「傑作ですね。」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5傑作ですね。

2022年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

フレンチ・ディスパッチ(新聞の日曜版別冊)最終巻の記事を映像化したというつくりの映画。
個性ある記者の面白い各記事がエピソードとしてオムニバス的に映像化されるとともに、この雑誌そのものの編集風景、編集長の死(遺言により最終刊行となっている)が底流として描かれるという凝った造り。
各エピソードがいつものウェス・アンダーソン風短編映画としてとても面白いし、挿入されている編集長(ビル・マーレイ)の人柄、編集方針や編集の過程の描写もとても素晴らしく、各エピソード(記事)の舞台裏がわかるとともに、複数のエピソードを有機的にリンクする役目を果たしている。
驚くような豪華キャスト。え、彼はこれだけしか出てこないの?みたいな。
完成度の高い傑作です。

arlecchino