劇場公開日 2019年11月1日

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「看護師の卵たちを応援してあげたくなる(*^o^*)」人生、ただいま修行中 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5看護師の卵たちを応援してあげたくなる(*^o^*)

2019年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

知的

有意義なひと時でした(*^ω^*)

自分も医療系に勤めているので、興味を持って鑑賞(〃ω〃)

フランスの看護学生が、看護師を目指して奮闘するドキュメンタリーです。
正直ドキュメンタリーって苦手なのですが、思った以上に楽しめたので良かった!

中でも一番驚いたのが、生徒と先生の関係がとても親密でフレンドリーだったこと。
日本の看護学以上に冗談を言ったりして、雑談を交えながら授業に取り組んでいる姿が印象的でした。
日本では、まだまだ子弟関係が強く、なかなか冗談も言えるような環境ではないところが多いようですが、さすが多国籍のフランス。
それぞれの文化や宗教の違いも理解しながら、皆が皆を認めつつ実践を学んでいく様子が素晴らしかったです(//∇//)

また、映画自体も、1.2.3と3つの場面展開で話が進んでいくので、とても分かりやすかった!
1.では、生徒の授業の様子が中心。
まだ看護の知識がほとんどない生徒たちが、先生の話を熱心に聞きながら実践に取り組んでいたので、日本の学生に共通する部分がありました。
2.では、実習先での生徒の様子を映しています。
戸惑いや失敗を経験しながら、生徒が必死に患者さんの為に働く姿がとても微笑ましったです。
3.では、実習を終えた生徒さんたちが、先生と実習先での苦労や辛さを吐露する場。
うまくいった子もうまく行かなかった子も、それぞれが自分の率直な気持ちを吐き出している姿がとても良かった。

わたし自身も資格を取る為に実習したことがありますが、実習というのは想像以上に過酷…。
上司との関係だけでなく、患者さんとの関係がうまく行かずに泣き出してしまう子もいましたが、確かにあの時の自分も泣きたくなったことたくさんあったなと思い出します…。゚(゚´ω`゚)゚。

日本の実習も厳しいものがありますが、フランスの実習でもそれは同じ。
国境を越えても目指す学生は、苦労が絶えないことを実感しました。
そんな時、学生が大変な様子を察してか、患者さんはみんな不安そうな表情をするものの、誰1人として文句を言わなかったことがとても素晴らしかった(^^)
未来の看護師のために、患者さんの協力も必須となっているんだと学びました。

そして最後に、感じたことは言葉の違い。
これからの時代、言葉の壁というのは医療の現場でも問題となってくることでしょう。
患者さんとのコミュニケーションが大切になっている場だからこそ、改めて日本語だけでなく英語や中国語なども学んでいくべきなのかもしれませんね。

今回の試写会では、濃厚な時間を堪能させていただきました(๑>◡<๑)
ありがとうございました(〃ω〃)

ガーコ