「悪は陰に潜む」トラップ　劇場版　Bacchusさんの映画レビュー（感想・評価）

TVドラマ未鑑賞
70分7話のTVドラマを再編集して180分の劇場版にしたものとのこと。

人気キャスターが家族旅行に出掛けた山のカフェで、嫁と息子を攫われた上に、大怪我と火傷と蛇毒を負った事件を追う話。

治療を受けるも、重傷で喋ることも出来ないキャスターが、PCに打ち込ん事件の概要から警察が調査に乗り出す中で、担当となった刑事が死に、ベテラン刑事と共に、プロファイルで他の事件を解決しマスコットともて囃される女性刑事が事件を追っていく展開。

誰を信じれば良いのかいったい何があったのかと、二転三転するストーリーにサイコな犯人像と盛り上がる要素満載だしテンポも悪くない。
元のドラマを知らないけれど、スキップする感じや違和感もなくて話そのものは面白かった。

ただ、二転三転とは言っても嘘だったり、勝手な推理を映像として見せる部分が非常に多く、しかももしかしたらと思うフリもちょろちょろあったしで、してやられた感は余りない。
個人的にはここまでズレるとミスリードって言うよりデタラメに感じてしまうんだよね。
ご都合主義もなかなかなレベルだしね。

それでも、ハラハラドキドキ＆残酷なストーリーを楽しんでいたけど、まさか終わらないというね。いや、一応終わりは想像しようと思えば出来なくはないのだけれど、片付いてないし、この先はお任せします的演出でもないし…煮え切らなかった。