ランボー ラスト・ブラッドのレビュー・感想・評価
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老いても不屈の精神力
我々50代のヒーローであり続けるランボーのラストは1作目と同じく戦いに勝利しても悲しみが拭えないものでした。
2〜3作目のいつでも弾丸に当たらないエンタメ・ランボーと違い、リアリティがあったのは評価できます。
身内が残忍な仕打ちを受けた怒りを晴らすためにまた一人で戦争を始めますがさすがに老いてしまったので、今度の相手はメキシコのチンピラです。
今までロシアやミャンマーの軍隊相手に戦ったランボーからしてみれば相手になるはずもありません。
さすがにあの肉体美はもう観れませんが前作同様にトラップを仕掛け、素手で悪者のカラダを引きちぎる描写は戦地をくぐり抜けたソルジャーの真骨頂です。
なかなか血なまぐさいR-12指定なので地上波ではやらないですから自分で観るべし!
「映画 ランボー」とは何だったのか?
ランボーという映画作品に何を見たか?それによって本作への評価は大きく違ってくると思う。
ただの肉弾&ミリタリー&バイオレンス映画?それならば、本作にもそこそこの点数はつくだろう。
アメリカンニューシネマの流れを汲む、戦争のPTSDに苦しむ1人の男の生涯?まぁ、それだけがテーマなのならばこの作品が最終作の位置付けになっても納得出来ない事もない。(本当に最後になるかは知らんけど)
しかし、ランボーという一連のシリーズには、それを上回るメッセージ性と価値がある、と思っていた。4作目までは!
これまでの作品に共通していた事は
・ランボーは基本的に戦いたくないと思っている。
・人を殺す事が目的となった事は一度もなく、あくまでも降りかかる火の粉を払う為の手段であった。(特に1作目では直接は1人も殺していない。)
・「自己の尊厳」「戦友」「唯一の理解者」「敬意を抱ける相手」を救出するという「義侠心」によって戦場に再び戻る事。
・敵は訓練された軍隊であり、それなりの部隊を送り込んだとしても成功不可能であろうミッションを、類稀なる戦闘能力で、単体で成功させる。
(1作目も軍は出動している)
・国に見捨てられ使い捨てにされても、苦しみに絶え抜き哀しみを心の奥底に仕舞い込んで、「義の為」に闘う孤高のヒーロー。
・常に社会派のメッセージを含み、世界へと告発してきた。(ベトナム戦争の是非と深いPTSD。日常に戻れない戦士達の悲劇。国家権力の酷薄さ。アフガニスタン侵攻(人口の3分の1にあたる400万人が難民となり、100万人以上が殺され、村落の大多数が廃虚となった)、ミャンマー少数民族への不当かつ残虐過ぎる弾圧。
このような、人道的、社会的メッセージを含み、報われる事がなくとも己の信じる真実と正義の為に闘う。それがランボーだった。(第4作で、もう国家の為には戦わないと心を決めたランボーだが、それでも自身の大義は捨てていない。)
しかし、本作はどうだ?
闘いの動機は義の為ではなくただの私怨だ。
殺人そのものが目的だ。
敵は戦闘のプロフェッショナルではなく、街のチンピラだ。
ランボーの魅力でもある鍛え上げられた筋肉美による格闘はもはや望めない。(年齢的な部分は仕方ないが、同じように娘を殺された復讐がテーマの「ザ・フォリナー/復讐者」では、老いは感じさせるものの非常にジャッキーらしい格闘アクションを見せてくれている。スタローンはこれで良いのか?)
メキシコの麻薬カルテル問題を扱うのはいいが、この描き方ではメキシコそのものに対する悪い誤解を招きそうだ。メキシコの大多数の一般市民は麻薬と縁のない健全な暮らしをしているのだから。友人であるトランプ氏の政策に寄り添い、メキシコに悪印象を抱かせる政治的意図があるのでは?と勘繰ってしまう。
これまで2〜4作目に対しては米国プロ評論家達の酷評などもあったが、個人的には「映画 ランボー」というシリーズはすべて大好きだった。
しかし5作目だけは「こんなランボーならば見たくなかった」と思う。
これでは本当にただの殺戮マシーンではないか!
これまで築き上げてきたランボー映画の価値が崩れ落ちた想いがする。
前作で完結してくれた方がずっと良かった。
もしスタローンにもう一本作る気があるのならば「私情よりも義侠心」に生き、不必要な殺戮は好まないランボーに立ち返って欲しい。
1作目が、何故あれだけの名作として高い評価を受けたのか。スタローンにはどうか思い出して欲しいものである。
前作が、いわゆる80年代アクション映画を皮肉った映画で、2、3と筋...
