劇場公開日 2019年12月6日

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「に描いたようなクリスマス映画」ラスト・クリスマス しずるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0に描いたようなクリスマス映画

2019年12月24日
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泣ける

幸せ

ごく定番のハートフルラブストーリー。後半に大きなどんでん返しがあるが、それもさして目新しい展開ではない。
ライトなエンタメ映画にありがちな、深い意味無く、受け狙いや下ネタをぶっこんでくる感じが苦手。

作中いくつかの歌がクローズアップされるが、その歌詞が物語の内容に上手く嵌まっている。というより、歌詞からアイデアを思い付いたとしか思えない。
人種、移民、同性愛などのマイノリティ問題も、深い掘り下げは無いが取り上げ、現代の世相に沿った隣人愛を盛り込んでいる。

お洒落な現代風ラブストーリーの形を取っているが、その実、不思議な体験をし、神の愛を知り、善行を積んで皆に愛される人物となる、という、クリスマス・キャロルの定型を踏んだ、正統派のクリスマスストーリーとなっている。
クリスマスには奇跡が起こり、全てが愛に満たされなければならないと相場が決まっているのである。
例えベッタベタであろうとも、水戸黄門が悪人を懲らしめるのを見てカタルシスを覚え、正月に雑煮を食べてホッとするように、クリスマスにはそういうハートウォーミングな映画が見たい。

個人的には色々とツッコミ所もあったが、難しく考える事なく、気軽に見られる作品。デートにも向いている。

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しずる