劇場公開日 2020年2月7日

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「群像劇としても楽しい愛すべきファンタジー」ファンシー エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5群像劇としても楽しい愛すべきファンタジー

2020年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

彫師で郵便局員の鷹巣(永瀬正敏)は自らの体にも刺青を彫り、常にサングラスをかけ郵便物の集配をしていた。ペンギンと呼ばれる詩人(窪田正孝)は寒い家で暮らし氷風呂に入るまさにペンギンだった。何故か馬が合う二人。鷹巣がペンギンの家で油を売るまったりとした時間が心地良い。

ペンギンのファンで「妻になりたい」という女性・月夜の星(小西桜子)の登場で物語が動き始めた。

性的に不能なペンギンが切ない。永瀬により女になっていく桜子。なんかリアルだった。てか、桜子の何にもない胸に感動した。

ロケ地は信州の戸倉上山田温泉。いい感じにさびれた温泉街で、そこで暮らす人々の群像劇としても楽しめる。特に田口トモロヲ、好きだなぁ。彼の郵便局長とポン引きの二足の草鞋が可笑しくて仕方なかった。

エロくそチキン