前作が、いわゆる80年代アクション映画を皮肉った映画で、2、3と筋肉ドッカンアクション感が強かったランボーシリーズの中でそれをやってのけたことにより強いメッセージ性を持つ映画であった。
本作はその続編ということもあって前作で
象徴的であったゴア描写がもちこされており、アクション映画としても文句ない出来であるが、前作できちんと締まっていたランボーシリーズの続きとしての本作はどうかなといった感じ。こんな私情による復讐劇みたいなシリーズだったっけ?
前作までは、ベトナム戦争でトラウマを負ったランボー、というものをを描くためにら用意されるセットも戦争を彷彿させるようなものであった気がするが、本作で起こるバトルでそういったセットは施されておらず。まだまだシリーズを続けるつもりならまだ良いが、最終作で過去シリーズとの関連が薄いものにされるとちょっと、といった感じ。ぜひ続編作って欲しいです。
良かったところとして、ラストバトルシーン。家の地下での戦闘が、ランボーシリーズ譲りの罠仕掛けアクションが満載だったところが良かった。これは「ランボーしてる感」ありますね。ただ物凄くB級っぽいグロさが突出してる場面でもあるが。前作のラストバトルでのランボーはただ機関銃を打ち続けてるだけだったので。ランボーが走りまくって敵を蹂躙するアクションは楽しかった。
スタローン頑張った
ストーリー自体はかなり救いのない話です。
というか今までランボーシリーズで救いがあった話は一つもなかったので、今回も同様なだけですね。
ドアーズの曲をバックに、地獄のホームアローンみたいなホームメイドトラップで敵を血祭りにあげていくのが最大の見所。
Home AloneというよりHole Aloneというべきか…
ランボー2、3よりは面白いといったところです。
それにしてもスタローン、あの年でここまで熱気のある映画を撮れるのは普通にすごいと思います。
野を駆けて
スタローンは最後までランボーに対して酷な事しかしない、有終の美を飾るには疎か過ぎる規模の敵、あんな無惨に一回やられちゃうし。
まるで戦場のように壮大な罠を仕掛ける自家用要塞、一人一人の殺され方を丁寧に描写する惨さが観ていてスッキリするが、馬で野を駆けるランボーの姿に哀しみが。
少しだけ束の間の幸せを築けたランボーを見れただけでも良しとするか、スタローンですらランボーを救う事は出来なかった。
ランボー怒りのラストブラッド
ランボーは怒りなしでは語れませんね。
いやぁしかし、あんなにも潔い心臓を見たのはインディジョーンズ魔宮の伝説以来、何十年ぶりだったでしょうか。最高ですね。
一つの大きな物語が終わってしまいました。
子供の頃からのヒーローランボー。大好きです。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
↓閲覧記録
2021/10/1
ランボーホイホイinアリゾナ
メキシコの人身売買カルテルに友人の孫娘を拐われ救出に向かう話。まぁ、これは前半ですけどね。
5作目にして、ラストと言われている。
ランボーの血が沸るのは、いつも誰かの身勝手・放漫な事から始まる訳ですが今回もそんな感じです。
残虐性はシリーズ4を意識しており、キツく女性向けではございません。
ランボーと言えば森林ジャングル的な所はありますが、今回はありません。シリーズ的にはちょい都会(他の映画から見れば充分田舎)
後半はゴキブリホイホイを思い出しました。
ラストと言うだけあり、過去を振り返るのはいいんですが、「その人生無理矢理すぎない?」と思ってしまう訳で。あの4からたった10年でこの5の生活ですし、ランボー世界探求記みたいな。
この5に関して言えばランボーの冠にしなくていい感たっぷりなのであります。
残虐アクション好きなら楽しめます。
お疲れ様でした✨
なんとか見れる
第1作の奥の深さに比べると、2, 3, ・・と只のアクション映画になっていたが、今回は、娘の失踪事件から時間をかけて丁寧に描いていた点で面白いと思った。しかし、敵地にぼんやり進入するのは頂けない。後半、黒い服着た女の人が味方になるが、途中でいなくなり、ラストはお決まりの1人対大勢の戦争とは、やや残念! その女の人と共に最後まで戦い、1人で戦うことの限界を知るような展開の方が、より映画に深みが出来て良かったのでないか?
