劇場公開日 2021年7月30日

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「原作を読んでください」都会(まち)のトム&ソーヤ ねころびねこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0原作を読んでください

2021年8月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

※この映画にはゾンビが出てくるので、ゾンビが苦手な方は見ない方が良いです。なお原作にはゾンビは出て来ないのでご安心を

10年来の原作ファンです。

2年以上前、この作品が映画化すると決まった時、喜びで震えました。コロナ禍のせいで撮影が延期、公開も延期、今年劇場で都会のトム&ソーヤを見られて感激しております。来年の怪盗クイーンの劇場アニメ化と合わせて狂喜乱舞の日々です。

ただ、この映画、残念ながら、原作ファンでない人にはあまりオススメ出来ない作品かと思われます。

まず語られていない設定が多過ぎる。例えば登場人物の中には超能力にも近い予見能力を持つ少女がいるのですが、劇中内では全く説明が無く、初見の人が見ると謎な行動でしかありません。

他にも、原作の設定を無理矢理に盛り込もうとして、失敗していると思しき場面も散見します。登場人物に二重人格の人がいるのですが、なんの説明もなく、一人二役で別人として登場するため、初見の方は大混乱だと思います。

また、オリジナル設定の粗やストーリーの矛盾が目立ちます。原作ファンからすれば、大好きなキャラクター達が実写で動いているのを見られるだけで大興奮するので、話の齟齬は見なかった事にして、十分楽しめると思うのですが…

原作未読の方には是非、原作を読むことをお勧めします。数多の子供達を本好きやオタクとして成長させた伝説の児童書で大人が読んでも、とても面白いですよ。なお原作にゾンビは出て来ないし、映画は原作と全くの別物です。映画を見てつまらないと感じた方も、何かの縁だと思ってぜひお手に取ってみて下さい。図書館で借りて無料で読めますし、最近映画化を受けてセールもやってます。

ただ原作ファンにはオススメできます。
登場人物達の実写への落とし込み方がとても上手く、〝彼らが現実にいればこんな感じかな…〟とワクワクできます。
鷲尾麗亜役の本田翼さんは、原作の麗亜さんとビジュアルが全く違うので、最初は全然別物になるんじゃないかと思っていましたが、実際に見たら、ちょっと高慢なところや、可愛らしいところが、まさしく〝姫〟という感じでした。

まぁジュリアスは金髪碧眼の小学生などという実写では不可能に近い設定なので、再現度は高くないですが、それは仕方ないと思います。
また各所に原作の小ネタが散りばめられていて、原作ファンならクスッと出来るかと

他にも、はやみねかおる先生がカメオ出演されています。登場は一瞬ですが、エンドロールでそのシーンをわざわざ流してくれるので、見つけやすいかと

ねころびねこ
callさんのコメント
2021年8月10日

なるほど、映画見ていて「んん?」ってなったところが多々あるのですが、
そういうのは原作読んでみればわかるところなんですね

call