劇場公開日 2020年6月1日

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「いじめや殺人に対し罪を感じない少年がいた」許された子どもたち エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5いじめや殺人に対し罪を感じない少年がいた

2020年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

不良グループのリーダー・中学1年生の市川絆星。
同級生をいじめ、ついには殺した。
少年審判の決定は「不処分」だった。

いじめること、殺すことに罪の意識を感じない絆星、そして息子のことを何も知らず、ただただ守ろうとする母親にイラつく。二人とも壊れていた。バッシングの日々を延々と描くが、二人が反省することはなかった。

先日観た『マザー』を思ったが、今作の母親と息子のほうが間違いなく多数派。彼らに対し為す術がない自分に呆然とした。

柳楽優弥の『ディストラクション・ベイビーズ』につながるような絆星を演じた上村侑くん、そしてクソのような母親を演じた黒岩よしさん(元オリンピックの水泳選手だったのですね)が強烈なインパクトだった。

エロくそチキン