まさか続編が・・
前作で終わりと思っていたのですが、まさか続編が作られるとは・・。
スタローンも身体は鍛えていたようですが、さすがに身体は歳とった感がありましたね。
個人的には、前作で終わった方が良かった気がします。
たぶんこの後は警察に逮捕され、良くて終身刑でしょう。
ランボーには静かな余生を過ごして欲しかったです。
改めて観てみたいです。
実はランボーの一作目“First Blood”レビューしていませんが、かなり好きな作品なんです。
原作である"一人だけの軍隊“も読みましたし、崖から飛び降りる有名なシーンではスタローンさんが肋骨を折ったり、用意していた銃器類が盗難にあったりと、そんな話も覚えているくらい好きなんですが、それはジョン・ランボーという強靭な肉体と類稀なる戦闘スキルを持ちながら、誰よりも繊細で不器用で、深い哀しみを背負ったキャラクターが好きだからに他ならないと思います。
そんなわけで2作目はまだしも、3作目の“怒りのアフガン”はたんなるアクション映画になってしまってように感じ、個人的には少し落胆した覚えがあるのですが、前作の“最後の戦場”はジョン・ランボーらしさが戻っていたように思える作品だったので、今作も期待していたのですが…
…期待を裏切らない作品でした。
ストーリーとしてはツッコミたくなる箇所もありますし、ご都合主義的な展開だったりもしたのですが、ジョン・ランボーのキャラクターが活かされた作品に仕上がっていたと思います。
少ないながらもアクションシーンも良かったですし、終盤のトンネルを使ってのゲリラ戦は秀逸でした。
米陸軍特殊部隊グリーンベレー出身らしい戦い方でしたね。
これはメディアになったら改めてゆっくり観てみたいです。
ストーリーには直接関係ないのですが、スタローンさん、ジーンズ にネルシャツやジージャン姿、めちゃくちゃ似合ってましたね。
そして、OD色のM65フィールドジャケットにジーンズ にブーツ。
勿論、ジーンズ はブーツインという一作目と同じ格好も披露してくれたのはファンとしては嬉しい限りでした。
いつまでもダラダラと続ければいいわけではないですが、これで終わってしまうかと思うと淋しいですね。
ランボーの最期を見届けたって感じ。人生の中でそういう時間もあったと...
ランボーの最期を見届けたって感じ。人生の中でそういう時間もあったというだけでも救いがあるのかな。スタローンも頑張ったよね。ちゃんと終わらせたんだよね?
ホラーかな?
先日チラ見しました。
待ちに待ったランボーの最終章。てか、前回が最後じゃ無かったっけ。。?まぁ、それは良しとして。
今回は舞台を街中と実家の田舎町に移します。
娘代わりに可愛がっていた子が誘拐されてランボーの怒りもMAX。敵役の兄弟もいい感じに憎たらしくて最高でした。いつも通りに元グリンベレーと知らないザコに舐められたりと、お決まりの展開もあります。
ラストの闘いは凄まじかった。。
スプラッター映画見てるのかと思ったもん。
しかし、ヤッパリ面白かった!
また続編出てもらいたいけど、もう70過ぎてるんだね。。リブートの話、どうなったのかなぁ。。
〜劇終〜
Why not me...
故郷に帰っていたジョン・ランボー。家族と呼べる存在とゆったりと過ごしていたが、父親を捜しにいった娘が悪人達に連れ去れてしまったことによる、ランボーの5度目の闘いの話。
これまでの寡黙一貫だったが、本作では家族と穏やかによく話すランボー。
愛する人達と過ごし、人生の終盤で漸く人間らしさを取り戻したかに見えたが…
これまで軍隊レベルの相手と派手に闘ってきたランボーだが、本作ではその点スケールダウン。
かつての彼なら、ちょっとしたチンピラの集団くらい正面突破で一網打尽だったろ~と思いつつ、
そうも行かない所が逆に切なさを感じて味がある。
かと思えば、キレた時のランボーの恐ろしさは変わらずに健在!
派手なファイトは無くとも、年を取ったなりのいぶし銀のような潜伏作戦もこれはこれで◎
本当にこれが最終作品なのかわからないけど、ベトナム戦争のPTSDにずっと苦しんできた男の姿がよく描かれていたし、本当に年を取ったんだな~としんみりと感じさせる所も良い。
強いて言えば、ランボー映画は皆90分強という、長くない上映時間も魅力の一つと思うけど、本作は特に娘が捕まるまでの展開はダイジェストかというくらい話がポンポンと進んだので、もうちょっとゆったりと見せてくれてもよかったかな~と思った。
ベトナム戦争終戦から何十年とたった今も苦しむ男がいること、また、少女売買のような恐ろしい出来事が、今この瞬間も世界のどこかで行われていると思うと、怖さとやるせなさを感じずにいられない。
そして改めて、スタローンは大物のオーラをガンガンにまとっていますね。
是非とも早く、エクスペンダブルズ4を!!!!
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