対象だけでなく、角度とか近づき方も独特だった。観ているといやでも緊張していく。

この映画は、奇をてらっているというより、心理的な世界を現実的に表現した結果なのだと思う。孤独な孤島の灯台に置かれた主人公たちの精神的世界を、映像で充分理解させてくれる。

トーマス・ウエイクの粗野な力強さ、精神的逞しさ。ウィンズローの神経質な控えめさ、きれいさ。

自然と人間、文明と人間。
人間はそういうものとどういう関係を保っていけるのか。そもそも、元来どういう関係にあったのか。
テーマ、深すぎ…。

あま・おと